イギリスの首都「ロンドン」のおすすめ観光地を厳選して紹介!
ビッグ・ベンやタワー・オブ・ロンドンなどの世界遺産に加え、バッキンガム宮殿や大英博物館などの王道観光コース、ブリック・レーン・マーケットなどの穴場スポットを掲載。
何度も滞在した筆者が印象に残った20カ所をおすすめ観光地として、さらに番外編では都市伝説好きな方におすすめの場所も紹介していますので、ぜひロンドン観光の参考にしてみてください!
ロンドンの世界遺産
1.ビッグ・ベン(Big Ben)
1843~1859年に建設された高さ96メートルの時計台。正式名称はエリザベス・タワー(Elizabeth Tower)。ウェストミンスター宮殿に付属し、1987年に世界遺産に登録されています。ネオゴシック様式の建物はイギリス人建築家「オーガスタス・ピュージン(Augustus Pugin)」が設計を担当。ロンドンのランドマークとして絶対に外すことができない観光地の一つです。
■ビッグ・ベン周辺の夜景
2.ウェストミンスター宮殿(The Palace of Westminster)
11世紀に王宮として建設され、1512年の火災で王宮部分が損壊。1834年の火災で建物の多くが焼失し、1840~1870年にかけて再建されました。1987年に「ウェストミンスター宮殿、ならびに聖マーガレット教会を含むウェストミンスター寺院」として世界遺産に登録され、現在は国会議事堂として利用されています。なお、ガイドツアーは以下の公式サイトから予約可能です。
料金:26.50ポンド(ガイドツアー)
最寄り駅:ウェストミンスター(Westminster)駅(地図)
公式サイト:https://www.parliament.uk/
3.ウェストミンスター寺院(Westminster Abbey)
10世紀ごろからの起源を持ち、1065年にはロマネスク様式の教会が献堂された歴史を持つ教会。現在の教会は1245年~1517年まで建設が行われた後、増改築を繰り返し現在に至っています。13~18世紀のイギリスの王の多くが埋葬されているほか、著名人も埋葬されており、アイザック・ニュートンやチャールズ・ダーウィン、作曲家のゲオルク・フリードリヒ・ヘンデルなどがここで眠っています。
料金:23ポンド(現地購入)
最寄り駅:ウェストミンスター(Westminster)駅(地図)
公式サイト:https://www.westminster-abbey.org/
4.聖マーガレット教会(Saint Margaret’s Church)
12世紀に建設され、1486~1523年に再建された教会。1987年に世界遺産に登録されています。イギリス元首相チャーチルが挙式を行った場所としても有名。写真左のタワーはジョン・ジェームズ(John James)によって1734〜1738年に再建されたもの。見所はヘンリー8世とキャサリン・オブ・アラゴン王妃の婚約を記念して1500年代前半に造られたステンドグラスになります。
料金:無料
最寄り駅:ウェストミンスター(Westminster)駅(地図)
公式サイト:https://www.westminster-abbey.org/
5.タワー・オブ・ロンドン(Tower of London)
1000年代後半に建設された要塞。1988年に世界遺産に登録され、世界最大級のダイヤモンド「カリナン」などが見所です。国王が居住する宮殿としても使用されたほか、13世紀からは監獄や処刑場としても利用されました。1471年にはランカスター朝最後のイングランド国王ヘンリー6世が処刑された場所でもあります。夜になると写真のような幻想的なライトアップが行われています。
営業時間(3~10月):9:00~17:30(火~土)、10:00~17:30(日~月)
料金:24.70ポンド(ネット割引あり)
王道の観光コース
6.バッキンガム宮殿(Buckingham Palace)
エリザベス女王の公邸として利用されている宮殿。中世に宮殿の一部が形成され、1700年代前半のバッキンガム・ハウス(Buckingham House)に起源を持ちます。1761年にジョージ3世が買収し、その後、再建などが行われ、1913年に現在の形になっています。宮殿横には誰でも入れるギフトショップがあるので、王室関連のお土産はこちらで購入するのがおすすめです。
料金:25ポンド
最寄り駅:ヴィクトリア(Victoria)駅(地図)
公式サイト:https://buckinghampalace.londonpass.com/
7.大英博物館(The British Museum)
1759年1月に開館した説明不要の博物館。古代エジプトのコレクションが有名です。そのほか、メソポタミアや古代ギリシャ、古代ローマの遺物などが展示されています。なかでも、古代エジプト語の解読の手掛かりとなったロゼッタストーン、パルテノン神殿の彫刻などが見所です。日本を含め、世界各国のコレクションには圧倒されます。その一方、一部の展示物は略奪などにより英国に持ち込まれたもので、エジプトやギリシャなどから文化財の返還請求が行われています。
■ロゼッタストーン
料金:無料
最寄り駅:Tottenham Court Road Station(地図)
公式サイト:https://www.britishmuseum.org/
8.ナショナル・ギャラリー(The National Gallery)
1824年に設立された美術館。13世紀から20世紀初頭の作品が展示されており、コレクション数は2300点以上。16世紀の絵画ではレオナルド・ダ・ヴィンチ作「岩窟の聖母」、ラファエロ・サンティ作「カーネーションの聖母」、17世紀の絵画ではレンブラント・ファン・レイン作の自画像、カラヴァッジオ作「エマオの晩餐」などが見所。
そのほか、ゴッホ、クロード・モネ、ポール・セザンヌ、ルノワール、ヨハネス・フェルメールなどの絵画が展示されています。筆者はゴッホ作「Two Crabs」がとても印象に残っています。世界的に有名な画家の作品を無料で見ることができます。ミュージアム系では大英博物館と合わせて絶対に押さえておきたい場所になります。
■ゴッホ作の「ひまわり」と「Two Crabs」
料金:無料
最寄り駅:レスター・スクエア(Leicester Square)駅(地図)
公式サイト:https://www.nationalgallery.org.uk/
9.タワー・ブリッジ(Tower Bridge)
1886~1894年に建設されたロンドンの象徴的な橋。レドンホール・マーケットなどを手掛けたホーレス・ジョーンズ(Horace Jones)が設計を担当。左右の主塔はゴシック様式で高さ65メートル。地上42メートルにあるガラスの歩道橋からはテムズ川や橋の開閉を見ることもできます。
料金:8.8ポンド
最寄り駅:タワー・ヒル(Tower Hill)駅(地図)
公式サイト:https://www.towerbridge.org.uk/
10.ロンドン・アイ(London Eye)
1999年12月に開業した観覧車。1周は約30分。約25名が搭乗できるカプセルが32個設置されており、年間400万人近い観光客が訪れています。建設された当時は世界で最も高い観覧車でしたが、現在はシンガポール・フライヤーやラスベガスのハイ・ローラーなどがその高さを上回っています。
11.ザ・シャード(The Shard)
2009~2012年に建設されたロンドンの新たなランドマーク。高さは310メートルで、銀座メゾンエルメスなどを手掛けたイタリア人建築家「レンゾ・ピアノ(Renzo Piano)」が設計を担当。69階・72階が展望室になっており、360度のパノラマビューを楽しむことができます。なお、5つ星ホテル「シャングリ・ラ・ホテル・ザ・シャード・ロンドン」も併設されています。
料金:27.2ポンド〜
最寄り駅:ロンドン・ブリッジ(London Bridge)駅(地図)
公式サイト:https://www.theviewfromtheshard.com/
12.セント・ポール大聖堂(Saint Paul’s Cathedral)
600年代に教会が建てられたとの記録が残る教会。その後は1087年、1666年に相次いで火災に見舞われています。現在の教会は、1666年の火災後、1710年にバロック様式の教会として再建されたもの。チャールズ王太子とダイアナ元妃の結婚式が行われた場所としても有名です。
13.ハロッズ(Harrods)
1834年に設立された高級デパートで、ロンドンで最も有名な買い物スポット。ダンヒルなど現地ブランドはもちろん、シャネルやグッチ、ルイ・ヴィトンなど高級ブランドのブティック、ショパールやグラフ、ハリー・ウィンストンなど宝飾品ブランドも豊富です。食品売り場も観光客に人気で、豪華な内装を楽しむだけでも訪れる価値のある場所になります。
なお、ダイアナ元妃と共に事故死したドディ・アルファイド氏の父モハメド・アルファイド氏が元オーナー。もともとイギリス王室御用達でしたが、2000年にアルファイド氏が指定を破棄しています。
最寄り駅:ナイツブリッジ(Knightsbridge)駅(地図)
公式サイト:https://www.harrods.com/
地区・地域別の観光スポット
14.ピカデリー・サーカス(Piccadilly Circus)
ロンドン観光の中心的な場所。ナショナル・ギャラリー(The National Gallery)に近く、オックスフォード・サーカス駅(Oxford Circus Station)に向かうリージェント・ストリート(Regent Street)には多くのショップが軒を連ねています。また、ソーホー(SOHO)地区に隣接しており、シャフツベリー・アベニュー(Shaftesbury Avenue)には多くの劇場があるほか、道を入るとラーメン屋さんなどもあります。
15.ソーホー(SOHO)
劇場から飲食店、カジュアルブランド店、本・CDショップなどがあります。街並みがとにかくいいことから、街歩きに最適の場所と言えます。カジュアル衣料品などはカーナビー・ストリート(Carnaby Street)周辺にあるほか、レストランやカフェはソーホーの至る所にあります。ロンドン中心部にある特徴ある街並みは、きっと印象に残るはずです。
16.ブリック・レーン・マーケット(Brick Lane Market)
17世紀からの歴史を持つシティ地区に位置する人気マーケット。フリーマーケットや飲食系の露店が多く出店されており、現地のお客さんに支持されているマーケットになります。見落としやすく、ロンドン観光の穴場的な場所としておすすめです。なお、マーケットはフード・ホールやティールーム、ヴィンテージ市場などテーマの異なる5つの市場で構成されており、食べ歩きを楽しみたい方、古着を探したい方はぜひ訪れてみてください。
最寄り駅:アルドゲイト・イースト(Aldgate East)駅(地図)
その他おすすめ観光地
17.アビイ・ロード(Abbey Road)
ビートルズ12作目のオリジナルアルバムのジャケット撮影が行われた横断歩道。歴史遺産にも指定されています。なお、横断歩道近くには同作品が録音された「EMI・レコーディング・スタジオ(現アビイ・ロード・スタジオ)」があります。世界的に一番有名なジャケット撮影場所になるため、ビートルズファンではない方もぜひ訪れてみてください。
■アビイ・ロード・スタジオ
18.イングランド銀行(Bank of England)
英国中央銀行。この辺りがロンドンのシティ(金融街)になっています。併設されているイングランド銀行博物館は、金の延べ棒を触ることができるなど隠れた穴場スポット。博物館へはバーソロミュー・レーン(Bartholomew Lane)側から入ることができます。
隣にはエルメス(HERMÈS)などが入る王立証券取引所(The Royal Exchange)もあり、金融に興味のない人にもぜひ訪れてほしい場所です。なお、シティでは一日に数百兆円もの為替取引が行われており、全世界の為替取引の約4割を占めています。
19.30 St Mary Axe (The Gherkin)
2001~2003年に建設された高層ビル。シティにある名所の一つ。海運指数として有名なバルチック海運取引所の建物があった場所に建設されました。一般には公開されていないため、外から眺めるだけになるのが残念。
20.BBC本社(BBC Broadcasting House)
イギリスの公共放送局BBCの本社。BBCショップなどがあるほか、建物前で生中継をしている場合もあるので、気になる人は訪れてみてください。なお、スタジオ見学ツアーは行われていません。
番外編
フリーメイソン・グランドロッジ
世界を裏で操る秘密結社とも言われているフリーメイソンの総本部。現在の第10代グランドマスターはエリザベス2世(現女王)の従弟「ケント公エドワード王子」。入場無料の博物館が併設されているので、都市伝説に興味のある方は訪れてみてください。
料金:無料
最寄り駅:コヴェント・ガーデン(Covent Garden)駅(地図)
ホームページ:https://www.museumfreemasonry.org.uk/
最後に
ロンドンの洗練された街並みは多くの観光客を魅了しています。
歴史ある建物も多く、世界一周を通して観光地として「ロンドン」と「パリ」の魅力はずば抜けていました。ポンド高が一服していることもあり、初海外の人もぜひロンドンを訪れてみてください!
※上記のおすすめ観光スポットの場所は以下のグーグルマップにまとめています。