マラッカの治安を一刀両断!気になった一点の懸念材料とは?

セント・ポール教会跡から見たマラッカの景色 マラッカ

みなさんはマレーシアの世界遺産都市「マラッカ」の治安についてどのような印象をお持ちですか?

マラッカと言えばマラッカ海峡、マラッカ海峡と言えば「海賊」と、治安面で不安に感じられている方もいると思います。実際の治安はどうなのでしょうか。

今回は実際にマラッカに滞在して感じた点、現地の友人から得た情報を元にマラッカの治安、安全面について解説します。ぜひ、マラッカ観光の参考にしてください!

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マラッカの治安について

マラッカの治安評価(5段階):★★★★

マラッカは観光客にとって危険性の少ない都市だと言えるため、治安評価は星4つとしています。

マラッカの犯罪率は低く、セント・ポール教会跡周辺、ジョンカー・ストリート(Jalan Hang Jebat)周辺など主要観光エリアは安全性が高い地域になります。

また、バスターミナル「マラッカ・セントラル」からマラッカ世界遺産地区にかけてのエリア、マラッカ・ラヤについても、治安面で問題を発見することができませんでした。

一点の懸念材料

ヨーロッパの主要観光エリアではマシンガンを持った軍人等が警備していますが、マラッカでは特に目立った警備が行われていませんでした。

それだけ安全だと言えますが、テロ発生のリスクは残ります。観光客の集まるオランダ広場などでは周囲に注意をしながら観光をするようにしてください。

マラッカ海峡の海賊について

マラッカ海峡の海賊はほとんどがインドネシアに拠点を持っているため、マラッカはやや風評被害を受けている格好になっています。さらに、各国の監視体制強化により、海賊被害は大きく減少しています。

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海外安全ホームページを確認しよう

安全情報※出典:外務省の海外安全ホームページ

海外旅行を計画する際には必ず「外務省 海外安全ホームページ(画像)」を確認するようにしてください。

マラッカについては2021年3月6日現在、感染症危険情報としてレベル3の「渡航中止勧告」が出されています。危険情報は出されていませんが、100%安全というわけではなく、スリなどの犯罪行為には注意が必要になります。

なお、海外安全ホームページでは、日本の外務省がレベル1「十分注意」、レベル2「不要不急の渡航は止める」、レベル3「渡航中止勧告」、レベル4「退避勧告」の4段階評価で各地域の安全情報を開示しています。

歩道の狭さに要注意

マラッカ世界遺産地区の一角、特にジョンカー・ストリート周辺は歩道が狭くなっています。ジョンカー・ストリート周辺は多くの観光客が訪れるほか、交通量もぼちぼちあるため、車との接触に気をつけるようにしてください。

そのほか、マラッカ世界遺産地区では、セント・フランシス・ザビエル教会付近の通行には注意が必要になります。この辺りはオランダ広場などに向かう車が多く、スピードも出しています。無理な道路の横断はしないようにしましょう。

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その他の注意事項

スリ・ひったくりには注意

マラッカに限らず、海外都市においてはスリ・盗難に注意するようにしてください。バスターミナルなどで荷物を置きっ放しにしたり、目立つ場所に財布を入れていたりすると、スリ・ひったくりのターゲットになってしまいます。

荷物から目を離さず、財布など貴重品もしっかり管理するようにしてください。さらに、バイクでのひったくり被害にも注意が必要になります。道を歩く際は周囲を確認し、できるだけ車道から離れて歩くようにしてください。

テロ発生にも注意

マレーシアのイスラム教徒比率は約6割で、多くのイスラム教徒がマラッカにも居住しています。イスラム系移民、住民によるテロが世界中で発生しており、マレーシアにもISとつながりのあるイスラム教徒は存在します。

マラッカは世界遺産に登録されているため、世界各国から観光客が訪れる都市です。それは、テロのターゲットになりやすいということを意味します。特にオランダ広場やジョンカー・ストリートなど観光客が集中する地区では常に周囲に気を配るようにし、くれぐれもテロには注意してください。

喫煙について

治安とは関係ありませんが、マラッカでは以下の公共の場所での喫煙が禁止されています。

・マラッカ世界遺産地区
・マラッカ・ラヤ(Melaka Raya Commercial Centre)
・マラッカ国際貿易センター(MITC)
・アロー・ガジャー(Alor Gajah)
・ジャシン・タウン中心部(Jasin Town Centres)

上記の場所で喫煙した場合、300〜5000リンギット(1リンギット約28円)の罰金になります。喫煙者の方は注意するようにしてください。

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総括

マラッカは観光面で危険の少ない都市だと言えます。ただし、一本路地を入れば人通りがなくなる場所も珍しくありません。女性の一人旅の場合は、怪しそうな路地は歩かず、大通りや観光客のいるエリアを中心に移動するようにしてください。基本的にはスリ、ひったくり対策を行っていれば問題はありません。最低限の犯罪対策を行った上で、マラッカ観光を楽しんでください。