フランスの首都「パリ」でショッピングを楽しもう!
パリコレに代表されるファッションの街には多くのショッピングスポットが存在します。パリにはハイブランドの本店が軒を連ねるサントノーレ通りやモンテーニュ通り、豪華なスチールドームが特徴的なギャラリー・ラファイエットなど、ブランド好きな方には天国のような場所が多くあります。
今回はブランド店街やデパート、ショッピングセンターに加え、パリのオシャレスポット「マレ地区」、日本人にも人気の「サンジェルマン・デ・プレ地区」、観光客も押さえておきたいマーケット、アウトレットなどおすすめ買い物スポットを20ヵ所紹介します。実際に滞在した筆者が執筆していますので、ぜひパリ観光の参考にしてください!
■バーゲン時期について
フランスのソルド(バーゲン)時期は夏・冬の2回あります。法律で定められており、夏は6月の最終水曜日(28日以降になる場合は28日より前の水曜日)から5週間、冬は1月の第2水曜日(12日以降になる場合は第1水曜日)から5週間になります。
デパート・ショッピングセンター
1.ギャラリー・ラファイエット・パリ・オスマン本店(Galeries Lafayette Paris Haussmann)
ギャラリー・ラファイエット・パリ・オスマンは、フランスの大手百貨店「ギャラリー・ラファイエット」の本店。テオフィル・バデール(Théophile Bader)とアルフォンス・カーン(Alphonse Kahn)が1893年に創業。1896~1903年に土地買収を進め、1907~1912年に大規模改装工事が実施されました。シンボルになっているスチールドーム、アールヌーボー様式の階段などはその際に建設されたものになります。パリ百貨店の中心的存在であり、シャネルやクロエ、ルイ・ヴィトンなど主要ブランドはほぼ網羅されています。
また、衣料品や化粧品、香水、ジュエリーはもちろん、家庭用品や玩具、スポーツ用品など幅広い品揃えを誇っています。そのほか、日本食などアジア料理レストランやスウィーツ店など飲食店もあり、昼食や休憩を取りながらゆっくりと商品を見ることができます。さらに、屋上にはテラスがあり、無料でパリの街並みを見下ろすことができ、買い物以外でもぜひ訪れていただきたい場所になります。
住所:40 Boulevard Haussmann, 75009 Paris(地図)
最寄り駅:地下鉄7、9号線「Chaussée d’Antin – La Fayette」駅
公式サイト:https://www.galerieslafayette.com/
2.プランタン・オスマン本店(Printemps Haussmann)
プランタン・オスマンは、1865年にオープンした百貨店。プランタン銀座などで日本人にも馴染み深く、パリでも人気の百貨店です。ギャラリー・ラファイエット・パリ・オスマン本店近くに位置し、1975年には建物のファサードが歴史的建造物に指定されています。
300以上のショップがあり、高級ブランドについてはギャラリー・ラファイエット・パリ・オスマン本店と同様に有名処は揃っています。なかでも、ルイ・ヴィトンとのコラボレーションによる限定商品など、ここでしか購入できないアイテムもあります。なお、屋上のテラスにはカフェがあり、360°のパノラマビューを楽しむことができるので、穴場スポットとしても人気です。
住所:64 Boulevard Haussmann, 75009 Paris(地図)
最寄り駅:地下鉄3、9号線「Havre – Caumartin」駅
公式サイト:https://www.printemps.com/
3.ボン・マルシェ百貨店(Le Bon Marché Rive Gauche)
ボン・マルシェ百貨店はLVMHグループ傘下の百貨店。1838年に創業、1852年にアリスティッド・ブシコー(Aristide Boucicaut)が店舗改革を実施し、世界初となる近代的な百貨店を設立。エッフェル塔を設計したギュスターヴ・エッフェル(Gustave Eiffel)などが担当し、1869~1887年に店舗を改装しています。
シャネルやディオール、ルイ・ヴィトンなど高級ブランドのブティックが入り、衣料品からジュエリー、化粧品、雑貨、家具、子供用品などが揃っています。別館には食料品店やレストランが入っており、おしゃれな箱に入った紅茶や菓子類などセンスのある食品系のお土産を購入する場所としておすすめです。
住所:24 Rue de Sèvres, 75007 Paris(地図)
最寄り駅:地下鉄10、12号線「Sèvres – Babylone」駅
4.カルーゼル・デュ・ルーヴル(Carrousel du Louvre)
カルーゼル・デュ・ルーヴルは、ルーヴル美術館の地下に位置するショッピングセンター。30以上のブティックが入り、南仏の老舗香水ブランドのフラゴナール(FRAGONARD)、スキンケア用品のコーダリー(CAUDALIE)、ラコステ(LACOSTE)、百貨店のプランタンも入っています。
飲食店では、マクドナルドやスターバックスに加え、フランス料理店、地中海料理店、モロッコ料理、アジア料理などのレストランがあります。ショッピングの最中のみならず、美術館帰りなどにも立ち寄れるポイントになるため、押さえておいて損はしないです。
住所:99 Rue de Rivoli, 75001 Paris(地図)
最寄り駅:地下鉄1、7号線「Palais Royal – Musée du Louvre」駅
公式サイト:https://www.westfield.com/
5.ル・ベー・アッシュ・ヴェー・マレ(LE BHV MARAIS)
ル・ベー・アッシュ・ヴェー・マレは、1856年に創業したマレ地区に位置する百貨店。パリ市庁舎の隣に位置しているため、観光客が訪れやすい点がポイント。バッシュ(ba&sh)やランセル、ロンシャン、マージュなどのブティックがあり、ギャラリー・ラファイエットなどと比較して、入手しやすい価格の商品が主体。そのほか、コーチ、フルラ、ザ・クープルスなどのショップもあります。さらに、書籍や日用雑貨、クラフト用品なども売られており、お土産購入の場所としても適しています。
住所:52 Rue de Rivoli, 75189 Paris(地図)
最寄り駅:地下鉄1、11号線「Hôtel de Ville」駅
公式サイト:https://www.bhv.fr/
6.フォーラム・デ・アル(Forum des)
フォーラム・デ・アルは、2016年にリニューアルオープンしたショッピングモール。地上1階、地下4階からなり、シャトレ−レ・アル(Chatelet-Les Halles)駅と直結しています。小売りチェーンのフナック(Fnac)、H&Mなどがアンカーストアになっています。スポーツ、ファストファッション系ブランドが主体になり、スーパーマーケットのモノプリ(MONOPRIX)も入っています。なお、無料でもらえるストアガイドにはパリの路線図が記載されています。路線図はネットでも確認できますが、持っておくと何かと便利です。
住所:101 Rue Berger, 75001 Paris(地図)
最寄り駅:RER「Châtelet – Les Halles」駅
公式サイト:https://www.westfield.com/
7.ボーグルネル(Beaugrenelle)
ボーグルネルは、2013年にリニューアルオープンしたショッピングモール。エッフェル塔近くに位置し、ファストファッション系ブランドなど手に届きやすいブランドが主体になっています。パリ最大級のショッピングモールと紹介されていますが、実際に行ってみると見どころは少なく、規模感もそこまで大きなものではありませんでした。無料できれいなトイレが利用できる場所として、今回は紹介しています。
住所:12 Rue Linois, 75015 Paris(地図)
最寄り駅:地下鉄10号線「Charles Michels」駅
公式サイト:https://www.beaugrenelle-paris.com/
8.ベルシー・ヴィラージュ(Bercy Village)
ベルシー・ヴィラージュは、ベルシー公園(Parc de Bercy)の隣に位置するショッピングセンター。ワイン貯蔵庫がショップに利用されているため、普通のショッピングセンターとは違った魅力があります。ブランドはイックス、スコッチ・アンド・ソーダなどが入っています。おもちゃ屋さん、フナック、カルフールに加え、カフェなどの飲食店もあります。ベルシー公園の散策を含め、ゆっくりとした時間を過ごすのに適しています。
住所:28 Rue François Truffaut, 75012 Paris(地図)
最寄り駅:地下鉄14号線「Cour Saint Emilion」駅
公式サイト:https://www.bercyvillage.com/
ショッピングスポット
9.シャンゼリゼ通り(Avenue des Champs-Élysées)
シャンゼリゼ通りは、世界遺産にも登録されているパリのメインストリートです。1667年にチュイルリー庭園の延長としてレイアウトされ、1774年に現代の道幅に拡張(側道部は1993年に拡張)されています。18世紀後半頃からファッショナブルな通りとなり、今に至っています。通りにはルイ・ヴィトンの本店があるほか、カルティエやディオール、ヒューゴ・ボスなどのブティックがあります。また、ZARA、アップルストア、ディズニーストア、5つ星ホテル「ホテル・パリ・マリオット・シャンゼリゼ(Hôtel Paris Marriott Champs-Élysées)」などもあります。
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10.サントノーレ通り(Rue Saint Honoré)
サントノーレ通りは、パリのブランド店街になります。エリゼ宮近くには日本大使館があり、日本人には馴染み深い通りになっています。ブランドではゴヤールやエルメス、ランバン、ロンシャン、サンローランなどが本店を構えています。また、グッチやプラダ、ショパールなど多くのブランドのブティックがあります。さらに、サントノーレ通りからコンボン通り(Rue Cambon)に入ると、シャネルの本店、ヨウジヤマモトのブティックもあります。ルーヴル美術館やコンコルド広場、マドレーヌ寺院などにも近く、訪れるべき観光スポットとしておすすめです。
11.モンテーニュ通り(Avenue Montaigne)
モンテーニュ通りは、シャンゼリゼ通りからアルマ橋(Le Pont de l’Alma)付近までを結ぶ全長約750メートルの並木通り。サントノーレ通りと同様にこちらもブランド店街になっていますが、こちらの方が道幅が広いため、ウインドーショッピングに向いているといえます。こちらの通りには、セリーヌ、クロエ、ディオール、ジバンシィの本店があります。
12.ヴァンドーム広場(Place Vendôme)
ヴァンドーム広場は、1702年に整備された広場になります。オペラ座とチュイルリー庭園の間にあり、ナポレオン1世がアウステルリッツの戦いの勝利を記念して建設させた円柱が目印です。広場には多くの高級時計、宝石店が軒を連ね、ブシュロン、ブレゲ、ショーメ、ヴァンクリーフ&アーペルが本店を構えています。また、フランスの司法省(Ministère de la Justice)や5つ星ホテルのオテル・リッツ(Ritz Paris)などもあります。そのほか、広場からオペラ座付近に伸びるラ・ペ通り(Rue de la Paix)にはカルティエ本店があります。
13.マレ地区(Le Marais)
マレ地区は3〜4区に位置し、歴史的な建造物が立ち並ぶエリアです。衣料品のみならず、アートや雑貨、コスメなど様々なブティックが軒を連ねています。若手クリエーターのショップに象徴されるパリきってのおしゃれスポットには流行に敏感な若者が集まり、ファッションなどトレンドの発信地的な場所になっています。
マレ地区には歩行者専用のロジエ通り(Rue des Rosiers)、日曜日に歩行者専用になるフラン・ブルジョワ通り(Rue des Francs Bourgeois)などがあり、車を気にせず快適に買い物が楽しめるようになっている点もポイントです。センスのあるお土産を購入する場所としても押さえておきたいエリアになります。
14.サンジェルマン・デ・プレ地区
サンジェルマン・デ・プレ地区は、サンジェルマン・デ・プレ教会(Église de Saint Germain des Prés)を中心とする日本人にも人気のエリアになります。サンジェルマン・デ・プレ教会の向かい側にはルイ・ヴィトンがあり、グルネル通り(Rue de Grenelle)にはプラダ、サンローラン、セリーヌなどのブティックがあります。
また、ピエール・エルメの本店、老舗カフェ「レ・ドゥ・マゴ(Les Deux Magots)」、カフェ・ド・フロール(Café de Flore)などカフェ、スウィーツ店も豊富です。人気ブランドのブティックは比較的空いている印象を受けましたが、カフェやスウィーツ店は多くの人で賑わっています。近年は観光客も多くなっているため、人混みを回避するために訪れるとがっかりすることになるかもしれません。
パサージュ、マーケット
15.ギャラリー・ヴィヴィエンヌ(Galerie Vivienne)
ギャラリー・ヴィヴィエンヌは、1823年に建設されたパサージュです。1974年に歴史的建造物に登録されています。パリ旧証券取引所とパレ・ロワイヤル庭園の間に位置し、見所は床のモザイクなど装飾の美しさになります。現在はユキトリヰなどのブティックが入っているほか、過去にはケンゾーの創業者・高田賢三氏がブティック「ジャングル・ジャップ」をオープンさせた場所でもあります。
そのほか、テレビ番組「モヤモヤさまぁ~ず」で紹介されたおもちゃ屋さん「シ・チュ・ヴ(Si Tu Veux)」もあり、20ユーロ程度で様々なおもちゃを購入することができます。店主の女性は丁寧に質問に答えてくれるため、お土産などでもおすすめしたいショップの一つです。
16.バスティーユ市場(Marché Bastille)
バスティーユ市場は、バルティーユ広場付近で開催されているパリ最大規模のマーケットです。バルティーユ広場近くには格安の衣料品(3〜10ユーロ程度)やアクセサリーなどが並び、奥に行くと食料品が多くなります。野菜や魚介類、肉類など生鮮食品を取り扱う店舗に加え、パンやクレープ、中東料理など軽食を楽しむこともできます。1〜5ユーロ程度で食べることができ、美味しそうな食べ物があればトライしてみてください。10時前にはほとんどの店がオープンし、アジア系観光客を中心に多くのお客さんで賑わっています。
住所:8 Boulevard Richard Lenoir, 75011 Paris(地図)
最寄り駅:地下鉄1・5・8号線「Bastille」駅
17.アリーグル市場(Marché d’Aligre)
アリーグル市場は、リヨン駅から徒歩7分の場所に位置するマーケットです。アリーグル通り(Rue d’Aligre)、アリーグル広場(Place d’Aligre)に多くの店舗が並び、アリーグル通りは野菜や果物主体、アリーグル広場は衣料品、ジャンク品を中心に売られています。ジャンク品市では使用されなくなった(?)食器類、古本、DVD、骨董品などが売られており、訪れてみると面白い発見ができるかもしれません。規模的にもおすすめのマーケットです。
18.エリザベス二世花市場(Marché aux Fleurs – Reine Elisabeth II)
エリザベス二世花市場は、ノートルダム大聖堂などがあるシテ島に位置する花市場です。イギリス・エリザベス女王がノルマンディー上陸作戦70周年の記念式典に出席するためにパリを訪問し、それを記念して2014年6月に名称が変更されました。市場は1808年から始まり、1873年頃から現在のように花、鳥が取り扱われるようになっています。花や木の値段を見るだけでも面白く、主要観光地の近くに位置していることからもおすすめの市場になります。
19.サン・トゥアンの蚤の市(Marché aux puces de Saint-Ouen)
サン・トゥアンの蚤の市は、パリの蚤の市最大規模を誇るマーケットになります。2500店舗以上の露店が展開され、アンティーク品が売られていることで知られています。ただし、ジャンク品の傾向が強く、値打ちのある骨董品目当てで行くと良くない印象になるかもしれません。
なお、こちらの主力品は偽ブランド商品になります。グッチなどの偽バッグ、スポーツ系ブランドの偽シューズなどが多く売られています。街並みの印象はあまり良くありませんでしたが、一味違った買い物は楽しめると思います。
※偽ブランド品の購入は関税法違反になります。購入しないようにしてください。
住所:138 Avenue Michelet, 93400 Saint-Ouen(地図)
最寄り駅:地下鉄4号線「Porte de Clignancourt」駅
アウトレット
20.ラ・ヴァレ・ヴィラージュ(La Vallée Village)
ラ・ヴァレ・ヴィラージュはパリ郊外、ディズニーランド・パリ近くにあるアウトレットです。パリ中心部から電車で30分程度で行くことができるため、アクセスの良さからもおすすめしたい買い物スポットになります。ボンポワンやクロエ、ジバンシィ、ロンシャンなどパリに本店を構えるブランドが入っているほか、バカラの店舗もあるため、少し高めのお土産を購入する場所として最適。そのほか、日本でも人気のスウィーツ店「ピエール・エルメ・パリ」の店舗もあります。なお、無料Wi-Fiも利用可能です。
住所:3 Cours de la Garonne, 77700 Serris(地図)
アクセス:リヨン駅(Gare de Lyon)などでRER・A4線に乗り、ヴァル・デューロップ駅(Gare de Val d’Europe)で下車し、徒歩10分程度。
公式サイト: https://www.lavalleevillage.com/
最後に
パリの街を歩いていると、若手クリエーターの店から昔ながらの店まで、偶然自分好みの店や通りを見つけることができます。
なかでも、ファッション好きな方はマレ地区の散策がおすすめ。若手デザイナーのショップ、古着屋さんなどがあり、きっと街歩きを楽しめるはずです。また、パリ国立高等美術学校(École nationale supérieure des Beaux-Arts)周辺には多くのアートギャラリーがあります。
上記は押さえておくべき主要買い物スポットを紹介しています。押さえるべきポイントは押さえ、街ブラをしながら独自の買い物スポットを探してみてください。上記おすすめ買い物スポットの場所は以下のグーグルマップにまとめています。