アテネの治安を一刀両断!筆者が気になったヤバい場所とは?

アテネ

ギリシャの首都「アテネ」は安全?それとも危険?

みなさんはアテネの治安について、どのようなイメージをお持ちですか?押し寄せる移民の影響で治安が悪化している、オモニア広場周辺が危ないといった印象を持たれている方が多いかもしれません。

今回は筆者がアテネの治安について2023年に2度に渡って調査(4月、10月)。筆者が感じたヤバい場所、スリ被害にあった状況、観光客が注意すべきポイントなどを解説しています。筆者が撮影した写真と共に紹介しますので、アテネ観光を計画されている方はぜひ参考にしてください。

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最初に危険レベルを確認しよう

安全情報

※出典:外務省の海外安全ホームページ

海外旅行に行く前(計画する前)は、必ず「外務省 海外安全ホームページ」で滞在予定地の危険レベルを確認してください。

アテネは2024年2月14日現在、危険情報は出されていません。ただ、広域情報としてテロ等に対する注意喚起が随時行われています。また、スリやその他軽犯罪にも注意する必要があります。

なお、海外安全ホームページでは、日本の外務省がレベル1「十分注意」、レベル2「不要不急の渡航は止める」、レベル3「渡航中止勧告」、レベル4「退避勧告」の4段階評価で各地域の安全情報を開示しています。

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アテネの治安について

アテネの安全度(5段階評価):★★★

アテネの安全度は「問題なし」となる星3つで評価しています。こちらについては、通常の観光で観光客がスリなどの軽犯罪以外の犯罪(傷害など)に巻き込まれるか否かを基準にしています。

アテネの中心部「シンタグマ広場」は夜でも多くの人がいるほか、午前3時頃は警察車両を伴う警備が行われていました。そのほか、観光客が訪れるモナスティラキ(Monastiraki)駅周辺、エルム(Ermou)通りなどにも昼夜問わず多くの人がおり、観光の中心部で観光客が傷害事件などに巻き込まれる可能性は低いと考えられるため、安全度を星3つとしています。

その一方、観光客、特に女性観光客が近づくべきではない場所もありました。危ないと言われているオモニア広場や筆者が感じたヤバい場所など、以下のカテゴリーに分けてアテネの治安について解説していきます。

  • オモニア広場周辺は安全?
  • 筆者が気になったヤバい場所とは?
  • 夜のアテネの様子
  • 番外編「スリで無一文になった筆者」
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オモニア広場周辺は安全?

ギリシャ・アテネのオモニア広場

アテネの格安ホテルを検索すると、大体オモニア広場周辺がヒットするため、オモニア広場周辺が安全かどうか気になる方は多いと思います。結論から言うと、オモニア広場は安全(男性に限る)です。オモニア広場にはホームレスの人達がいますが、昼夜ともに警察官による警備が行われており、広場の治安は維持されていました。これから男性に限る理由を説明していきます。

■オモニア広場のホームレス

■オモニア広場で見かけた薬物中毒者

このようにオモニア広場にはホームレスが至る所にいるといった状況です。また、最後に掲載した薬物中毒者のように、注意すべき点はホームレスの多くが薬物中毒者であるということです。薬物中毒者は薬物のためなら売春でも盗みでも何でもやるという人が少なくありません。その一方、薬物に体を蝕まれているため、男性に対して危害を加えてくるような雰囲気は感じませんでした。そのため、男性は安全であるとしています。

女性については宿泊しない方が良いと思います。身綺麗な日本人女性をホームレスの人達が見た場合、お金を取ってやろうなどと思うことは容易に想像できるためです。最初は「お金をください」という態度でも、断ると態度が豹変することも考えられます。また、22時半過ぎのオモニア駅の構内でホームレスがたむろしていたため、駅の構内も女性にとって安全とは言いづらい場所になっています。

■オモニア広場周辺に宿泊する場合

筆者は「Hotel Cosmopolit」に宿泊しましたが、駅まで近く、夜の移動も特に問題ありませんでした。オモニア広場周辺で宿泊する場合は、広場から徒歩1分以内、もしくは大通り(Panagi Tsaldari)沿いのホテルが良いと思います。

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筆者が気になったヤバい場所とは?

■ヤバかった場所「Satovriandou通り」

筆者は2023年10月、用事があった「Hotel Cosmopolit」から宿泊地だった「Athens Delta Hotel」まで治安調査を兼ねて歩くことにしました。Satovriandou通りを通って向かいましたが、ギリシャ国立劇場(Εθνικό Θέατρο)裏の辺りが本当にヤバかったです。

まず、劇場裏の手前辺りで座り込んでいたホームレス(20〜30代の男性)が何やらやっていました。通り過ぎる際に見てみると、スプーンに乗せた半透明の物質を炙って吸っていました。おそらく覚醒剤だと思います。さらに劇場裏には少し広場のようになっている場所があり、そこには薬物中毒者と思われる30〜50代くらいの男性など10名ほどがたむろし、何やら騒いでいました。

※写真はカライスカキ(Karaiskaki)広場から撮影したKarolou通りになります。この先がSatovriandou通りになります。

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■ヤバかった場所「Nikiforou通り」

写真はギリシャ国立劇場近くにあるNikiforou通りになります。荒廃した感じが写真でも伝わると思いますが、注目して頂きたいのは通りの奥の明るくなっている場所です。時間は午前3時頃でしたが、ホームレスの集団が何やら騒いでいました。こちらの異常な雰囲気は今でも不気味に感じます。なお、空港行きのバスに乗るためにシンタグマ広場へ向かっていた際にこちらの写真を撮影しました。

そのほか、ギリシャ国立劇場前にある教会の裏でドクター・ドレーの「The Next Episode」を爆音で流していたホームレスグループ、「Agiou Konstantinou 45 Parking」前で叫びまくっていた50代くらいの薬物中毒者など、ギリシャ国立劇場周辺は本当にヤバかったです。

※アテネ近くのゲットー「アノ・リオシア(Άνω Λιόσια)」や置屋街「Filis」などは観光客が立ち入るエリアではないため、割愛させていただきます。

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夜のアテネの様子

■21時頃のシンタグマ広場

21時頃に撮影したシンタグマ広場の写真ですが、日中と同じくらい多くの人がいます。また、女性一人で歩いている人もおり、治安面の心配は必要ありません。

■21時頃のミトロポレオス大聖堂

大聖堂前、写真左の通りには多くの人がいます。

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■21時頃のエルム(Ermou)通り

アテネのメインストリートとも呼べる通りで、夜でも多くの人が行き交っています。なお、写真奥の黄色い建物はギリシャ議会議事堂です。

■21時頃のアレオパゴス

アレオパゴスはアテネの街を一望できる絶景スポットです。夜景も楽しみたい!と思われる方がいると思いますが、安心してください。写真の通り、多くの人が夜景を楽しんでいます。また、筆者が訪れた際は入口に警察官がいたため、しっかりと警備されている印象を受けました。

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番外編「スリで無一文になった筆者」

筆者は2023年4月、オモニア駅からシンタグマ駅に向かう地下鉄の電車内で財布を盗まれ、無一文になりました。電車内でギリシャ人と思われる50代くらいの男性に「この電車はどこに行きますか?」などしつこく話し掛けられ、その間に盗まれたと思います。

なお、盗まれた状況、スリ被害の内容、クレジットカードの停止などスリ後の対応、現地警察への被害届の提出、無一文になった筆者の運命などは別の記事にしています。気になる方は以下の記事をご覧ください。

アテネでまさかの無一文に!財布をすられた筆者の運命は?

最後に

基本的に観光客がスリ以外の犯罪に巻き込まれる可能性は低いと思います。ただし、オモニア広場やギリシャ国立劇場周辺には多くの薬物中毒者がいます。女性でもそれらのエリアに立ち入らなければ安全にアテネ観光が楽しめると思います。

なお、シンタグマ広場近く、ギリシャ国立歴史博物館(Εθνικό Ιστορικό Μουσείο)近くのベンチなど中心部でもホームレスの人達がいましたが、治安面で問題が生じるような状況ではありませんでした。

以上、注意すべき場所には注意して、アテネ観光を楽しんでください!

※世界トリップではアテネの観光地、買い物スポット、気候などの記事も配信しています。ぜひ以下のリンクからご覧ください。

世界トリップでアテネ観光を計画しよう!
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