オランダ南西部の都市「ルールモント」のおすすめ観光地を紹介!
聖クリストフェル大聖堂の見所は?オランダ最古と言われる彫像がある教会はどこ?マーケットが開催されている注目すべき広場とは?
今回は実際に滞在した筆者が「歴史的建造物」「おすすめの広場」「おすすめの教会」「おすすめの橋」「買い物スポット」のカテゴリーに分けておすすめ観光地を紹介します。治安情報も掲載していますので、ルールモント観光を計画されている方はぜひ参考にしてください。
歴史的建造物
1.ルールモント市庁舎(Stadhuis van Roermond)
1700年頃に建設されたルールモントの市庁舎(1880年、1906年に再建)。地下室は13世紀に整備されたものが残されています。ファサードはバロック様式。塔には数体の像が設置されており、毎日正午になると回転しながらカリヨンの音楽に合わせて踊る仕組みになっています。
アクセス:ルールモント駅から徒歩10分
2.ラットタワー(Rattentoren)
聖クリストフェル大聖堂の隣に位置する要塞跡。要塞は14世紀頃に築かれ、20の塔と10の門がありましたが、19世紀に壁と塔は取り壊され、こちらの塔が唯一残されたものになります。なお、Rattentorenは直訳すると「ネズミの塔」という意味になります。
住所:Buitenop 8A1, 6041 LA Roermond, Nederland
アクセス:ルールモント駅から徒歩12分
おすすめの広場
3.ムンステル広場(Munsterplein)
ムンステル教会(写真左)が名前の由来になっている広場。写真中央にあるガゼボはアムステルダム中央駅等を手掛けたオランダ人建築家「ピエール・コイペルス(Pierre Cuypers)」が設計したもの。なお、ピエール・コイペルスはムンステル教会の修復も手掛けています。そのほか、広場にはオランダ発のファッションブランド「THE STING」、デンマーク発のファッションブランド「ONLY」の店舗もあります。
4.マルクト(Markt)
ルールモント市庁舎が位置する広場。マルクト=市場の通り、毎週水曜日、土曜日にマーケットが開催されています。生鮮食品からチーズなどの加工品、衣料品まで様々なものが販売されています。そのほか、広場には歴史的建造物があり、写真中央にある聖クリストフェル大聖堂の右隣の建物(Markt 24)、写真左から4番目の建物(Markt 19)は国家遺産(Rijksmonument)に登録されています。
アクセス:ルールモント駅から徒歩10分
おすすめの教会
5.聖クリストフェル大聖堂(Sint Christoffel Kathedraal)
15〜16世紀に建設されたゴシック様式の教会。1661年から大聖堂として機能しています。塔の高さは85メートル。第二次世界大戦中にドイツ軍によって塔は爆破されましたが、戦後に修復されています。なお、ルールモント生まれのヨープ・ニコラス(Joep Nicolas、1897〜1972年)が手掛けたステンドグラスなどが見所になります。
住所:Grote Kerkstraat 2, 6041 CR Roermond, Nederland
アクセス:ルールモント駅から徒歩11分
■聖クリストフェル大聖堂の内部
6.ムンステル教会(Munsterkerk)
13世紀前半にシトー修道会の修道院の一部として建てられたロマネスク様式の教会。オランダ人建築家「ピエール・コイペルス」の計画に基づき、1850〜1890年にかけて大規模な修復が行われています。13世紀に製作されたオランダ最古と言われる彫像、16世紀に製作されたアントワープ祭壇などが見所になります。
住所:6041 HA Roermond, Nederland
アクセス:ルールモント駅から徒歩5分
おすすめの橋
7.マリア・テレジア橋(Maria Theresia Brug)
マース川の支流に架けられた橋。ハプスブルク家のローマ皇帝カール6世の娘で、オーストリア女大公だった「マリア・テレジア(1717〜1780年)」が名前の由来になっています。橋自体の魅力は乏しいですが、川沿いの雰囲気などがおすすめポイント。また、橋周辺にはカフェやレストランがあり、食事休憩を取りながらゆっくりと散策を楽しみたいエリアになります。
■マリア・テレジア橋付近の景色
買い物スポット
8.ステーン通り(Steenweg)
ムンステル広場とマルクトを結ぶ全長約250メートルの通り。途中でファケンスマルクト(Varkensmarkt)に名前が変わりますが、今回はステーン通りとして紹介します。「C&A」「H&M」「JACK & JONES」「WE」などのアパレルブランド、シューズブランドの「ecco」、香水店チェーンの「ICI PARIS XL」、ゲーム販売店の「Game Mania」などがあります。ステーン通り周辺がルールモントの買い物エリアになるため、ぜひ押さえておいてください。
9.ルールセンター(Roercenter)
2003年に開業したショッピングセンター。店舗数は16店舗。店舗数は少ないですが、スーパーマーケットやドラッグストアなど旅行者にとって利用価値の高いテナントも入っています。そのほか、ギフトショップ、アートショップ、アウトドアショップなどもあります。買い物スポットが少ないルールモントにおいて、唯一のショッピングセンターになります。
住所:Roersingelpassage, 6041 EE Roermond, Nederland
アクセス:ルールモント駅から徒歩10分
■ルールセンターの内部
10.デザイナー・アウトレット・ルールモント(Designer Outlet Roermond)
オランダ南西部のリンブルフ州ルールモントに位置するアウトレット。ドイツとの国境に近く、ドイツ・デュッセルドルフからバスで1時間弱の場所に位置しています。また、アムステルダムからは電車で2時間前後で行くことができます。
180超のブランドが展開されており、グッチやプラダ、アルマーニなどアウトレットの定番ブランドに加え、クロエやエスカーダ、ラルフローレンなども見所になります。各ブランドの割引率やアクセス方法などについては、以下の記事をご覧してください。
住所:Stadsweide 2, 6041 TD Roermond, Nederland
アクセス:ルールモント駅から徒歩15分
治安について
ルールモントはオランダの最も危険な自治体トップ10に入っています(順位は9位)。ルールモントがあるリンブルフ州は近年、強盗(住宅、自動車)が増加傾向になっています。ドイツ国境に近いため、強盗が発生しやすくなっているとみられています。
しかし、実際に滞在してみると危険性は全く感じませんでした。深夜に出歩く場合は注意が必要になるかもしれませんが、日中の観光であれば問題ないと思います。ただし、アウトレットでブランド品を購入する場合は注意が必要になります。中国人の台頭でアジア系=金持ちという意識がさらに高まっており、スリの対象になりやすくなっているためです。
アウトレットで高額商品を購入した場合は、ショッパー(紙袋)は使用せず、違うバッグに移し替えるといった対策をおすすめします。
最後に
ルールモントは観光スポットが多い都市ではありませんが、アウトレットだけでも訪れる価値は十分あります。また、街には中世からの歴史を持つ歴史的建造物があり、街歩きが楽しめる都市でもあります。
午前中から午後にかけてアウトレットで買い物を楽しみ、そこから1〜2時間程度ルールモントの街を散策し、夕方頃にアムステルダムやデュッセルドルフなどに戻るといったスケジュールがおすすめです。見所は少ないですが、ルールモントを観光する際はぜひ上記を参考にしてみてください!