旅の通知表「旅カルテ」!
今回はイタリアのナポリを取り上げます。ローマ、ミランに次ぐイタリア第3の都市「ナポリ」は、民謡「サンタ・ルチア」で有名な美しい港町です。
そんなナポリの魅力や治安、物価などを独自に評価しているほか、ナポリ近くの島「ポンツァ(Ponza)」のデータになりますが、気温と降水量も掲載しています。ぜひ、ナポリ観光の参考にしてください!
ナポリ観光の旅カルテ
評価項目 | 5段階評価 |
おすすめ度 | ★★★ |
治安 | ★★ |
物価 | ★★★ |
街並み | ★★★ |
交通機関 | ★★ |
英語力 | ★ |
日本車比率 | ★★ |
ナポリ(参考値)の気温と降水量
※出典:気象庁ホームページ(http://www.data.jma.go.jp/gmd/cpd/monitor/climatview/frame.php)などのデータを基に筆者作成。ナポリ近くの島「ポンツァ(Ponza)」のデータを使用。
ベストシーズンとは?
アクティブに観光するには4~5月、10~11月辺りがおすすめ。降水量の面から見れば春がベストです。夏場の最高気温は34℃前後、最低気温は20℃前後。冬場の最高気温は15℃前後、最低気温は4℃前後になります。
ナポリ観光のポイント解説
おすすめ度:★★★
サンタ・ルチア港に隣接する卵城(Castel dell’Ovo)から見る周囲の景色は本当に美しいです。
海は特別きれいというわけではありませんが、街の景観がそれをカバーしている印象を受けました。また、トレド通りやドゥオーモ(Duomo)付近には雰囲気のある細い路地がいくつもあり、観光客をわくわくさせてくれます。言われているほど治安は悪くありませんが、夜間は注意が必要になること、ごみが散乱している地域が多いことから、おすすめ度は星3つにしています。
■ナポリの世界遺産はこちら!
治安:★★
ナポリの街を歩けるだけ歩きましたが、ネット情報にあるほど治安は悪くないという印象です。
フォルチェッラ地区(Forcella)とスペイン地区(Quartieri Spagnoli)が危険だと言われていますが、日中歩き回ったところトラブルもなく、治安の悪さを感じることはできませんでした。その一方、ナポリ中央駅の正面に位置するガリバルディ(Garibaldi)地区などは注意が必要です。周辺には多くの黒人男性がたむろしており、駅周辺はガラの悪さが目立っていました。ナポリは狭く入り組んだ路地が多いため、夜間などは入り込まないように注意してください。
治安対策としては、ブランド物を着用しない、人通りのある場所を通る、夜間は無意味に出歩かない、これらを徹底すれば問題ありません。評価については、地区によっては夜間の外出ができない場所があるため、星2つとしています。
■ナポリの治安についてはこちらをご覧ください!
物価:★★★
ローマなどと比較して、物価は安く感じました。
水やコーラなどはどこも同じような値段でしたが、レストランの値段はその他イタリア都市と比較して少し安くなっているようでした。ビッグマックセット(M)は日本円で約950円。ナポリピッツァを4~5ユーロほどで提供しているレストランがいくつかありましたが、サービス料が3~4ユーロほど発生します。また、ナポリ駅周辺にはイスラム系レストランが多く、そこでは7ユーロ前後で食べることができます。そのほか、中華レストランなどでは15ユーロ前後で食べることができます。
ホテル代については、3つ星ホテルが3000円台~、4つ星ホテルが4000円台~、5つ星ホテルが2万円台~が目安になります。
物価目安 | |
水(500ml) | 0.60ユーロ |
コーラ(1L) | 1.10ユーロ |
桃(1kg) | 1.40ユーロ |
サンドイッチ | 4ユーロ前後 |
ビッグマックセット(M) | 7.75ユーロ |
ナポリピッツァ(サービス料込み) | 9ユーロ |
レストラン | 15ユーロ~ |
3つ星ホテル | 3000円台~ |
※1ユーロ=126.50円(2020年12月11日現在)
街並み:★★★
イタリアのことわざ「ナポリを見て死ね(Vedi Napoli e poi muori)」は少しオーバーですが、ナポリには味わい深い街並みが広がっています。
ナポリ歴史地区は世界遺産にも登録されており、歴史的な建物群も街並みにとってプラスになります。サンタ・ルチア地区一帯は南欧の雰囲気漂う景観の良い場所と言えます。卵城(Castel dell’Ovo)からキアイア(Chiaia)地区方向を見渡せば、解放感を感じることができます。
ただ、お世辞にもナポリの海はきれいとは言えず、海のきれいな地中海のリゾートを希望する人には、モナコ付近などの南仏をおすすめします。また、ナポリの街中については、ゴミや落書きが多いです。さらに、メルカート広場(Piazza del Mercato)付近のように外壁がボロボロになっている建物も良く目にします。
イタリア経済の厳しさを垣間見れる光景ですが、それだけ金銭的に余裕がないという証拠でもあります。
■ナポリの街並みを世界トリップ写真館でチェック!
交通機関:★★
主要交通機関は地下鉄とバスになります。バスは利用しづらいため、地下鉄の利用をおすすめします。
チケットは、たばこ店、駅の券売機などで購入できます。電車に乗る際は必ず検札機で刻印してください。料金は変更されている場合があります。最新情報は運行するanm社のホームページを確認してください。
チケット料金(2019年5月現在) | |
1回券 | 1.10ユーロ〜(90分有効) |
1日券 | 3.50ユーロ |
英語力:★
ホテルでは英語が通じましたが、街中では通じる印象を持てませんでした。そのため、以下の簡単なイタリア語でも問題はないので、必要な言葉は覚えた方がいいと思います。
簡単なイタリア語 | |
こんにちは | ボンジョールノ(Buongiorno) |
ありがとう | グラッツェ(Grazie) |
いくら?(値段) | クアント コスタ(Quanto costa) |
これが欲しいです | ヴォリオ クェスト(Voglio questo) |
トイレ | トイレッテ(Toilette) |
日本車比率:★★
イタリアということで、やはりフィアット車の強さが目立っていました。
また、ルノーやプジョーなどのフランス車、オペルやフォルクスワーゲンなどのドイツ車も多いです。
日本車ではトヨタ車がここでもダントツ。旧型のマーチが走っているなど日産車も時々目にしました。なお、車のタイプでは、トヨタ・アクアのようなハッチバック車が多く走っていました。
最後に
上記の通り、言われているほど治安の悪さは感じませんでした。
治安への不安はゼロではありませんが、街の景観などはローマよりいいので、治安で観光を躊躇している場合はぜひ一度行ってみてください。
サンタ・ルチアの街並み、旧市街の狭く入り組んだ路地、歴史溢れる建物群、それらが協調し合ってナポリという街の魅力を高めている。それこそがナポリの魅力です。