旧クアラルンプール中央郵便局(Old General Post Office of Kuala Lumpur)はムルデカ・スクエア(独立広場)に接する歴史的建造物です。
周囲にはスルタン・アブドゥル・サマド・ビル(旧連邦事務局ビル)、国立テキスタイル博物館(Muzium Tekstil)、クアラルンプール・シティ・ギャラリー(Kuala Lumpur City Gallery)などの観光スポットがあります。
旧クアラルンプール中央郵便局について
1907年(英国統治時代)に完成し、そこから1984年まで中央郵便局として利用されていました。現在はマレーシア情報通信文化省のオフィスが入っており、現在の中央郵便局は旧中央郵便局から約350メートル先、ダヤブミ・コンプレックス(Dayabumi Complex)の近くに移動しています。
※ダヤブミ・コンプレックスは国立テキスタイル博物館の先にある特徴的なビルです。
設計について
設計は隣にあるスルタン・アブドゥル・サマド・ビル(Sultan Abdul Samad Building、旧連邦事務局ビル)と同じく、アーサー・チャールズ・アルフレッド・ノーマン(Arthur Charles Alfred Norman)、アーサー・ベニソン・ハバック(Arthur Benison Hubback)が担当しています。
様式について
ムーア様式が取り入れられ、スルタン・アブドゥル・サマド・ビルと似通っています。また、歩道でつながっているため、同一の建物だと思われがちですが、別の建物になります。
基本情報、アクセスについて
旧クアラルンプール中央郵便局 | |
完成 | 1907年 |
設計 | ACノーマンなど |
様式 | ムーア様式 |
最寄り駅 | マスジット・ジャメ駅 |
内部見学 | 不可 |
アクセスについて
RapidKL、Ampang Lineのマスジット・ジャメ(Masjid Jamek)駅から徒歩6分。駅とバーガーキングの間にある道を通り、クラン川沿いを歩くコースになります。途中、メダン・パサール・クロック・タワー(Medan Pasar Clock Tower)横を通るほか、橋の上から旧モスク(Masjid Jamek)を見ることもできるので、一つの観光コースとしてもおすすめです。
滞在後記
こちらの建物については事前に下調べをしていたため、迷うことなく建物を見つけることができましたが、初見ではスルタン・アブドゥル・サマド・ビル(旧連邦事務局ビル)との違いが分かりづらいかもしれません。
目を引いたのはレンガ造りの建物であること、そして特徴的で美しいアーチになります。このような様式の建物はなかなか見ることができないため、歴史的な遺産の一つとして見れたことに喜びを感じることができました。