パリの治安を一刀両断!北駅周辺はやっぱり危なかった?!

パリの警察車両パリ

フランスの首都「パリ」の治安について、みなさんはどんな印象がありますか?

移民の増加、2018年末から過激さを増したマクロン仏大統領の辞任等を求める「黄色いベスト運動」もあり、パリの治安について不安に感じている方も多いと思います。また、観光客にとって、パリ北駅周辺の治安は気になるところです。

今回はパリに何度も滞在した筆者が治安について調査。パリ北駅周辺の治安はもちろん、観光客が訪れる人気スポットを中心に安全性を確認してきました。危険エリア、夜の観光地の情報も掲載しています。旅行者向けに特化した情報になりますので、パリ観光を計画されている方はぜひ参考にしてください。

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まずは危険レベルを確認しよう

安全情報

出典:外務省の海外安全ホームページ

海外旅行に行く前(計画する前)は、必ず「外務省 海外安全ホームページ」で滞在予定地の危険レベルを確認してください。

パリについては2019年9月17日現在、危険情報や感染症危険情報は出ていません。しかし、100%安全ということではありません。日本の外務省は「黄色いベスト運動」が実施される度、注意喚起を行っています。注意喚起が行われていない場合でも、スリなどの犯罪行為には常に注意する必要があります。

なお、海外安全ホームページでは、日本の外務省がレベル1「十分注意」、レベル2「不要不急の渡航は止める」、レベル3「渡航中止勧告」、レベル4「退避勧告」の4段階評価で各地域の安全情報を開示しています。

パリの治安について

パリの安全度(5段階評価):★★★

パリ中心部の治安は安定しており、ヨーロッパで最も安全な大都市圏の一つとも言われています。筆者はパリでトラブルに遭遇したことがありません。夜景撮影のため、北駅を含むパリ中を歩き回ったこともありますが、写真を撮るななどと文句を言われたこともありません。そのため、パリの安全度は「問題なし」となる星3つで評価しています。

また、2015年11月13日に発生したパリ同時多発テロ事件以降、ルーブル美術館やエッフェル塔など観光客が集まる人気観光地では警備が強化されています。その他ヨーロッパ都市では人気観光地でも警察官がいないところがありますが、パリではしっかり警備されている印象を持ちました。

■その一方、スリ被害は増加傾向?!

パリ警察は2019年初以降、パリ地下鉄におけるスリ被害が大幅に増加していると発表しています。黄色いベスト運動による混乱、デモによって手薄になった警備などが要因として挙げられています。逮捕者の多くが北アフリカ等からの移民になり、その半数以上は未成年者になります。若い女性グループがスリを行っているという事例もあり、特に電車のドアが閉まる瞬間には注意してください。

■黄色いベスト運動について

黄色いベスト運動は「マクロン仏大統領の辞任」などを求める反政府活動(デモ)になります。しかし、デモ参加者の一部が暴徒化し、パリではブランドのブティックが襲われる被害も出ています。そのため、デモ実施エリアには近づかないようにしてください。

危険エリアについて

パリ中心部は区割りされており、1〜20区まであります。基本的には数が大きくなるほど治安が悪くなると言われています。

■バルベス(Barbès)地区

バルベス通り(Boulevard Barbès)

18区に位置するバルベス(Barbès)地区が最も強盗事件が発生している地区の一つになります。バルベス地区はモンマルトルの丘、パリ北駅に近く、観光客が訪れやすいエリアになります。筆者は23時過ぎにモンマルトルの丘からパリ北駅に向かう際にバルベス地区を訪れましたが、人通りがあったため、特に問題は感じませんでした。しかし、モンマルトルの丘からパリ北駅周辺は基本的にガラの悪いエリアになるため、夜は女性一人で歩かないようにしてください。

■アール・ド・パリ(Halles de Paris)地区

観光客が訪れやすい場所ではアール・ド・パリ(Halles de Paris)地区のレ・アル(Les Halles)駅、シャトレ(Châtelet)駅周辺が危ないと言われています。筆者は深夜にリヴォリ通り(Rue de Rivoli)を通りましたが、治安面で問題があるようには感じませんでした。しかし、犯罪被害が報告されているため、夜出歩く際は注意してください。

■その他エリア

リケ・スターリングラード(Riquet Stalingrad)地区、ジョレス(Jaurès)地区、サン=トゥアン(Saint-Ouen)地区、オーベルビリエ(Aubervilliers)地区、サン=ドニ(Saint-Denis)地区が治安の悪いエリアとして知られています。

筆者が気になったエリア

ビブリオテーク・フランソワ・ミッテラン駅周辺

筆者がパリの治安について調査していた際に気になったのが、フランス国立図書館近くに位置するビブリオテーク・フランソワ・ミッテラン(Bibliothèque François Mitterrand)駅周辺になります。

近くにホームレス関連施設があることが要因かは分かりませんが、ガラの悪い黒人男性が至るところでたむろしていたのが気になりました。また、大麻・ドラッグはいらないか?と声を掛けられるなど、あまり良い雰囲気ではありませんでした。用事がない限り、女性一人で訪れることは避けた方がいいと思います。

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パリ北駅周辺の治安について

23時30分頃のパリ北駅周辺

パリ北駅はユーロスター、シャルル・ド・ゴール国際空港への電車(RER)などが発着するため、多くの観光客が利用する駅になります。

■ダンケルク通り側の治安は問題なし

写真は23時30分過ぎにダンケルク通り(Rue de Dunkerque)側から撮影しています。左の建物がパリ北駅になり、ホームレスの人に係員が声を掛けています。

写真を撮影した駅の南側は深夜までやっている飲食店が多く、治安面の不安が薄らぐほど人通りがあります。ビジネスマンや観光客も多いため、ダンケルク通り側にある駅に近いホテルは女性一人でも安心してチェックインができるレベルだと思います。

■北駅周辺で気になったこと

その一方、ラリボワジエール AP-HP病院(Hôpital Lariboisière AP-HP)側の出口付近では黒人グループがたむろしていたほか、薬物中毒者と思われる人物もいました。警察車両が停車していましたが、病院側の出口は利用しない方がいいと思います。また、周辺は目付きの悪い黒人男性が多く、大通りから外れた道を歩く場合は特に注意が必要になります。

■ホテルは駅の南側を選びましょう

パリ北駅周辺のホテルに宿泊する場合は駅の南側を選ぶようにしてください。北側はバルベス(Barbès)地区など治安の悪いエリアになるため、料金が安くても宿泊しない方がいいと思います。

夜の主要観光地の治安について

■ガルニエ宮殿(オペラ座)

夜のガルニエ宮殿(22時前)

こちらの写真は22時前のガルニエ宮殿(オペラ座)になります。階段に座って会話をする人達、通りを歩く人達が確認できると思います。オペラ座周辺は人通りがあるため、夜になっても問題なく歩くことができます。

■サクレ・クール寺院

夜のサクレ・クール寺院(23時過ぎ)

こちらは23時過ぎに撮影したモンマルトルの丘にあるサクレ・クール寺院になります。夜景スポットとして人気の場所ということもあり、多くの人が階段に座っています。筆者が訪れた際はお酒を飲んで騒いでいる人がいたため、そのような人に絡まれないように注意する必要があると思います。なお、筆者は階段で登りましたが、ケーブルカーが24時30分過ぎまで運行されています(メトロの1回券が使えます)。

■コンコルド広場

夜のコンコルド広場(23時過ぎ)

23時過ぎに撮影したコンコルド広場の写真になります。写真右側の明るい広告付近には地下鉄「コンコルド(Concorde)」駅があるため、その周辺は人通りがあります。また、交通量もあるため、夜でも問題なく訪れることができます。しかし、写真左側にあるシャンゼリゼ庭園(Jardins des Champs-Élysées)は死角になる場所があるため、深夜に通る場合は周囲に注意してください。

■ルーブル美術館

パリのルーブル美術館(Musée du Louvre)

23時過ぎに撮影したルーヴル・ピラミッドになります。こちらはパリでも非常に人気の高い場所になるため、この時間帯でも観光客が訪れています。地下鉄駅から近いこと、23時過ぎでも警察車両が辺りを走っていたことから、こちらも特に問題なく訪れることができます。

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テロ・その他注意事項について

テロについて

パリでは2015年11月13日に130名が犠牲になった同時多発テロ事件が発生しています。パリ10区、11区、上記の危険エリアでも取り上げたサン=ドニ地区でテロが実行され、イラク・レバントのイスラム国(ISIL)が関与したとされています。事件にはモロッコ系ベルギー人、アルジェリア系フランス人、シリア人などが関与しています。

2015年11月以降、パリでは目立ったテロ事件が発生していません。しかし、フランス第2の都市「リヨン」では2019年5月に爆発物を使ったテロ事件(7名が負傷)、8月にはアフガニスタン出身の移民がナイフで通行人を襲い、1名が死亡する事件が発生しています。

そのため、イギリス政府はホームページで、テロリストはフランスでテロを実行する可能性が非常に高いとして注意を促しています。パリ市では監視カメラ等による機器監視の強化を実施していますが、観光客が集まる人気観光地などでは周囲に注意してください。

■セキュリティチェックは“ざる”だった?!

ルーブル美術館などの主要観光地、ショッピングセンターなどでは入口でセキュリティチェックを受ける必要がありますが、バッグを持っていない人は「チェックなし」で入れる施設がありました。形式上、チェックを行っているだけで、テロを未然に防ごうとする姿勢は薄れつつあるのかもしれません。

その他注意事項について

■モンマルトルの丘のミサンガ売りに要注意!

フランス・パリのモンマルトルの丘にいるミサンガ売り

モンマルトルの丘の入口には黒人のミサンガ売りが数名おり、「友達の印に」、「無料で結んであげる」などと声を掛けてきます。

結んでもらうと、解けなくなった、どうしてくれるんだと言って金銭を要求してきます。価格は言い値になり、5〜20ユーロほどが提示されるようです。写真の白人男性はコインで1ユーロ支払おうとしていますが、黒人男性はそれでは足りないといったアクションをしています。

筆者は一度「No」と言ったにも関わらず、腕を掴まれてトラブルになったことがあります。腕を掴む行為は老若男女関係ありません。実際に60〜70代くらいの白人女性が腕を掴まれ、言い合いになっている場面に遭遇したことがあります。その際は筆者など周囲にいた人達で女性を解放しましたが、このようなトラブルは珍しくありません。パリ市、パリ警察がこの問題を黙認している姿勢には疑問を感じます。

総括

  • パリ中心部の治安は安定、普通に観光が楽しめます
  • パリ北駅周辺に宿泊する場合はダンケルク通り側にしましょう
  • 黄色いベスト運動でスリ被害は増加傾向、手荷物管理を万全に

パリの治安については基本的に問題なしと判断しています。パリ北駅周辺の治安については、駅南側のダンケルク通り沿いは深夜まで営業している飲食店が多いこと、人通りがあることからトラブルに巻き込まれる可能性は低いと思います。その一方、北側はバルベス地区など治安の悪いエリアになるので注意してください。

パリ中心部で暴力事件に巻き込まれる可能性は低いと言えますが、地下鉄におけるスリ被害は増加しています。地下鉄を利用する際はドア付近に留まらない、手荷物の管理をしっかりする、アイスやケチャップをつけられても慌てない、以上のことを実施するようにしてください。さらに、黄色いベスト運動の動向にも引き続き注視する必要があります。デモが行われる場合は実施エリアに近づかないようにしてください。

スリへの警戒、黄色いベスト運動の動向に注意すれば、きっと楽しいパリ観光ができると思います。ぜひ、当記事を参考にしてパリ旅行を計画してみてください。