ロンドンでイギリス生まれのブランド本店、旗艦店巡りをしてみませんか?
イギリスの首都「ロンドン」にはダンヒル、バーバリーなどイギリスを代表するブランドの本店・旗艦店があります。
今回はそれらの人気ブランドに加え、日本と馴染みのあるアクアスキュータムやマッキントッシュ、個性派に人気のヴィヴィアン・ウエストウッドなども選定しています。
筆者が撮影した写真とともにロンドンに本店、旗艦店を構える10ブランドを紹介します。ぜひ、ロンドン旅行を計画する際の参考にしてください!
ロンドンに本店、旗艦店を構えるブランド10選
1. アレキサンダー・マックイーン(ALEXANDER McQUEEN)
アレキサンダー・マックイーンは、英国人デザイナー「リー・アレキサンダー・マックイーン(1969~2010年)」が1992年に設立したラグジュアリーファッションブランド。鋭いカッティングと精緻なテーラリング、ゴシックやロマン主義を取り入れた独創的なデザインで知られ、常に前衛的で芸術性の高いコレクションを発表してきました。
2010年にアレキサンダー・マックイーンが逝去した後は、サラ・バートンがブランドを継承し、キャサリン妃のウェディングドレスを手掛けるなど新たな注目を集めました。現在はショーン・マクギアーがクリエイティブ・ディレクターを務め、ブランドの進化を続けています。アートとファッションの融合を求める方などに人気のブランドです。なお、オールド・ボンド・ストリート(Old Bond Street)に旗艦店があります。
※写真は旧旗艦店。
住所:27 Old Bond Street, Mayfair, London(地図)
最寄り駅(地下鉄):Green Park駅
公式サイト:https://www.alexandermcqueen.com/
2. アルフレッド・ダンヒル(Alfred Dunhill)
アルフレッド・ダンヒルは、1893年に創業した英国の高級メンズブランドです。創業者「アルフレッド・ダンヒル」は馬具業から出発し、自動車の普及に伴い「モートリティーズ」というドライバー向けアイテムを展開。以降、スーツ、革製品など紳士向けの上質な製品で知られるようになりました。
伝統と革新を融合させた洗練された英国スタイルが特徴で、世界中の紳士に愛されています。ブランドの象徴とも言えるのがロンドン・メイフェアにあるボードンハウス(Bourdon House)で、かつて公爵が暮らした歴史的邸宅を改装したダンヒルの本店になります。本店では専属テーラーがスーツ地300種類、シャツ地450種類から仕立ててくれます。そのほか、理髪店、ラウンジなどを備え、ダンヒルの世界観を体感できる特別な空間となっています。
住所:2 Davies Street, London(地図)
最寄り駅(地下鉄):Bond Street駅
公式サイト:https://www.dunhill.com/
3. アクアスキュータム(Aquascutum)
アクアスキュータムは、テーラーだったジョン・エマリー(John Emary)が1851年に設立した老舗ファッションブランド。ブランド名はラテン語で「水(aqua)」と「盾(scutum)」を意味し、防水性の高いコートを開発したことに由来します。
トレンチコートをはじめとする上質なアウターウェアで広く知られるようになり、チャーチルやサッチャーなど著名人にも愛用されました。伝統的なチェック柄や洗練されたクラシックなデザインが特徴で、気品ある英国スタイルを体現しています。現在も高品質な素材と技術を活かし、実用性とエレガンスを兼ね備えたアイテムを展開しています。
※ピカデリー・サーカス駅近くのジャーミン・ストリートに本店がありましたが、現在は閉店しています。
公式サイト:https://aquascutum.jp/
4. バーバリー(BURBERRY)
バーバリーは、トーマス・バーバリー(Thomas Burberry、1835~1926年)が1856年に設立したラグジュアリーブランド。防水性と耐久性に優れた独自素材「ギャバジン」を開発し、これを用いたトレンチコートは第一次世界大戦時に英国軍に採用され、現在もブランドの象徴となっています。
クラシックなチェック柄「バーバリーチェック」も世界的に有名で、伝統とモダンが融合したデザインが特徴です。近年は現代的なスタイルを取り入れ、より幅広い世代に支持を拡大。アウターウェアを中心に、ウェアからアクセサリーまで多彩なコレクションを展開し、英国らしい気品と革新性を併せ持つブランドとして世界的に高い評価を受けています。
なお、リージェント・ストリート(写真左)、ニュー・ボンド・ストリートに旗艦店(写真右)があります。特にリージェント・ストリートの旗艦店は世界最大規模を誇り、巨大ディスプレイが目を引く店内は見どころ満載。定番商品を中心に多くの商品が揃っており、バーバリーファンのみならず一度は訪れておきたいところです。
■リージェント・ストリートの旗艦店
営業時間:10:00~20:00(月~土)、12:00~18:00(日)
住所:121 Regent Street, London(地図)
最寄り駅(地下鉄):Piccadilly Circus駅
■ニュー・ボンド・ストリートの旗艦店
営業時間:10:00~19:00(月~土)、12:00~18:00(日)
住所:21-23 New Bond Street, London(地図)
最寄り駅(地下鉄):Bond Street駅
公式サイト:https://jp.burberry.com/
5. デビアス(DE BEERS)
デビアスは、セシル・ジョン・ローズ(Cecil John Rhodes、1853〜1902年)などにより、1888年に設立されたダイヤモンドカンパニー。デビアスはロスチャイルド家などからの資金援助を受けて事業を拡大し、最盛期には全世界におけるダイヤモンド原石のシェアが90%を超えていました。競争激化などにより近年は約30%ほどまで低下していますが、現在もダイヤモンド界の雄として君臨しています。
なお、婚約指輪は「給料の3ヵ月分」というイメージが定着していますが、これはデビアスが1970年代に行った広告戦略が影響しています。そのほか、「ダイヤモンドは永遠の輝き」というキャッチコピーでも知られています。本店はオールド・ボンド・ストリートに位置しています。
住所:46-50 Old Bond Street, Mayfair, London(地図)
最寄り駅(地下鉄):Green Park駅
公式サイト:https://www.debeers.co.jp/
6. ジミー・チュウ(JIMMY CHOO)
ジミー チュウは、中国系マレーシア人の靴職人「ジミー・チュウ」、イギリス版VOGUEの編集者「タマラ・メロン」が1996年に設立したラグジュアリーシューズブランドです。現在ではハンドバッグ、香水、アクセサリーなどにもラインを広げ、トータルラグジュアリーブランドとして成長を遂げています。
洗練されたデザインと華やかな装飾が特徴で、モード性と実用性を兼ね備えたアイテムが魅力。多くのセレブに愛用されており、ダイアナ元皇太子妃のほか、米アカデミー賞授賞式では、ハル・ベリー、シャーリーズ・セロン、ナタリー・ポートマンなどが着用しています。なお、ニュー・ボンド・ストリートに旗艦店があります。
住所:27 New Bond Street, London(地図)
最寄り駅(地下鉄):Bond Street駅
公式サイト:https://www.jimmychoo.jp/
7. マッキントッシュ(MACKINTOSH)
マッキントッシュは、化学者「チャールズ・マッキントッシュ」が1823年に設立した老舗ブランド。ゴムを2枚の布で挟む独自の技術により、世界初の実用的な防水アウターを実現し、英国軍や鉄道員にも採用されました。ミニマルでタイムレスなデザインにより、ファッション性と機能性を兼ね備えた高品質なコートとして、現在は国際的に高い評価を得ています。
モダンで洗練されたスタイルを好み、伝統的な英国製品が好きな方におすすめのブランドです。旗艦店はニュー・ボンド・ストリートとリージェント・ストリートの間に位置しています。なお、2007年に大阪の商社「八木通商」が子会社化しています。
住所:19 Conduit Street, London(地図)
最寄り駅(地下鉄):Oxford Circus駅
公式サイト:https://mackintosh.com/
8. マルベリー(Mulberry)
マルベリーは、ロジャー・ソール(Roger Saul)と彼の母親ジョアン・ソール(Joan Saul)が1971年に設立したラグジュアリーレザーブランド。伝統的な英国のクラフトマンシップとモダンなデザインを融合させた上質なバッグやアクセサリーで知られ、特に「Bayswater」や「Alexa」などのバッグは世界中で高い人気を誇ります。
クラシックで実用的、それでいて洗練されたデザインが特徴で、日常使いにも適した耐久性を兼ね備えています。創業地であるイギリス・サマセット(Somerset)のチルコンプトン(Chilcompton)に工場があります。なお、旗艦店はニュー・ボンド・ストリートからリージェント・ストリートに移転しています。
※写真は旧旗艦店。
住所:100 Regent Street, London(地図)
最寄り駅(地下鉄):Piccadilly Circus駅
公式サイト:https://jp.mulberry.com/
9. ポール・スミス(Paul Smith)
ポール・スミスは、1970年にイギリスのノッティンガムで誕生したファッションブランド。創業者「ポール・スミス」のユニークな感性を反映したデザインで知られます。英国のクラシックなテーラリングに、鮮やかな色使いや遊び心のあるディテールを融合させたスタイルが特徴。メンズウェアを中心に、ウィメンズ、アクセサリー、インテリアなど幅広く展開しており、世界中の幅広い年齢層に支持されています。
1979年にロンドン一号店(写真右)をオープンさせ、本店(写真左)は映画「ノッティング・ヒルの恋人」の舞台となったノッティング・ヒルに位置しています。なお、ロンドン一号店はメンズ、レディースのショップが連なっており、衣料品のみならずアクセサリー、雑貨などのアイテムが充実しています。
■本店
営業時間:10:00~18:00(月〜土)、11:00〜17:00(日)
住所:122 Kensington Park Road, London(地図)
最寄り駅(地下鉄):Notting Hill Gate駅
公式サイト:https://www.paulsmith.co.jp/
■ロンドン一号店
営業時間:10:30~18:30(月〜土)、12:00〜18:00(日)
住所:40-44 Floral Street, London(地図)
最寄り駅(地下鉄):Covent Garden駅
10. ヴィヴィアン・ウエストウッド(Vivienne Westwood)
ヴィヴィアン・ウエストウッドは、ヴィヴィアン・ウエストウッド(1941~2022年)が1971年に、マルコム・マクラーレン(Malcolm McLaren)とキングス・ロードにブティックをオープンさせたことが始まり。その後、マルコム・マクラーレンとパンクバンド「セックス・ピストルズ」をプロデュースし、パンクの女王と呼ばれました。
歴史や伝統、政治を取り入れた独創的なコレクションで注目を集め、英国クラシックとアヴァンギャルドを融合させた唯一無二の美学を確立。ブランドの象徴であるオーブ(王冠と地球)モチーフは、伝統と未来をつなぐ理念を表しています。
1971年にオープンしたブティックは「ワールズ・エンド(World’s End)※写真右」と名前を変え、現在もキングス・ロードで営業しています。本店(写真左)はニュー・ボンド・ストリートとリージェント・ストリートの間にあり、マッキントッシュの旗艦店近くに位置しています。
■ヴィヴィアン・ウエストウッド本店
営業時間:10:00~18:00(月〜土)、12:00~17:00(日)
住所:44 Conduit Street, London(地図)
最寄り駅(地下鉄):Oxford Circus駅
公式サイト:https://www.viviennewestwood.com/
■ワールズ・エンド(World’s End)
営業時間:10:00~18:00(日曜日は定休日)
住所:430 King’s Road, Chelsea, London(地図)
最寄り駅(地下鉄):Fulham Broadway Stationから徒歩17分
最後に
イギリス生まれのブランドにはファッション性の高いアイテムも多く、ロンドン観光のお土産として最適です。
本店や旗艦店でしか扱っていないアイテムもあるので、ぜひ以下のグーグルマップ(赤色)を参考に各ブランド店を訪れてみてください。