クアラルンプール・シティ・ギャラリー(Kuala Lumpur City Gallery)は、木工製品を手掛ける「ARCH」が運営するギャラリーです。ムルデカ・スクエア(独立広場)の隣に位置しています。
周囲にはスルタン・アブドゥル・サマド・ビル(旧連邦事務局ビル)、旧クアラルンプール中央郵便局、クアラルンプール旧市庁舎、セント・マリー聖堂など多くの歴史的建造物があります。
クアラルンプール・シティ・ギャラリーについて
クアラルンプール・シティ・ギャラリーは、1899年(英国植民地時代)に印刷事務所として建設された歴史的建造物です。入場料は5リンギットになりますが、カフェやショップの割引券として利用することができます。
スルタン・アブドゥル・サマド・ビルなどの設計を手掛けたイギリス人建築家「アーサー・チャールズ・アルフレッド・ノーマン(Arthur Charles Alfred Norman)」が設計を担当しています。そのため、ギャラリーの1階は「A.C. Norman Floor」と言われています。
ネオ・ルネッサンス様式が取り入れられており、同じレンガ造りでもスルタン・アブドゥル・サマド・ビルなどとは異なった外観をしています。なお、入口には「I♥KL」のモニュメントが設置されているので、多くの観光客で賑わっています。
印刷事務所〜図書館時代
建設当初は印刷事務所として使用され、政府関連の印刷物、鉄道のチケットなどを印刷していました。その後、1961年には労働省が移り、1977年にはメトロポリタン郵便局として生まれ変わりました。
さらに、1986年にはクアラルンプール市役所が建物を購入し、クアラルンプール初の公共図書館をオープンさせました。※現在はクアラルンプール・シティ・ギャラリーの隣にクアラルンプール記念図書館があります。
現在は「ARCH」のギャラリーとして活躍中
上記の通り、現在は木工製品を手掛ける「ARCH」のギャラリーとして利用されています。薄いベニヤ板を使用した木工製品が展示、販売されているほか、クアラルンプールの歴史を紹介するコーナーもあります。
クアラルンプール・シティ・ギャラリーの基本情報
クアラルンプール・シティ・ギャラリー | |
完成 | 1899年 |
設計 | ACノーマン |
様式 | ネオ・ルネッサンス様式 |
料金 | 5リンギット(※) |
営業時間 | 9:00〜18:30 |
最寄り駅 | マスジット・ジャメ駅 |
公式サイト |
※入場料の5リンギット(日本円で約140円)はカフェ、ショップの割引券として利用できます。
アクセス
RapidKL、Ampang Lineのマスジット・ジャメ(Masjid Jamek)駅から徒歩8分ほどになります。旧モスク横を通り、ゴンパック川に架かる真新しい橋を渡ります。すると、スルタン・アブドゥル・サマド・ビルの横に出ますので、後は道なりに進むだけとなります。ほかにもルートはありますが、こちらが一番簡単に行ける方法になります。
滞在後記
内部については特に印象的なものはなく、個人的には外観の見学だけで十分だと思います。
「I♥KL」のモニュメントは訪れておきたい観光スポットであり、建物は周囲の歴史的建造物とは違った様式で建設されているため、外観だけでも見ておく価値は十分あります。
クアラルンプール観光の中心地に位置するため、ぜひ独立広場周辺の建物の合わせて訪問してみてください。