旅の通知表「旅カルテ」!
今回はイギリスの首都「ロンドン」を取り上げます。
ロンドンは日本人にとって馴染みの深い都市の一つですが、実際に滞在して感じたことを踏まえ、物価や治安面などを独自に評価します。さらに、気温や降水量などもカバーしています。ぜひロンドン観光の参考にしてください!
ロンドン観光の旅カルテ
評価項目 | 5段階評価 |
おすすめ度 | ★★★★★ |
治安 | ★★★ |
物価 | ★★ |
街並み | ★★★★★ |
交通機関 | ★★★ |
英語力 | ★★★★★ |
日本車比率 | ★★ |
ロンドンの平均気温と降水量
※出典:気象庁ホームページ(http://www.data.jma.go.jp/gmd/cpd/monitor/climatview/frame.php)などのデータを基に筆者作成。
ベストシーズンとは?
冬場は厳しい寒さになるため、5~10月にかけてが観光に適しています。降水量については年間を通してあまり変わらないため、気温面を考慮して旅行時期を決定すれば大丈夫です。夏場については、シャツ・ジーパンでちょうどいい暑さです。日本のような暑さになることは“まれ”ですので、夏場の観光も問題ありません。
■ロンドンの詳しい気候、日の出情報などはこちら!
ロンドン観光のポイント解説
おすすめ度:★★★★★
おすすめ度は星5つとしました。
ロンドンもパリ、ニューヨークなどと同様に、その他海外都市と比較して魅力は別格です。初めての海外旅行、初めてのヨーロッパ、そんな人におすすめしたい都市がロンドンになります。
歴史深い街並みを感じることができる一方、新しく開発されている場所もあり、歴史的な建物と近代的なビルがミックスされていい味を出しています。また、ロックやパンクミュージックなど音楽を筆頭に芸術溢れる都市でもあり、個性的な若者が新たな才能を感じさせてくれ、見ている我々に元気とやる気を与えてくれます。そんなエネルギッシュな都市に滞在することで、人生の新たな一歩を踏み出すきっかけを与えてくれるかもしれません。
そして、テレビで見慣れたその景色が目の前に広がっているという感動が得られることも、ロンドンを訪れるべき理由になります。実際にその景色を見ると高揚感から気分は高まり、心も弾みます。さらに、母国語が英語である点も高ポイントです。日本人にとって一番馴染みのある外国語、それは英語です。分からない言葉でも、すぐに検索ができることもあり、初めての海外旅行や旅行に慣れていない人は英語圏への旅行をおすすめします。
治安:★★★
観光客が立ち寄る場所は治安の問題がないと言えます。
ウェストミンスター(Westminster)、ナイツブリッジ(Knightsbridge)、チェルシー(Chelsea)、ソーホー(Soho)、セント・パンクラス(SAINT PANCRAS)、シティ・オブ・ロンドン(City of London)、ブリック・レーン(Brick Lane)付近などを歩き回りましたが、治安面で不安を感じることはありませんでした。夜間についても同様です。
所々に監視カメラも設置してあるので、予防の観点からも評価ポイントになります。ただし、セント・パンクラス周辺の公園には浮浪者がいるところもあったので、夜間は公園などに出入りしない方がいいと思います。また、その他都市と同様に、夜間はできるだけ一人きりにならないように気を付けてください。
物価:★★
ロンドンの物価は安くはないですが、一時期と比べて高くは感じない水準になっています。ホテル代(日本円換算)の目安としては、3つ星ホテルが7000円台~、4つ星ホテルが9000円台~、5つ星ホテルが2万円台~になります。
筆者が滞在していた時は1ポンド=190円台だったので、物価については何もかも高く感じました。しかし、国民投票でEU離脱が決定したことなどによりポンド安となり、物価は一時期よりも安くなっています。現在の水準でロンドンに滞在していた場合、星3~4程度の評価になっていたかもしれません。
物価目安 | |
水(500ml) | 0.70ポンド前後 |
サンドイッチ(1つ) | 3ポンド |
アップルパイ、クロワッサン | 1.5ポンド |
バーガーキングのwhopperセット(M) | 5.89ポンド |
屋台のうどん | 6.2ポンド |
レストラン(中華料理) | 8ポンド前後 |
レストラン(英国朝食) | 10ポンド前後 |
レストラン | 15ポンド~ |
3つ星ホテル | 7000円台~ |
1ポンド=138.55円(2020年12月11日現在)
街並み:★★★★★
星は最高評価の5つです。
赤レンガなどレンガ基調のその街並みを歩けば、独特の雰囲気を感じ取ることができ、日本とは違う景観の整った街並みは見事と言えます。ブラックキャブ(タクシー)が映える街、それだけ落ち着いたトーンのカラーを使用した建物が多いということになります。ブラックのスーツをビシっときめて歩きたい、そう思わせてくれる街でした。
また、ビッグ・ベン(Big Ben)、国会議事堂(Houses of Parliament)など大英帝国時代から残る建物に当時の歴史を感じることができ、情緒あるその景色にみな感動することでしょう。そして、大人の街、芸術溢れる若者の街、金融ビジネスの街、場所によって変わるその顔が我々を楽しませてくれることも、この都市の大きな魅力です。
■ロンドンの街並みを世界トリップ写真館でチェック!
交通機関:★★★
主要交通機関は地下鉄とバスになりますが、便利さからも地下鉄での移動をメインにしたいところです。ただし、通常料金は4.90ポンド~(2019年5月現在)と高額なので、オイスターカード(ICカード)を利用するようにしましょう。オイスターカードは駅の窓口などで購入できます。
チャージ方法は、チケット販売機のセンサーにカードをあてると、現在の残額が表示されるので、「Top up pay as you go」を押すとチャージする金額が表示されます。そして、チャージする金額を指定し、現金もしくはクレジットカードで料金を支払い、再度オイスターカードをセンサーにあてて完了です。
オイスターカードでは利用ゾーンに応じた上限金額が設定されており、上限以上の金額が差し引かれないようになっています。路線図やゾーンについては、ロンドン交通局のホームページを確認してください。
英語力:★★★★★
もちろん星5つです。ただ、アメリカ英語から英語を勉強した人は、アクセントの違いからイギリス英語は若干分かりづらいかもしれません。アメリカ英語的なアクセントでも言っていることは理解してもらえるので、リスニングだけ気を付ければ大丈夫です。
日本車比率:★★
ロンドンも日本車が少ない都市でした。プジョー、メルセデス・ベンツ、BMW、アウディ、フォルクスワーゲンなどをよく目にし、日本車ではやはりトヨタのプリウスが一番多く走っていました。
ドライバーについては、クラクションは耳にしましたが、特にドライバーの運転が悪いと感じることはありませんでした。その一方、ドミニオン劇場(Dominion Theatre)付近で無謀な運転をしていたバイクの運転手が私の目の前で事故を起こしていたこと、ブリック・レーン・マーケットで混雑している道をクラクションを鳴らしまくりながら走っていた車もあったことから、どこの国にもよくないドライバーはいるのだと確認できました。
追記
2018年4月に訪れた際も日本車は全体的に多くありませんでしたが、1代前のトヨタ・プリウスの多さが目立っていました。中古車価格の影響か、環境意識の高まりかは分かりませんが、今回滞在して一番驚いた出来事でした。
総括
ロンドンは海外旅行の定番都市ですが、訪問して「さすが」だと感じました。
落ち着いた雰囲気で、レンガ造りに特徴のある建物は独自の雰囲気を放っています。かと思えば、金融街(City)のようなビジネス街、ピカデリーサーカス付近のような買い物が楽しめる場所もあります。歴史的な建造物も多くあり、訪れる価値の高い場所であると言えます。
また、ナイツブリッジ(Knightsbridge)付近を歩くと、著名デパート”ハロッズ”の豪華さに圧倒され、高級ブランドのウインドーショッピングに酔うこともできます。日本からの直行便もあり、為替相場が落ち着いている今が訪れる絶好のチャンスと言えるでしょう。