フランスの首都「パリ」の流行発信地「マレ地区」を紹介!
ブランド品を取り扱うおすすめの古着屋さんは?1856年に創業した老舗百貨店はお土産探しに最適だった?気になるマレ地区にブティックを構えるブランド一覧とは?
今回はパリで絶対に押さえておきたいおしゃれスポット「マレ地区」を紹介します。ファッションのみならず、貴族の邸宅やピカソ美術館などの観光地も掲載していますので、ぜひパリ観光を計画する際の参考にしてください!
マレ地区について
マレ地区はレピュブリック広場(Place de la République)、パリ市庁舎(Hôtel de Ville)、バスティーユ広場(Place de la Bastille)を結んだ三角形のような形をしたエリアになります。
3区、4区に位置し、13世紀からフランス革命(1789年〜1799年)後まで多くの貴族が暮らした歴史地区になります。そのため、マレ地区にはオテル・ダルブレ(Hôtel d’Albret)、オテル・ド・ボーヴェ(Hôtel de Beauvais)、オテル・ド・シュリー(Hôtel de Sully)など多くの貴族の邸宅が残されています。
フランス革命後はユダヤ人コミュニティが誕生し、商業エリアとしての地位を確立。第二次世界大戦後は保存地区として指定され、フランス政府・パリ市の主導によって歴史的建造物は修復されています。現在は若手デザイナーやアーティストが集まる流行の発信地になっており、ファッションのブティック、アートギャラリーなどが軒を連ねるエリアになっています。
■貴族の邸宅「オテル・ダルブレ(Hôtel d’Albret)」
サヴォイア家のマドレーヌ・ド・サヴォワ(Madeleine de Savoie)と結婚したアンヌ・ド・モンモランシー(Anne de Montmorency)によって16世紀に建設された邸宅。アンヌ・ド・モンモランシーはフランス王「アンリ2世」や「フランソワ2世」などに仕えた人物。こちらの邸宅はヴェルサイユ宮殿を建設した「ルイ14世」がモンテスパン夫人と出会った場所としても知られています。
マレ地区にはこちらの写真のような貴族の邸宅が多く残されています。アート、ファッションのみならず、邸宅巡りもおすすめです。
マレ地区でファッションを楽しもう!
上記の通りマレ地区は若手デザイナーが集まるパリの流行発信地になっています。一昔前のニューヨークのソーホーとも言える場所になり、ファッションに敏感な方にとっては天国のような場所になります。
なかでも、ロジエ通り(Rue des Rosiers)、フラン・ブルジョワ通り(Rue des Francs Bourgeois)がマレ地区の中心になり、多くのブティックが集まるエリアになります。ただし、魅力的なブティックは点在しているため、街歩きを楽しみながらブティック巡りをしてみるといったスタンスがいいと思います。
また、百貨店「ベー・アッシュ・ヴェー」や古着屋さんも見逃せません。これからベー・アッシュ・ヴェー、古着屋さん、マレ地区で展開されているブランド一覧を紹介していきます。
ル・ベー・アッシュ・ヴェー・マレ(LE BHV MARAIS)
ル・ベー・アッシュ・ヴェー・マレは1856年に創業した老舗百貨店。パリ市庁舎の隣に位置しています。ランセルやロンシャン、マージュなどのブティックがあり、ギャラリー・ラファイエットなどより手に取りやすい価格帯の商品が多いのが特徴です。
衣料品のほか、書籍や日用雑貨、クラフト用品なども販売されており、手頃なお土産を購入する場所としてもおすすめです。なお、本館の隣りにはフェンディ(FENDI)、ジバンシィ(GIVENCHY)、グッチ(GUCCI)、モンクレール(MONCLER)のブティックがあります。
住所:52 Rue de Rivoli, 75189 Paris
最寄り駅:地下鉄1、11号線「Hôtel de Ville」駅
公式サイト:https://www.bhv.fr/
古着屋さん巡りならこちら!
マレ地区には多くの古着屋さんがあり、古着屋巡りもマレ地区を楽しむポイントになります。
主な古着屋さんとしては、1930〜60年代のヴィンテージ衣料品を取り扱う「Mamz’Elle Swing(地図)」、ヴィンテージジーンズから80〜90年代の古着まで揃う「TILT VINTAGE(地図)」、シュプリームの目の前にある「VINTAGE SYSTEM(地図)」、シャネルやエルメス、ディオールなどのブランドを取り扱う「VINTAGE PARIS(地図)」などがあります。
なかでも、ブランド好きな方には、エルメスやシャネル、ルイ・ヴィトン、セリーヌ、グッチなどラグジュアリーブランドの古着、バッグ、アクセサリーを取り扱う「Odetta Vintage(地図)」がおすすめです。
ブランド一覧
・A BATHING APE ・Adidas ・ADOLFO DOMINGUEZ ・ALLSAINTS ・American Vintage ・ANINE BING ・Antoine et Lili ・A.P.C. ・ba&sh ・Berenice ・Calvin Klein ・CALZEDONIA ・CAMPER ・CHANEL ・CLAUDIE PIERLOT ・ERIC BOMPARD |
・FRED PERRY ・GEOX ・GERARD DAREL ・IKKS ・J.M. WESTON ・Jack Gomme ・Kutjen ・LACOSTE ・Levi’s ・maje ・MAISON KITSUNÉ ・MAISON LABICHE ・MAISON MONTAGUT ・MANOUSH ・NIKE ・nina kendosa |
・OSKA ・OYSHO ・Pablo ・PANDORA ・POLÈNE ・Sandro ・SUNCOO ・Supreme ・TAMMY & BENJAMIN ・TED BAKER ・THE KOOPLES ・THE ROW ・UNIQLO ・Wolford ・ZADIG&VOLTAIRE ・ZAPA |
その他観光地
ピカソ美術館(Musée National Picasso Paris)
ピカソ美術館はスペイン人画家「パブロ・ピカソ」の作品を展示している美術館。17世紀に建設された邸宅を改装して1985年に開館。ピカソのほか、ピカソ自身が収集したマティスやルノワール、セザンヌなどの作品も展示されています。
見所は初期作品である「自画像」や「ラ・セレスティーナ」など。「ゲルニカ」など奇抜な作品の印象が強いピカソですが、初期頃の作品を見るときっとピカソの印象が変わると思います。そのため、ピカソの印象を変えたい方におすすめしたい美術館になります。
料金:14ユーロ
住所:5 Rue de Thorigny, 75003 Paris
最寄り駅:地下鉄8号線「Chemin Vert」駅
公式サイト:https://www.museepicassoparis.fr/
ヴィクトル・ユゴー記念館(Maison de Victor Hugo)
ヴィクトル・ユゴー記念館はレ・ミゼラブルの作者「ヴィクトル=マリー・ユゴー(Victor-Marie Hugo、1802〜1885年)」が1832〜1848年の16年間生活した邸宅。1862年に出版された「レ・ミゼラブル」の大部分がこちらの邸宅で書かれたと言われています。現在は博物館として一般公開されています。
料金:無料
住所:6 Place des Vosges, 75004 Paris
最寄り駅:地下鉄1・5・8号線「Bastille」駅
公式サイト:https://www.maisonsvictorhugo.paris.fr/
アクセスなど
アクセス
- 最寄り駅(中心部):地下鉄1・11号線「Hôtel de Ville」駅、地下鉄1号線「Saint-Paul」駅など
- 最寄り駅(北側):地下鉄3・5・8・9・11号線「République」駅など
最後に
貴族の邸宅が残るマレ地区は買い物のみならず街歩きが楽しめるエリアでもあります。
上記では紹介していませんが、マレ地区には「パリのセーヌ河岸」として世界遺産に登録されているオテル・ド・ロアン(Hôtel de Rohan)、オテル・ラモワニョン(Hôtel Lamoignon)もあります。
さらに、食べ物系スポットとして人気のクレープ店「La Droguerie」、多国籍料理が味わえるパリ最古の市場「アンファン・ルージュ市場(Marché Des Enfants Rouges)」も見逃せません。ファッションやアートのみならず、食事が楽しめる場所としてもマレ地区はおすすめです。みなさんもぜひ訪れてみてください!
※世界トリップではパリの観光地、買い物スポット、治安、気候などの記事も配信しています。ぜひ以下のリンクからご覧ください。