イギリスの首都「ロンドン」は本当に雨が多いのか?
真夏や真冬の平均気温とは?日の出や日の入り時刻、ベストシーズンは?
ロンドン旅行を計画する前に、現地の平均気温、降水量はチェックしておきたい項目の一つです。今回はロンドンの平均気温や降水量のグラフ、気候の特徴などを紹介していきます。ぜひ旅行計画の参考にしてください!
※1〜6月は2020年、7〜12月は2019年のデータを使用しています。
ロンドンの気候について
イギリス・ロンドンは西岸海洋性気候(ケッペン気候分類:Cfb)に属しています。
真夏でも平均最高気温は20℃台半ばであり、過ごしやすいのが特長です。真冬の平均最低気温は2℃台であり、北に位置する都市としては比較的温暖だと言えます。
また、ロンドンと言えば「雨」というイメージですが、年間の降雨量はニューヨークやローマ、シドニーより少なく、降水日数や曇りの日の多さがそのようなイメージを抱かせている要因になっています。
■平均降水日数
月別の平均降水日数は10〜1月は10日前後、2〜9月は8日前後となり、比較的多くなっています。
■平均日照時間
月平均の日照時間は11〜2月が100時間を下回っており、特に12月は50時間台と日照時間の少なさが際立っています。6〜8月は200時間程度ですが、こちらも南欧都市と比較した場合、やや少ないといった印象です。
■飛行機雲に注目!
筆者が滞在していた7月は「晴れ」、「曇り・雨」が半々といった具合、11月はほとんど「曇り・雨」といった具合でした。雨が降る前兆としては、青空に飛行機雲がずっと残っている場合などが挙げられます。ロンドンの青空は本当に美しいですが、空を見上げる際は飛行機雲をチェックしてみてください。
日の出、日の入り時刻、月平均日照時間
以下は日の出、日の入り時刻、月平均日照時間になりますが、その年や日によって変動するため、参考値としてご覧ください。
月 | 日の出 | 日の入り | 日照時間 |
1月 | 8時00分 | 16時25分 | 61時間 |
2月 | 7時15分 | 17時15分 | 78時間 |
3月 | 6時15分 | 18時05分 | 115時間 |
4月 | 5時05分 | 19時00分 | 169時間 |
5月 | 4時10分 | 19時45分 | 199時間 |
6月 | 3時45分 | 20時20分 | 204時間 |
7月 | 4時00分 | 20時10分 | 212時間 |
8月 | 4時50分 | 19時20分 | 205時間 |
9月 | 5時40分 | 18時15分 | 149時間 |
10月 | 6時25分 | 17時05分 | 117時間 |
11月 | 7時20分 | 16時10分 | 73時間 |
12月 | 8時00分 | 15時55分 | 52時間 |
ロンドンの平均気温
※出典:気象庁ホームページ(http://www.data.jma.go.jp/gmd/cpd/monitor/climatview/frame.php)のデータを基に筆者作成。
【平均気温のポイント】
真夏の平均最高気温は25℃台であり、暑さで不快に感じることはありません。その一方、平均最低気温は15℃を下回るなど、寒暖差には注意する必要があります。冬場については平均最高気温が10℃前後、平均最低気温が4〜5℃台であり、北に位置する都市としては比較的暖かいと言えます。
ロンドンの平均降水量
※出典:気象庁ホームページ(http://www.data.jma.go.jp/gmd/cpd/monitor/climatview/frame.php)のデータを基に筆者作成。
【平均降水量のポイント】
ロンドンは雨が多い印象ですが、2月・12月を除き、東京より降水量は多くありません。平年の降水量は10〜11月(70mm台)を除き、40〜50mm台で推移しています。年間を通してデータに大きな変化はなく、旅行を計画する際に降水量を気にする必要はないと言えます。
服装について
こちらでは月別に半袖系、長袖系、ジャケット系、コート系の4つに分けて、旅行する際のおすすめの服装を紹介していきます。1日の温度差や気候状況により、最適な服装が異なる場合がありますので、あくまで目安として参考にしてください。
夏場は長袖・ジーパンが基本的なスタイルになります。日没後などは気温が低下するため、夜間出歩く際には上着、薄手のニットなどを持っておくと安心です。冬場の平均最低気温は4℃前後であり、真冬の東京と同じようなスタイルで問題ないと言えます。各種コートやニットなどで体温調節をできるようにしておくと便利です。
なお、小雨が多いため、防水性能のある薄手のジャケットを持っておくと安心です。筆者は登山用品等を手掛ける「ミレー」の高透湿防水ジャケット(以下の写真)を使用しています。剱岳登山などでも使用し、軽量かつゲリラ豪雨にも耐えた性能、デザイン面からもおすすめです。
半袖系 | 長袖系 | ジャケット系 | コート系 | |
1月 | ◎ | |||
2月 | ◎ | |||
3月 | ◎ | |||
4月 | ◯ | ◎ | ||
5月 | ◯ | ◎ | ||
6月 | ◯ | ◎ | ||
7月 | ◎ | ◯ | ||
8月 | ◎ | ◯ | ||
9月 | ◎ | ◯ | ||
10月 | ◎ | ◯ | ||
11月 | ◎ | |||
12月 | ◎ |
※◎=最適、◯=出番あり、△=持っていると安心
気になるベストシーズンとは?
平均最低気温が10℃を下回らない6〜9月がおすすめしたいシーズンになります。そのなかでも7〜8月は快適に過ごすことができます。日中の暑さが気になることはなく、長袖が基本スタイルになる点を考慮しています。また、6〜8月は日照時間が長い点でもおすすめです。
降水日数は1年を通して8〜10日程度であり、こちらは特に気にする必要はないと言えます。その一方、冬場も東京と比較した場合、気温面で気になる点はありませんが、日照時間の少なさなどは気になるポイントです。
以上により、6〜9月をおすすめしたいシーズンとして挙げています。
総括
ロンドンは夏場でも涼しく、快適に過ごすことができる点がポイントになります。
夏場の日中の気温差が10℃以上になることもあり、夏場の観光は体調管理に気をつける必要があります。また、雨のイメージが強いロンドンですが、ニューヨークなどとの比較では降水量は少なくなっています。ただし、冬場は日照時間が少なく、訪れるシーズンにはやや注意が必要になります。
上記の平均気温、降水量などを参考にして頂き、ロンドン観光を計画してみてください!