トリノの治安を一刀両断!ポルトヌオーヴァ駅周辺は危険だった?

トリノ

イタリア第4の都市「トリノ」は安全?それとも危険?

筆者がポルタ・ヌオーヴァ駅周辺で気になったことは?大麻を吸っていた若者を発見!その場所はどこ?トリノに危険エリアはあるの?

今回は実際に滞在した筆者がトリノの治安について解説。トリノ王宮など夜の観光地の治安、テロ関連情報についても掲載していますので、ぜひトリノ観光の参考にしてください。

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まずは危険レベルを確認しよう

安全情報

出典:外務省の海外安全ホームページ

海外旅行に行く前(計画する前)は、必ず「外務省 海外安全ホームページ」で滞在予定地の危険レベルを確認してください。

トリノについては2020年1月30日現在、注意喚起は行われていません。しかし、100%安全ということではなく、注意喚起がされていない場合でもスリなどの犯罪行為には注意してください。

なお、海外安全ホームページでは、日本の外務省がレベル1「十分注意」、レベル2「不要不急の渡航は止める」、レベル3「渡航中止勧告」、レベル4「退避勧告」の4段階評価で各地域の安全情報を開示しています。

トリノの治安について

トリノの警察官

トリノの安全度(5段階評価):★★★

トリノの犯罪報告件数はイタリアで5番目に多い水準になっています。住民10万人当たり5339件の報告(首位はミラノの7237件)があり、詐欺や強盗、麻薬関連の犯罪が多く報告されています。強盗や薬物犯罪については観光客が巻き込まれる可能性があるため、これらの犯罪が目立つ点は注意が必要になります。

筆者はトラブルに遭遇することなく、治安面に不安を感じることはありませんでした。トリノ王宮がある市内中心部は安全度が高いと言え、トリノは普通に観光が楽しめる街だと思います。その一方、上記の犯罪件数の多さ、以下で取り上げる気になった点を考慮してトリノの安全度は星3つで評価しています。

■筆者が気になったポイント

筆者が気になった点はポルタ・ヌオーヴァ駅(Stazione di Torino Porta Nuova)周辺の黒人の多さです。イタリアには中東、アフリカから多くの移民が押し寄せていますが、トリノにもその影響が及んでいます。犯罪に巻き込まれないためには、彼らに近づかないことが重要になります。日中は問題ありませんが、夜遅くに駅周辺のホテルにチェックインされる方は注意した方がいいかもしれません。

さらに、ポルタ・ヌオーヴァ駅前の公園で大麻を吸っている若者がいた点も少し気になりました。イタリアでは大麻所持については非犯罪化されていますが、そのような若者に近づいた場合、絡まれるなどしてトラブルに巻き込まれる可能性があります。大麻を吸う行為が合法であれ、非合法であれ、トラブルに巻き込まれないためにも大麻を吸っている人物には近づかないようにしてください。

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危険エリアについて

トリノには目立った危険エリアはないと言えます。そのなかで、バルカ(Barca)やベルトッラ(Bertolla)、ファルケラ(Falchera)、ヴァッレッテ(Vallette)などが治安の良くないエリアとして挙げられています。しかし、観光客が行くような場所ではありません。上記の通り、市内中心部「チェントロ(Centro)」は安全度が高いため、観光客が危険エリアを気にする必要はないと言えます。

夜の観光地の治安について

■トリノ王宮

22時30分過ぎに撮影したトリノ王宮

トリノ王宮(写真中央)はトリノ観光の中心地とも言える場所。写真は22時30分過ぎに撮影したものですが、広場の噴水は止められておらず、地元住民や観光客が訪れていました。人通りがあるため、女性一人で訪れることができるほど安全だと言えます。

■サン・ジョヴァンニ・バッティスタ大聖堂

22時過ぎに撮影したサン・ジョヴァンニ・バッティスタ大聖堂

22時過ぎに撮影した大聖堂。トリノ王宮近くに位置していますが、こちらは閑散としていました。近くにはアルケオロージコ・トッリ・パラティネ公園(Parco Archeologico Torri Palatine)など人目に付きづらい場所があるため、女性一人で出歩く場合は若干注意する必要があるかもしれません。

■サンカルロ広場

23時前に撮影したサンカルロ広場

23時前に撮影した広場。トリノ王宮からポルタ・ヌオーヴァ駅に向かう際に通る広場になるため、この時間でも人通りが途切れることはありませんでした。広場にある老舗カフェは23〜24時までオープンしており、広場周辺のホテルに宿泊すれば夜遅くまで観光が楽しめます。

■ローマ通り

23時前に撮影したローマ通り

カステッロ広場(Piazza Castello)とカルロ・フェリーチェ広場(Piazza Carlo Felice)を結ぶ通り。写真の先がポルタ・ヌオーヴァ駅になります。写真は23時前に撮影したものですが、回廊部分は明るく、治安面の問題は特に感じませんでした。

■ポルタ・ヌオーヴァ駅

23時過ぎに撮影したポルタ・ヌオヴァ駅

23時過ぎに撮影した中央駅。写真では分かりづらいですが、一人で出歩いている現地女性がいたため、駅周辺の治安は安定していると言えます。その一方、上記でも記載しましたが、黒人男性の多さが目立っていたため、駅周辺の人通りのない場所に行く際は注意した方がいいと思います。

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テロについて

トリノでは近年目立ったテロは発生していませんが、2018年3月にモロッコ系イタリア人の男がテロ組織「ISIS」に参加しているという疑いにより逮捕されています。ミラノを含めイタリア北部にはイスラム過激派のネットワークがあるとも考えられ、引き続きテロには警戒する必要があります。

また、トリノはサッカーの強豪「ユベントス」のホームになります。2017年6月に行われたUEFAチャンピオンズリーグの決勝の際、中継を見るためにサンカルロ広場に集まった人達が大きな音でパニックになり、1500人以上が負傷したと伝わっています。人々のテロ警戒意識が高まることでこのような事案が発生しているため、多くの人が集まる場所では常に身の安全に注意するようにしてください。

総括

  • 観光客が訪れる市内中心部は安全度が高い!
  • ポルタ・ヌオーヴァ駅周辺は黒人多し、ホテルに向かう際は周囲の安全に注意!
  • イスラム過激派の容疑者が逮捕された都市!テロへの警戒は怠らないようにしよう

トリノは女性やシニアグループでも安全に観光が楽しめる都市だと言えます。ポルタ・ヌオーヴァ駅周辺は黒人が多く、治安面には注意が必要になりますが、多くの人がいるためそこまで神経質になる必要はありません。また、夜になると中心部のチェントロ(Centro)地区でも極端に人通りが少なくなる場所がありますが、歩いた限り特に問題はなさそうでした。

以上、女性一人で不用意に出歩かないなど、基本的な対策をしていれば安全に滞在できると思います。注意すべきことは注意して、思いっきりトリノ観光を楽しんでください!

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