マレーシア国立博物館(Muzium Negara)は、クアラルンプールのセントラル駅近くに位置する博物館です。
最寄り駅はMRT「Muzium Negara」駅で、アクセスは良好。国立モスクからマレーシア鉄道公社本社、クアラルンプール旧中央駅といった歴史的建造物を見ながら歩いて向かうこともできます。
今回はマレーシア国立博物館の歴史、展示物、日本語ガイドツアー情報などを紹介します。クアラルンプール観光を計画されている方は参考にしてください。
マレーシア国立博物館について
マレーシア国立博物館(Muzium Negara)は、マレーシアの豊かな歴史と文化を知ることができる博物館です。
前身であったセランゴール博物館は1945年3月の連合国軍による爆撃で破壊され、一部は引き続き使用されていましたが、1957年の独立を機に新しい国立博物館が建設されることになりました。1959年に建築家「ホー・コック・ホー(Ho Kok Hoe)」が設計を任され、1962年に建設を開始、1963年8月に建物は完成しています。
伝統的なマレー様式の建物はマレーシア初代首相のトゥンク・アブドゥル・ラーマン(Tunku Abdul Rahman)がセレクトしたものでした。
展示物について
先史時代(Pre History)、マレー・キングダム(Malay Kingdoms)、植民地時代(Colonial Era)、現在(Malaysia Today)の4つのテーマをメインに展示されています。
■先史時代(Pre History)
先史時代では、新石器示談の陶器、貝のイヤリングなどの宝飾品などが展示されています。なかでも、ベトナム北部を中心とするドンソン文化(紀元前4世紀〜紀元後1世紀)のドンソン・ベル(Dong Son bell)が見所です。
■マレー・キングダム(Malay Kingdoms)
マレー・キングダムでは、ムラユ王国(Melayu Kingdom)、マラッカ王国(Malacca Sultanate)などに関連する展示物を見ることができます。見所はマラッカ王国の歴史的英雄「ハン・トゥア」の壁画(Mural Hang Tuah)などになります。
■植民地時代(Colonial Era)
植民地時代では、ポルトガルにマラッカを占領された1511年以降の植民地時代に関する物が展示されており、日本統治下の展示物もあります。
■現在(Malaysia Today)
現在(Malaysia Today)では、独立関連の展示物を中心に展示されています。
日本語のガイドツアーあり
ミュージアムボランティアの方が無料のガイドツアーを行っており、日本語のガイドツアーは火曜日、金曜日、土曜日の午前10時からになります。所要時間は1時間程度です。
筆者は参加しませんでしたが、口コミなどの評判はとても良いため、時間が合う方は日本語ガイドツアーに参加してみてください。
※チケットは購入する必要があります。
マレーシア国立博物館の基本情報
マレーシア国立博物館 | |
完成 | 1963年 |
設計 | Ho Kok Hoe |
様式 | マレー様式 |
料金 | 5リンギット |
開館時間 | 9:00〜17:00(通常は毎日営業) |
公式サイト | https://www.muziumnegara.gov.my/ |
アクセス
■MRT
ミュージアム・ネガラ(Muzium Negara)駅で下車してすぐ。
■RapidKL、モノレール、KTMコミューター
セントラル駅から徒歩10分弱。少々分かりづらいですが、看板を見ながら行くことが可能です。
※クアラルンプール旧中央駅から5つ星ホテル「ザ・マジェスティック・ホテル・クアラルンプール」を横目に徒歩で行くことも可能です。国立モスクからマレーシア国立博物館へ向かう場合は徒歩の方がおすすめです。
■所在地(マップ)
滞在後記
上記の通り、展示物はマレーシアの歴史を知る上で参考になる展示がほとんどです。個人的には王国時代から植民地時代の展示物が興味深く、行く価値はあったと感じています。
さらに入場料は日本円で約170円と安く、無料の日本語ガイドツアーも実施されています。マレーシアという国をよりよく知るためにも訪問されることをおすすめします。