クアラルンプールは降水量が多いって本当?!
今回はマレーシアの首都「クアラルンプール」の気候について紹介します。
東南アジアに位置するクアラルンプールは雨の多いイメージがありますが、データ上ではどのようになっているのでしょうか。平均気温や降水量のグラフ、気候の特徴に加え、筆者が実際に滞在して感じたポイント等を紹介します。ぜひ、旅行計画を考える際の参考にしてください!
なお、平均気温・平均降水量については2022〜2023年、データの無い月は気象庁ではないデータを使用。東京の降水量は平年値を使用しています。
クアラルンプールの気候について
クアラルンプールは熱帯雨林気候(ケッペン気候分類:Af)になります。
年間を通して降水量が多く、温暖な気候が特徴。年間平均気温は28℃前後で安定しています。降水量についてはモンスーンの影響などにより、3〜4月、10〜12月に降水量が多くなる傾向があります。6、7月は乾燥する傾向にありますが、平均相対湿度は年間を通して80%前後になります。
■平均降水日数
年間を通して毎月10日以上の降水日数が記録されています。モンスーンの影響を受ける3〜4月、10〜12月の降水日数が多く、3〜5月は20日前後、10〜12月は22日前後になります。その他の月は14〜18日程度になっています。なお、降水日数は多いですが、雨が終日降り続くことは多くありません。
■平均日照時間
月平均の日照時間は最高でも200時間程度であり、ヨーロッパ都市などと比較して少ないと言えます。ただし、降水日数のわりに日照時間があることから、雨は一時的なものが多いことが分かります。
日の出、日の入り時刻、月平均日照時間
以下は日の出、日の入り時刻、月平均日照時間になりますが、その年や日によって変動するため、参考値としてご覧ください。
月 | 日の出 | 日の入り | 日照時間 |
1月 | 7時25分 | 19時25分 | 185時間 |
2月 | 7時25分 | 19時30分 | 192時間 |
3月 | 7時15分 | 19時25分 | 208時間 |
4月 | 7時05分 | 19時20分 | 199時間 |
5月 | 7時00分 | 19時20分 | 207時間 |
6月 | 7時05分 | 19時25分 | 194時間 |
7月 | 7時10分 | 19時30分 | 200時間 |
8月 | 7時10分 | 19時25分 | 189時間 |
9月 | 7時05分 | 19時10分 | 164時間 |
10月 | 6時55分 | 19時00分 | 169時間 |
11月 | 7時00分 | 19時00分 | 152時間 |
12月 | 7時10分 | 19時10分 | 163時間 |
クアラルンプールの平均気温
※出典:気象庁ホームページ(https://www.data.jma.go.jp/gmd/cpd/monitor/climatview/frame.php)のデータなどを基に筆者作成。
【平均気温のポイント】
平均気温は1年を通して安定しており、平均最高気温は31℃〜34℃、平均最低気温は24℃〜26℃になります。熱中症に注意する必要があるほか、12〜2月は日本との気温差による体調管理にも注意してください。
クアラルンプールの平均降水量
※出典:気象庁ホームページ(https://www.data.jma.go.jp/gmd/cpd/monitor/climatview/frame.php)のデータを基に筆者作成。
【平均降水量のポイント】
6〜9月は東京とほぼ同様の降水量になっていますが、それ以外は東京との比較でかなり多い降水量になっています。特に3〜4月、10〜11月はモンスーンなどの影響により、降水量が多くなる傾向があるため注意が必要です。また、大雨による洪水が度々発生しているため、スコールが続いた場合はできるだけ室内メインの観光をするようにしてください。
服装について
こちらでは月別に半袖系、長袖系、ジャケット系、コート系の4つに分けて、旅行する際のおすすめの服装を紹介していきます。1日の温度差や気候状況により、最適な服装が異なる場合がありますので、あくまで目安として参考にしてください。
クアラルンプールは年間を通して半袖系の服装が基本になります。昼夜問わず薄着で問題ありませんが、エアコンが効き過ぎているところもあるため、女性は薄手の羽織るものを持っておくと安心です。
宗教系施設の服装について
モスクなど宗教系施設には肌を露出した格好で入ることができません。男性の場合、TシャツはOKですが、タンクトップやハーフパンツ(半ズボン)はNGです。
女性の場合、TシャツはNGになります。長袖・パンツルック、頭にスカーフを巻いた格好なら入ることができます。なお、女性の場合はモスク入口にケープが用意されている場合が多いですが、日焼け対策も兼ねて肌を隠した格好での観光がおすすめです。
※各宗教を尊重するためにも、これらのルールは守るようにしてください。
半袖系 | 長袖系 | ジャケット系 | コート系 | |
1月 | ◎ | △ | ||
2月 | ◎ | △ | ||
3月 | ◎ | △ | ||
4月 | ◎ | △ | ||
5月 | ◎ | △ | ||
6月 | ◎ | △ | ||
7月 | ◎ | △ | ||
8月 | ◎ | △ | ||
9月 | ◎ | △ | ||
10月 | ◎ | △ | ||
11月 | ◎ | △ | ||
12月 | ◎ | △ |
※◎=最適、◯=出番あり、△=持っていると安心
気になるベストシーズンとは?
5〜7月がベストシーズンになります。降水量がやや少なくなること、湿度が落ち着いていることなどを考慮しています。なお、上記の通り3〜4月、10〜12月は降水量が多くなる傾向があるため、観光時期をずらせる方はずらした方が無難です。
総括
今回のクアラルンプールの記事で押さえておきたいポイントは以下の通りです。
・5〜7月がベストシーズン(降水量、湿度を考慮)
・年間平均気温は28℃前後で安定、熱中症には注意
・モンスーンの影響で3〜4月、10〜11月は降水量が多くなる傾向
繰り返しになりますが、クアラルンプールの気候は高温多湿のため、年間を通して体調管理には注意してください。また、雨が終日降り続くことは少ないため、スコールの際は食事や休憩時間だと思って、ゆっくりとした東南アジアの時間を楽しむようにしましょう!