クアラルンプール旧中央駅の駅舎は100年以上前に完成?気になる様式は?

クアラルンプール駅(Kuala Lumpur Railway Station) クアラルンプール

クアラルンプール駅(Kuala Lumpur Railway Station)は国立モスク(Masjid Negara)近くに位置しています。

国立モスクのほか、周辺にはイスラム美術館(Islamic Arts Museum Malaysia)、5つ星ホテルのザ・マジェスティック・ホテル・クアラルンプール(The Majestic Hotel Kuala Lumpur)などもあります。

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クアラルンプール駅(旧中央駅)について

クアラルンプール駅はマレー連合州国家公共事業局(The Federated Malay States Public Works Department)によって建設されました。1886年に開業し、1892年に第2の駅が、1910年に現在の駅舎が建設されています。

現在の駅舎の設計はイギリス人建築家「アーサー・ベニソン・ハバック(Arthur Benison Hubback)」が担当し、国の歴史的建造物に指定されています。開業100年となる1986年には大規模な改修が行われ、外装の修復、エアコンなどの設備導入、観光のインフォメーションカウンターなどが設置されています。

■旧中央駅としての役目を終える

2001年にセントラル駅が開業し、鉄道駅としての主な機能はそちらに移されました。現在はKTMコミューターが停車する観光客には利用頻度の低い駅になっています。そのため、国立モスクなどを訪れた際に観光スポットの一つとして訪れるのがおすすめです。

■鉄道博物館が開館

2007年8月に鉄道博物館が開館。駅構内やプラットフォームに鉄道模型など鉄道に関する様々な物が展示されています。

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様式について

旧クアラルンプール中央駅

ムーア様式のほか、ムガール様式、インド・サラセン様式など様々な建築スタイルが用いられています。イスラム的要素、インド的要素が感じられる外観はやはり一見の価値ありです。外壁は漆喰の白さが際立ち、スルタン・アブドゥル・サマド・ビル(旧連邦事務局ビル)などとは違った魅力を放っています。

アクセス

クラン川沿いの景色

セントラル駅などからKTMコミューターを利用。また、RapidKLのパサール・スニ(Pasar Seni )駅と遊歩道でつながっており、遊歩道からはクラン川沿いの景色(写真)を見ることができます。

なお、KTMコミューターは何十分待っても来ない場合があるため、利用する場合はバトゥ洞窟(Batu Caves)から中心部に戻る際に利用し、その足でチャイナタウンなどの観光地に向かうのがおすすめです。

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滞在後記

構内はやや薄暗く感じましたが、外観だけではなくプラットフォームからも歴史を感じることができ、訪れて良かったと思わせてくれる場所でした。

とは言え、やはり最大の見所は外観になります。時間の経過により痛みは当然見られますが、特徴的なデザインが目を引きます。クアラルンプールで見た建物の中で最も印象に残った建物の一つです。

英国植民地時代を感じることができる貴重な歴史的建造物をぜひ訪れてみてください。