ヒンドゥー教の神々の彫刻が見所?
スリ・マハ・マリアマン寺院(Sri Maha Mariamman Temple)は、マレーシアの首都「クアラルンプール」のチャイナタウンに位置するヒンドゥー教寺院です。
周囲にはセントラル・マーケット(Central Market)、ペタリン通り(Jalan Petaling)、関帝廟(Guandi Temple)、クアラルンプール中央郵便局などの観光スポットがあります。
スリ・マハ・マリアマン寺院について
スリ・マハ・マリアマン寺院は、サミ・ピライ氏(K. Thamboosamy Pillai)が1873年に設立したクアラルンプール最古のヒンドゥー教寺院です。設立当初はピライ家のプライベート寺院として利用されていましたが、1920年代後半に一般にも開放され、インド人移民にとって重要な礼拝場所になりました。
寺院はもともとクアラルンプール駅近くにありましたが、1885年に現在の場所に移されています。現在の寺院は1968年に建てられたものになり、寺院のシンボルであるゴプラム(塔門)は1972年に完成しています。様式はインド南部のドラビディアン様式になります。
見所、見学方法について
■見所
一番の見所は5層に重ねられたゴプラム(塔門)になります。高さは22.9メートルあり、南インドの職人によって228体のヒンドゥー教の神々が彫刻されています。
ヒンドゥー教聖典の一つ「ラーマーヤナ」の一説が描かれており、1体1体の神様の表情が特徴的です。ゴプラムには、シヴァ神、象の頭を持つ神「ガネーシャ」、弓矢を持つ「ラーマ」、琵琶のような弦楽器を持つ「サラスヴァティー」など多くの神様が彫刻されています。
メインの祈祷室については屋根や柱に独特な装飾が施されているほか、天井などには色鮮やかな花のような模様が描かれています。
■見学方法
ゴプラム(塔門)の横(向かって左側)に受付があり、入る前に靴を預けるシステムになります。帰りに靴を受け取る際、20セント(日本円で約6円)を渡します。
※靴を履いたまま中に入ることはできません。
スリ・マハ・マリアマン寺院の基本情報
開館時間 | 6:00〜13:00/16:00〜20:30(曜日により若干異なる) |
料金 | 20セント(約6円) |
最寄り駅 | パサール・スニ(Pasar Seni)駅 |
設立 | 1873年 |
創設者 | サミ・ピライ |
様式 | ドラビディアン様式 |
高さ(塔門) | 22.9メートル |
アクセス
RapidKLのパサール・スニ(Pasar Seni)駅から徒歩3分ほどになります。パサール・スニ駅からまっすぐ伸びるスルタン通り(Jalan Sultan)を約100メートルほど進むとセブンイレブンがあります。そちらを左に曲がり、約80メートルほど進むと現地に到着です。
■所在地(マップ)
滞在後記
チャイナタウンにあってこちらのヒンドゥー教寺院は異質的な建物になります。見所でもあるゴプラム(塔門)はやはりインパクトが大きく、今にも動き出しそうな1体1体の顔を見ていると時間を忘れてしまうほどでした。内部はあまり印象に残りませんでしたが、20セントという格安料金で入ることができるため、行ってみる価値は十分あると思います。