クアラルンプール旧市庁舎は劇場に変身?様式や設計者情報も掲載!

クアラルンプール旧市庁舎(Old City Hall of Kuala Lumpur) クアラルンプール

クアラルンプール旧市庁舎(Old City Hall of Kuala Lumpur)は旧モスク(Masjid Jamek)近くに位置する歴史的建造物です。

現在はシティ・シアター(マレー語:Panggung Bandaraya)として利用されており、クアラルンプールにおけるアート・カルチャーの中心地にもなっています。

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クアラルンプール旧市庁舎について

クアラルンプール旧市庁舎はクアラルンプール駅等を設計したイギリス人建築家「アーサー・ベニソン・ハバック(Arthur Benison Hubback)」が設計し、1896〜1904年に建設されました。

1992年の火災により建物は損傷しましたが、その後すぐに再建されています。現在はシティ・シアターとして利用されているほか、歴史的な遺産として保存されています。なお、現クアラルンプール市庁舎(以下の写真中央)は旧市庁舎から約250メートル先にあります。

現クアラルンプール市庁舎

様式について

スルタン・アブドゥル・サマド・ビル(旧連邦事務局ビル)と同じく、ムーア様式が取り入れられており、外観は似たようなものになっています。アーサー・ベニソン・ハバックは植民地政府の建築家であったため、独立広場周辺にある歴史的建造物のほとんどを彼が手掛けています。

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シティ・シアターについて

クアラルンプール旧市庁舎

座席数は327席(4席のVIPシート含む)で、比較的小規模な劇場になります。ドレスコードがあり、オーケストラ・合唱団の場合はスーツ、ドレスシャツ。演劇・ダンスの場合は小綺麗な格好(ジャケットスタイル)になります。破れたジーンズ、ハーフパンツ、スポーツウェア、サンダル等は禁止されています。演目は公式サイトを要確認。料金は演目によって異なります。なお、リニューアル工事などにより、公演が当面行われない可能性があります。

クアラルンプール旧市庁舎の基本情報

クアラルンプール旧市庁舎
完成 1904年
設計 アーサー・ベニソン・ハバック
様式 ムーア様式
最寄り駅 マスジット・ジャメ駅
シティ・シアター
座席数 327席
料金 演目により異なる
公式サイト
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アクセス

RapidKL、Ampang Lineのマスジット・ジャメ(Masjid Jamek)駅から徒歩4分。旧モスクの入口があるトゥン・ペラ通り(Jalan Tun Perak)を市庁舎方向に約200メートルほど進むと左手に旧市庁舎があります。旧モスクから独立広場に行くコースにあるので、観光スポットの一つとしてこの歴史的建造物をお楽しみください。

滞在後記

観光スポットとして注目される建物ではありませんが、建設された時代背景を考慮して訪れることにしました。

実際に訪れてみると、修復作業が行われており、劇場も開かれている様子ではありませんでした。外観は小さなスルタン・アブドゥル・サマド・ビル(旧連邦事務局ビル)と言った印象です。

場所的に旧市庁舎と現市庁舎を見比べることができるので、とても面白く感じました。隣には旧最高裁判所ビル(現マレーシア観光文化省のオフィス)もあり、個人的にはクアラルンプールで好きな場所の一つです。