クアラルンプール観光を計画しよう!
マレーシアの首都「クアラルンプール」には近代的なビルから歴史的建造物、宗教系施設など多くの観光スポットが存在します。また、経済成長が続くなか、高級ブランドのブティックが多く入るショッピングセンターも見逃せない観光スポットになっています。
今回はそんなクアラルンプールのおすすめ観光スポットを25ヵ所紹介します。さらに、穴場観光スポット、番外編としてクアラルンプール近郊にあるおすすめ観光スポットも紹介していきます。実際に滞在して得た経験により選定していますので、ぜひ観光の参考にしてみてください!
クアラルンプールの定番観光スポット
1.ペトロナス・ツインタワー(Petronas Twin Towers)
おすすめ度:★★★★★
アルゼンチン出身の建築家「シーザー・ペリ」氏が設計を担当し、日本のハザマ(現:安藤ハザマ)が「タワー1」の施工を担当しています。全長451.9メートル、88階建てのツインタワーになります。86階の展望フロアからはクアラルンプールの街並みが一望でき、夜になると宝石箱のようなきれいな夜景を楽しむことができます。
2.KLCC公園(KLCC Park)
おすすめ度:★★★★★
ペトロナス・ツインタワーに隣接する公園。ブラジル人造園家「ロバート・ブール・マルクス(Roberto Burle Marx)」が設計し、広さは約20ヘクタール(東京ドーム4個分)あります。子供向けプレイグラウンドやプール、1.3kmのジョギングコースなどがありますが、こちらを訪れる最大の目的は噴水ショー「レイク・シンフォニー」になります。詳しくは以下の「詳細はこちら」からご覧ください。
3.バトゥ洞窟(Batu Caves)
おすすめ度:★★★★★
マレーシアにおけるヒンドゥー教の聖地。クアラルンプールのスリ・マハ・マリアマン寺院を建造したサミ・ピライ氏が礼拝の場所として広めたことがヒンドゥー教の聖地としての起源であると言われ、100年以上の歴史を誇っています。洞窟に向かう階段などには多くの猿がいます。筆者が訪れた際は多くの母ザルが子を産んでおり、微笑ましい姿を幾度となく見ることができました。中心部からのアクセスは悪いですが、滞在して良かったと思えた場所でした。
4.ムルデカ・スクエア(Merdeka Square)
おすすめ度:★★★★★
クアラルンプール観光の中心地。1957年8月31日にマレーシアがイギリスからの独立を宣言した場所になります。ムルデカ(Merdeka)はマレー語で独立を意味するため、独立広場とも呼ばれています。見所は、スルタン・アブドゥル・サマド・ビル(旧連邦事務局ビル)、国立テキスタイル博物館、クアラルンプール・シティギャラリーなど英国植民地時代に建てられた歴史的建造物になります。
5.クアラルンプール・タワー(Kuala Lumpur Tower)
おすすめ度:★★★★★
クアラルンプールのランドマークの一つ。1996年7月に一般公開され、通信塔として世界で7番目の高さ(421メートル)を誇っています。ブキッ・ナナス森林保護区に位置し、展望台からは熱帯雨林と高層ビルを合わせて見ることができます。展望台「スカイデッキ」では柵越しに景色を楽しむことができるため、夜景など写真撮影はペトロナスツインタワーより、こちらの方がおすすめです。
6.チャイナタウン(Chinatown)
おすすめ度:★★★★★
セントラル・マーケット、ペタリン通りなどの買い物スポットがあり、多くの観光客が訪れる人気スポット。道教寺院「関帝廟」、ヒンドゥー教寺院「スリ・マハ・マリアマン寺院」のほか、歴史ある建物も多く、買い物と歴史が楽しめます。
7.リトル・インディア(Little India)
おすすめ度:★★★★
クアラルンプールのインド人街。サリーなどの衣料品、インド系雑貨、ヒンドゥー教の宗教用品などが揃います。バナナの葉をプレート代わりにした南インド料理が人気。カラフルな建物群、賑やかな柱の装飾も観光客を楽しませてくれます。
8.アロー通り(Jalan Alor)
おすすめ度:★★★★★
クアラルンプール最大の屋台街。ブキッ・ビンタン地区に位置する約300メートルの通りには、多くの屋台、レストランが軒を連ねています。7〜8割が中華系、残りの2〜3割がマレー、その他東南アジア料理店になります。予算は15〜40リンギットほど。多くの飲食店は夕方から深夜まで営業し、多くの人で賑わっているため、女性でも安心して行くことができる点がポイントです。
9.国家記念碑(Tugu Negara)
おすすめ度:★★★★
第一次世界大戦、第二次世界大戦、マラヤ危機で亡くなった人を追悼するために建てられた国家記念碑。ブロンズ像の意味、台座に書かれた言葉とは?平和への思いを見直すためにも訪れてみてください。セントラル方面の景色を見ることもできます。
10.レイク・ガーデン・パーク(Lake Garden Park)
おすすめ度:★★★
マレーシア国立博物館、国立モスク付近にある広大な敷地の公園(地図)。公園内には植物園、バードパーク、ディアー(鹿)パークなど多くの施設があります。マレーシアの動植物を見ることができるため、おすすめの観光スポットになります。
買い物・マーケットなど
11.パビリオン・クアラルンプール(Pavilion Kuala Lumpur)
おすすめ度:★★★★★
クアラルンプール有数のショッピングエリア「ブキッ・ビンタン」地区の中心的存在。グッチなど人気ブランドのブティックが多く、500以上のショップが展開されています。日本人も訪れておきたい東京ストリートなどがあり、クアラルンプールで最もおすすめのショッピングモールです。
12.スリアKLCC(Suria KLCC)
おすすめ度:★★★★★
ペトロナスツインタワーと下階部分が共有されている大型ショッピングセンター。東京ドーム約2.3個分の広さを誇り、総店舗数は300以上。ルイ・ヴィトンなどの高級ブランドに加え、ファストファッションブランドが多く入っています。中核テナントとして伊勢丹がある点もポイントです。
13.セントラル・マーケット(Central Market)
おすすめ度:★★★★
1888年に設立されたマーケット。現在の建物は1937年に建設されたアール・デコ様式のものになります。1階は伝統工芸品やアクセサリー、なまこ石鹸などが売られており、2階には民族衣装などの衣料品店やフードコートがあります。お土産を購入する場所として多くの観光客が訪れる人気スポットです。そのほか、ギャラリーのある別館(Annexe)、お土産屋さんや屋台が軒を連ねるカストゥリ・ウォーク(Kasturi Walk)も見所になります。
14.プドゥ・ウェット・マーケット(Pudu Wet Market)
おすすめ度:★★★★
クアラルンプール最大のウェットマーケット。生鮮食品を中心に多くの食材が揃っているため、マレーシアの食文化を知ることのできる場所としておすすめ。鶏などは現地で捌かれており、刺激は強めですが、生鮮食品市場を見るならこちら一択です。
15.タパック・アーバン・ストリート・ダイニング
おすすめ度:★★★★★
KLCCエリアでおすすめしたい場所NO.1!フードトラックが20〜30台ほど集まっており、マレー系料理を中心に美味しい食事が楽しめます。予算は10〜20リンギット(日本円で500円前後)ほどになり、ガイドブック等であまり紹介されていない穴場スポットになります。
宗教系おすすめスポット
16.旧モスク(Masjid Jamek)
おすすめ度:★★★★★
1907〜1909年に建設されたイスラム教モスク。イギリス人建築家によって設計されたモスクにはインド・サラセン様式などが取り入れられており、デザイン面が見所になります。独立広場に近く、観光客におすすめのモスクです。
17.国立モスク(Masjid Negara)
おすすめ度:★★★★★
マレーシア独立の象徴として1965年に建設されたモスク。73メートルのミナレット(塔)がシンボル。モスク内はブルー系ガラスの美しさが見所。幾何学模様の美しい装飾もあります。クアラルンプールで最もおすすめしたいモスクです。
18.セント・マリー聖堂(St Mary’s Cathedral)
おすすめ度:★★★★
マレーシアで最も古い聖公会の一つ。1887年に設立され、1894年に現在の場所に教会が建設されました。エリザベス女王が参拝したこともある歴史的建造物になります。ヘンリー・ウィリス&サンズ(Henry Willis&Sons)が1895年に製作したパイプオルガンが一番の見所になります。また、運が良ければ人懐っこい可愛い猫に出会うこともできます。
19.関帝廟(Guandi Temple)
おすすめ度:★★★★
1887年に建設されたクアラルンプール有数の道教寺院。三国志で有名な関羽が祀られています。鮮やかな朱色の建物、天井から吊るされた線香など中華系独特の賑やかな雰囲気が楽しめます。チャイナタウンの押さえておきたい観光スポットです。
20.スリ・マハ・マリアマン寺院(Sri Maha Mariamman Temple)
おすすめ度:★★★
1873年に設立されたクアラルンプール最古のヒンドゥー教寺院。5層に重ねられたゴプラム(塔門)が一番の見所です。南インドの職人によって228体のヒンドゥー教の神々が彫刻されています。様々な表情をしている神様は見ていて面白かったです。
おすすめ博物館など
21.マレーシア国立博物館(Muzium Negara)
おすすめ度:★★★
1963年に完成した国立博物館。先史時代、マレー・キングダム、植民地時代、現在の4つのテーマがメイン。詳細ページでは各テーマの見所などを紹介。日本語のガイドツアーもあるため、マレー語や英語が話せない人にもおすすめです!
22.国立テキスタイル博物館(Muzium Tekstil Negara)
おすすめ度:★★★
織物、布地、それらに関連する物が展示されている博物館。建物は古く、1905年に完成した歴史的建造物になります。なかでも、金の装飾品などが見所。独立広場に近く、特徴的な外観は観光客に人気の被写体になっています。
23.イスラム美術館(Islamic Arts Museum Malaysia)
おすすめ度:★★★★
1998年12月に開館した東南アジア最大規模のイスラム美術館。展示スペースは3万平方メートル(野球のグラウンド約3つ分)あり、7000以上のアーティファクトが展示、保管されています。コーラン・写本、ジュエリーなど12の常設展示があり、多くの賞を受賞する人気観光スポット。さらに、ギフトショップで購入できるイスラム工芸品はお土産に最適です。
24.王立博物館(Muzium Diraja)
おすすめ度:★★★
旧王宮を利用して設立された博物館(地図)。元々は中国人の富豪「チャン・ウィング」が1928〜1931年に建設した豪邸。国王のオフィス、家族の部屋、調度品などが見所になり、入場料は10リンギット(日本円で約280円)です。
25.マレーシア国立動物園(Zoo Negara Malaysia)
おすすめ度:★★★
1963年にオープンした動物園(地図)。オランウータンやマレーバク、象など450種以上、5000匹以上の動物が飼育、展示されています。園内には昆虫動物園もあり、200種類以上の昆虫を見ることができます。入場料は85リンギット(約2200円)です。
おすすめの穴場スポット
国立プラネタリウム(Planetarium Negara)
おすすめ度:★★★
レイクガーデンパークに位置する穴場スポット。スペースシャトルや宇宙探査機の模型、衛星のエンジンなどが展示されています。子供向け要素が強いですが、大人でも楽しめます。また、星がイメージされた階段は記念撮影場所としてもおすすめです!
マレーシア国立銀行博物館(Bank Negara Malaysia Museum)
おすすめ度:★★★
マレーシア国立銀行が運営する博物館&アートギャラリー(地図)。マレーシア国立銀行が収集したマレーシア国内、東南アジアのお金、美術コレクションが公開されています。特にコインコレクションは豊富で見応えがあります。人は少なく、穴場スポットとしておすすめです。
番外編
ブルーモスク(Masjid Sultan Salahuddin Abdul Aziz Shah)
おすすめ度:★★
クアラルンプール近郊セランゴール州の州都「シャー・アラム(Shah Alam)」にあるマレーシア最大、東南アジアで2番目に大きなモスク。ガイドブックやネットで取り上げられているため、多くの日本人観光客が訪れています。外国人観光客における日本人比率は8〜9割ほどになると思います。
ただし、こちらのモスクに行くだけで5時間前後は潰れ、周囲には特に何もありません。ネットでの評価は高いですが、日本人以外の外国人観光客の少なさが全てを物語っています。モスクの見学であれば、国立モスクやピンクモスクの方が断然おすすめです。
プトラジャヤ(Putrajaya)
おすすめ度:★★★★
クアラルンプール近郊にある行政都市。多くの政府機関がこちらに移されており、首相官邸や金融省など見ていて楽しくなる建物で溢れています。また、日本人にも人気がある「ピンクモスク」はこちらにあります。クアラルンプールのセントラル駅から電車(KLIA)で約18分、片道14リンギット(日本円で約400円)で行くことができるため、クアラルンプール観光では押さえておきたい観光スポットになります。
滞在後記
クアラルンプールは1800年代後半から1900年代前半の歴史的建造物が多く残る一方、ペトロナスツインタワーに代表される近代的な建物も多く建設されています。
そのような歴史が交錯する街並み、チャイナタウンやリトル・インディアが表すような多民族文化が作り出す街の雰囲気がとても魅力的でした。街を歩いているとガイドブックに載っていない歴史のありそうな建物も多く、思わずシャッターを切ってしまう場面も多々ありました。
上記の25ヵ所は押さえておきたい観光スポットであり、まだまだ魅力的な観光地はたくさんあります。ぜひ、街ぶらをしながら自分なりのお気に入り観光スポットを探してみてください!
※上記の観光スポットの場所については以下のグーグルマップにまとめています。