セント・マリー聖堂はエリザベス女王が訪れた教会!歴史や見所は?

クアラルンプールのセント・マリー聖堂(St Mary's Cathedral) クアラルンプール

セント・マリー聖堂の見所は?

セント・マリー聖堂(St Mary’s Cathedral)はマレーシアの首都「クアラルンプール」のムルデカ・スクエア(独立広場)近くに位置する教会です。

セント・マリー聖堂は、スルタン・アブドゥル・サマド・ビル(旧連邦事務局ビル)、国立テキスタイル博物館などと合わせて訪れておきたい場所です。これから歴史、見所、アクセス方法などを記載しますので、クアラルンプール観光を計画されている方は参考にしてください。

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セント・マリー聖堂について

セント・マリー聖堂は、マレーシアで最も古い聖公会の一つで、エリザベス女王も訪れたことがある歴史的建造物になります。最初の教会は1887年にブキッ・アマン(Bukit Aman)のロイヤル・マレーシアン・ポリス(Royal Malaysian Police)がある場所に建てられましたが、95人しか収容することができませんでした。

信者数の増加に伴い、1893年に新しい教会建設が決定され、1894年に現在の場所に教会が建設されています。その際の建設費用については、英国植民地政府やクアラルンプール最古のヒンドゥー教寺院「スリ・マハ・マリアマン寺院」を建造したサミ・ピライ(K. Thamboosamy Pillai)、中国人実業家「サップ・ヤップ・クワァン(Sap Yap Kwan)」などが支援しています。

その後、1958年に拡張、1968年には別館が建設され、2006〜2007年にかけて改装されています。なお、2017年11月4日にイギリスのチャールズ皇太子(当時)とカミラ夫人が公務の一環として訪れています。※マレーシアはイギリス連邦加盟国になります。

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設計・様式、見所について

■設計・様式

設計はスルタン・アブドゥル・サマド・ビルなどを手掛けたアーサー・チャールズ・アルフレッド・ノーマン(Arthur Charles Alfred Norman)が担当。様式は初期イギリス様式(Early English Gothic)になります。

■見所

一番の見所はヘンリー・ウィリス&サンズ(Henry Willis&Sons)が1895年に製作したパイプオルガンになります。ヘンリー・ウィリスはイギリス・ロンドンのセント・ポール大聖堂(St Paul’s Cathedral)のオルガンを製作したことでも知られています。

こちらのパイプオルガンは洪水や第二次世界大戦でひどく損傷しましたが、その後修復され、現在もきれいな音色が奏でられています。なお、ステンドグラスも見所ですが、こちらはオリジナルのものではありません。オリジナルのステンドグラスは第二次世界大戦中に取り外して保管されていましたが、その後見つからず、新しい物に付け替えられています。

セント・マリー聖堂の基本情報

セント・マリー聖堂
完成 1894年
設計 ACノーマン
様式 初期イギリス様式
料金 無料
開館時間 9:00〜17:00
最寄り駅 LRT「Masjid Jamek」駅
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アクセス

RapidKLのマスジット・ジャメ(Masjid Jamek)駅から徒歩5分。旧モスクの横を通り、ゴンパック川に架けられた橋を渡ります。渡り終えるとロイヤル・セランゴール・クラブの建物が見えますので、そちらに向かって歩いてください。90メートルほど歩くと、セント・マリー聖堂に到着します。

※旧モスク周辺は再開発が行われており、橋などは新しく整備されています。

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滞在後記

セント・マリー聖堂で見かけた可愛い猫

内部はシックで落ち着いており、歴史を感じることができます。観光ツアー客が時々訪れますが、参拝者はあまり多くありません。そのため、落ち着いてゆっくり見ることができます。

セント・マリー聖堂を訪問した際、特に印象に残っているのは可愛らしい猫(写真)がいたことです。人間にとても慣れており、スリスリしてきてくれました。毛並みがとてもいいので、きっと教会かどこかで大事にされている猫なのだと思います。

ムルデカ・スクエア(独立広場)近くに位置し、クアラルンプール観光の中心地にあるため、観光で訪れた際にはこちらの教会、猫に会いに行ってみてください。

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