アムステルダムの治安を一刀両断!大麻吸引者より注意すべきものとは?

アムステルダムの警察官 アムステルダム

みなさんはオランダの首都「アムステルダム」の治安について、どのようなイメージをお持ちでしょうか。

オランダは大麻、売春合法国であり、アムステルダムの中心地には売春街「レッド・ライト・ディレクトリ(飾り窓地区)」もあります。当然、治安面については誰しもが心配する点になると思います。

そこで今回は、実際に滞在して感じた滞在時の注意点に加え、現地の友人から得た情報等も交えて、アムステルダムの治安について解説していきます。ぜひ、観光を計画する際の参考にしてみてください!

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海外安全HPで危険レベルを確認しよう

安全情報
出典:外務省の海外安全ホームページ

海外旅行に行く前(計画する前)は、必ず「外務省 海外安全ホームページ」で滞在予定地の危険レベルを確認するようにしてください。

海外安全ホームページでは、日本の外務省がレベル1「十分注意」、レベル2「不要不急の渡航は止める」、レベル3「渡航中止勧告」、レベル4「退避勧告」の4段階評価で各地域の安全情報を開示しています。

アムステルダムについては2020年12月12日現在、危険情報は出されていません。しかし、感染症危険情報としてレベル3の「渡航中止勧告」が出されています。新型コロナウイルスの影響であり、治安の悪化によって出されているものではありませんが、新型コロナウイルスに関連する失業などで犯罪が起こりやすくなっている可能性があります。

アムステルダムの治安について

アムステルダムの警察車両

■アムステルダムの治安評価(5段階):★★★★

ダム広場やレッド・ライト・ディレクトリ(飾り窓地区)、アムステルダム国立美術館周辺など主要観光エリアの治安は特に問題がないと言えます。よって、治安評価は星4つにしています。

夜景撮影のために夜遅くまで、アムステルダム中心部、ヨルダン(Jordaan)地区、スターツリーデンブールト(Staatsliedenbuurt)地区、ボス・エン・ロンメル(Bos en Lommer)地区などを歩き回りましたが、変質者など怪しい人物を見かけることはありませんでした。以下の写真の通り、中心部は夜間でも多くの人で賑わっています。

また、アムステルダム生まれの友人(オランダ人)に治安について質問したところ、アムステルダムに危険なエリアはなく、恐喝などの犯罪に巻き込まれたことはないという回答を得ています。ただし、中心部から離れると人通りが全くなくなります。夜は現地の人も複数人で歩いている人が多く、女性一人で出歩くことは避けた方が無難だと言えます。

■夜の飾り窓地区

Bet van Beerenbrugから撮影したアムステルダムの飾り窓地区

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旧教会付近で実施されていたIDチェック

旧教会はレッド・ライト・ディレクトリ(飾り窓地区)に位置しています。ドラッグ使用者などが集まりやすい場所であり、不審者等に対して抜き打ちのIDチェックが実施されていました(旧教会横の広場付近)。

怪しい人物については、警察官がしっかりと目を光らせていること、人通りが多いことから、旧教会付近で観光客が凶悪犯罪(テロを除く)に巻き込まれるリスクは低いと考えられます。事実、夜景撮影の際も絡んでくる人はおらず、トラブルに巻き込まれることはありませんでした。

しかし、酒(ドラッグ?)に酔った若者が大声を出し、運河に物を投げ込んでいた点は気になりました。そうした場面に遭遇した場合は反対側の道を通る、もしくは視線を合わさず通り過ぎるようにしてください。

治安面の問題は少ないと言えますが、酒や大麻で“ハイ”になっている人物に絡まれる危険性はゼロではありません。特に飾り窓地区を歩く際はそのような人物がいないか、注意しながら歩くようにしてください。

監視カメラの安心感

LANGESTRAATの監視カメラ

アムステルダムの犯罪率は低いですが、オランダ国内では最も安全性の低い都市に位置付けられています。スリ等は減少していますが、車両の盗難や住居侵入(窃盗)等が増加しています。

そのような状況下、アムステルダムには多くの監視カメラが設置されています。監視カメラはプライバシーの問題もありますが、安全性が優先される観光客にとっては心強い見方だと言えます。

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観光客が注意すべきは◯◯◯だった?!

アムステルダム中央駅の駐輪場

観光客が最も注意しなければならないもの、それは“自転車”になります。オランダは自転車人口の多さで有名ですが、アムステルダムでも自転車専用レーンが整備され、多くの自転車が行き交っています。

問題なのは自転車に乗っている人の多くが“自転車優先”の意識を持っていることになります。そのため、歩行者と交錯するような道でもかなりのスピードで進入してきます。いつ接触事故が起こってもおかしくない状況でしたので、自転車レーンを横切る際は注意するようにしてください。

※上記の写真はアムステルダム中央駅の駐輪場。

■自転車専用レーン(茶色の部分)

アムステルダムの自転車専用レーン

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オランダはマナー後進国?!

このようなことは書きたくありませんが、人種差別も観光客にとって大きな問題になります。

事実、筆者自身も白人男性から人種差別的な行動を取られたほか、マグナ・プラザ前の交通整理?で白人作業員が黒人作業員に向かって“どけろ”といった態度を示し、その後言い合いになっている場面も目撃しました。

ヨーロッパ北部に位置する都市は基本的に人種差別がひどいですが、アムステルダムでも同様でした。また、違法ではありませんが、歩きタバコをしている人の多さも目立ちます。なかには歩き大麻をしている人もいます。

イメージとは異なりますが、オランダは“マナー後進国”だと感じました。

テロ警戒レベルについて

2020年7月3日現在、オランダのテロ警戒レベルは5段階中、3段階目(中間のレベル)に設定されています。2019年12月に一つレベルが下げられていますが、テロ発生リスクは依然として根強く残っています。

2018年9月にはアムステルダム中央駅で刃物襲撃事件(テロ目的)が発生しているほか、同年9月下旬には大規模なテロを計画していたとして男7人がオランダ・アーネム等で逮捕されています。

アムステルダム中央駅で発生したテロ事件の犯人はアフガニスタン人の男で、“オランダでイスラム教が侮辱されている”という理由から犯行に及んでいます。アムステルダムには多くの移民が居住しており、同様の事件がいつ起こるか分かりません。そのため、多くの人が集まる場所では常に周囲を警戒するようにしてください。

なお、アムステルダムもブリュッセルと同じく、主要観光地の警備が弱いと感じました。警察官による警備が行われていない、警備車両が置かれているだけなど、テロ抑止策が講じられていないような状況には注意が必要になります。

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最後に

今回滞在した限りではアムステルダムの治安面について問題を発見することはできませんでした。オランダ人の友人の話を考慮しても、アムステルダムは比較的治安の良い都市だと思います。

大麻吸引、買春を目的とした観光客が多いのも事実ですが、基本的にはガンを飛ばしたりしなければ問題ありません。治安面よりも、観光客が気をつけなければならないのは、自転車、人種差別、歩きタバコになります。

アムステルダムは“安全な観光”ができる一方、“楽しい観光”ができるかは運次第になるかもしれません。ぜひ、上記を考慮してアムステルダム観光について考えてみてください。

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