マレーシア国立銀行博物館&アートギャラリー(Bank Negara Malaysia Museum and Art Gallery)はマレーシアの首都「クアラルンプール」にある博物館です。
周辺にはマレーシア国立銀行(中央銀行)本店のほか、特徴的な高層ビル「KKR2 Tower」、そごう・クアラルンプール店などがあります。
マレーシア国立銀行博物館&アートギャラリーについて
1962年以降にマレーシア国立銀行が収集したマレーシア国内、東南アジアのお金、美術コレクションが公開されています。
2009年8月にオープンした近代的な建物が特徴的で、内部の展示スペースはロンドンのジャスパー・ジェイコブ・アソシエイツ(Jasper Jacob Associates)がデザインを担当しています。
1階にはカフェが併設されており、軽食を食べることができます。予算は10〜25リンギットほどで、パンは1つ4リンギット前後、飲み物は3リンギット前後でした。一部の席にはコンセントがあり、スマートフォンなどを充電することもできます。そのほか、ミュージアムショップがあり、記念品などを購入することもできます。
6つの常設ギャラリーについて
ギャラリーは4階からなっており、基本的にはお金、経済関連の展示物が中心になります。常設ギャラリーは6つあり、一時的なテンポラリー・ギャラリーが3階にあります。今回は6つの常設ギャラリーの内容、見所について、1階から順に紹介したいと思います。※階数の数え方は日本式にしています。
■1階(Ground Floor)
・チルドレンズ・ギャラリー(Children’s Gallery)
子供向けギャラリーになり、百万リンギットのトンネル、ゲームアクティブティなどがメインアトラクションになります。
■2階(Level 1)
・マレーシア国立銀行ギャラリー(Bank Negara Malaysia Gallery)
マレーシア国立銀行ギャラリーでは中央銀行の歴史、役割、コインのプレス機、長官室などが展示されています。
・経済ギャラリー(Economics Gallery)
こちらではマレーシア経済について説明されています。天然ゴム収集のモニュメント、大きな新聞のようなものが見所になります。
・イスラム金融ギャラリー(Islamic Finance Gallery)
イスラム金融について説明しているギャラリーになります。イスラム文化の貿易ルートなどが見所になります。貿易の際に使われた天秤なども展示されています。
■3階(Level 2)
・古銭ギャラリー(Numismatics Gallery)
古代から中世、英国植民地時代、現代までのコイン、紙幣などが多く展示されており、こちらのギャラリーが博物館で一番の見所になります。コインは番号とともに年代が記載されているので、時代を追っていくと面白い発見があります。また、世界の紙幣(World Currency Notes)では日本の1000円札も展示されていました。
■4階(Level 3)
・アートギャラリー(Art Gallery)
マレーシアやアセアン諸国のアーティスト作品が展示されています。マレーシアの肖像画の父と呼ばれる「ホッセイン・エナス(Hossein Enas)」、ヨン・ムンセン(Yong Mun Sen)の作品が見所になります。
マレーシア国立銀行博物館&アートギャラリーの基本情報
マレーシア国立銀行博物館&アートギャラリー | |
開館 | 2009年 |
設計 | Jasper Jacob Associates |
料金 | 無料 |
開館時間 | 10:00〜18:00(※毎日) |
最寄り駅 | バンク・ネガラ駅 |
公式サイト |
※イスラムの祝日「イド・アル=フィトル」の最初の3日間を除く。
アクセス
KTMコミューターのバンク・ネガラ(Bank Negara)駅から徒歩7分になります。
ダトー・オン通り(Jalan Dato Onn)をひたすら進むだけになるので、迷うことはありません。独立広場からは徒歩20分ほどで行くことができます。マレーシア国立銀行本店、「KKR2 Tower」の横を通るルートになります。
マレーシア国立銀行本店横のスルタン・サラフディン通り(Jalan Sultan Salahuddin)を約600メートルほど進むと、少し大きめの分かれ道になります。そちらを右手に曲がれば博物館に到着します。
滞在後記
立地はあまり良くありませんが、豊富なコインのコレクションは見応えがありました。
無料という点も考慮すると、クアラルンプール観光でおすすめしたい穴場スポットの一つになります。説明文はマレー語、英語になりますが、コインは年代が記載されているので、どれくらいに作られたか、流通していたかを知ることができます。
英国植民地時代のコイン、お札なども豊富にあるので、金融に興味のない人もぜひ訪れてみてください。