「屋根のない博物館」と称される芸術都市「フィレンツェ」ですが、1日もあれば主要観光地を巡ることができます。
2泊3日の旅行でも十分ショッピングを楽しむことができるため、フィレンツェ観光では買い物スポットをしっかり押さえておきたいところです。
フィレンツェはグッチ、サルヴァトーレ・フェラガモなど著名ブランドの創業地ということもあり、今回はアウトレットやブランド店街を中心に買い物スポットを紹介します。ぜひ、フィレンツェ観光の参考にしてみてください。
フィレンツェのおすすめ買い物スポット10選
■アウトレット
■ショッピングストリート
■マーケット
■百貨店
※フィレンツェの買い物スポットの場所については以下のグーグルマップを確認してください。
アウトレット
1.ザ・モール(THE MALL)
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フィレンツェ「レッチョ(Leccio)」に位置するアウトレット。
フィレンツェ・サンタ・マリア・ノヴェッラ駅横のバス乗り場からバスで40〜50分ほどの位置にあります。
■最大の見所であるグッチは…
最大の見所はグッチ(GUCCI)のアウトレットですが、建物の見た目ほど商品数は多くないといった印象を受けました。服系は豊富ですが、サイズは大きめ。靴は品揃えが悪く、バッグや財布の品揃えはその他の都市にあるグッチのアウトレットとあまり変わりませんでした。
■なぜ店員の態度は最悪なのか…
ザ・モールを訪れて驚いたことは、ほぼ全てのブティックの店員の態度が悪かったことです。挨拶をしないのはもちろん、ヴァレンティノの40〜50代の女性店員は店に入るなと言わんばかりに睨んでくる始末。ヨーロッパ各地のアウトレットを巡ってきましたが、ここまで接客態度がひどいアウトレットは初めてでした。
その一方、唯一接客態度が良かったのはグッチの中国系男性でした。商品の質問にも快く答えてくれ、在庫のサイズを確認するので気になる商品があれば声を掛けてください、といった丁寧な対応をしてくれました。
■総評
店員の接客態度は最悪でしたが、ブランド数の多さはやはり魅力的です。
グッチやサルヴァトーレ・フェラガモなどイタリアブランドを筆頭に、一度に多くのブランドを見ることができるため、フィレンツェの買い物スポットでは一番押さえておきたい場所になります。
なお、ブランド一覧や各ブランドの割引率、アクセス方法に関する情報は以下の記事を確認してください。

2.スペース(SPACE)※プラダアウトレット
フィレンツェ郊外「モンテヴァルキ(Montevarchi)」に位置するプラダのファクトリーアウトレット。
規模は大きく、全体の7割ほどが女性もの。特にバッグや財布、靴などの品揃えが豊富で、バッグはピンクなど比較的カラフルなものが中心。服はサイズが大きめで、バッグや財布、靴目的、プラダファンの方は訪問の価値があると思います。
その一方、店員の接客態度は悪く、試着を申し込んでも嫌々対応する始末。試着ルームはどこですかと質問しても、無言で指差しのみ。それが1人だけではなく、3人も同じような対応をされたため、接客には期待しない方が無難です。
なお、行き方やメンズ商品の値段感については以下の記事を参考にしてください。

ショッピングストリート
3.トルナブオーニ通り(Via de’ Tornabuoni)
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アンティノーリ広場(Piazza degli Antinori)とサンタ・トリニタ橋(Ponte Santa Trinita)を結ぶ全長約300メートルの通り。
こちらがフィレンツェのブランド店街になり、グッチ(GUCCI)、サルヴァトーレ・フェラガモ(Salvatore Ferragamo)、エミリオ・プッチ(EMILIO PUCCI)等の本店があります。
歴史的建造物も多く、通りの名前の由来にもなっているトルナブオーニ宮(Palazzo Tornabuoni)のほか、サルヴァトーレ・フェラガモの本店があるスピーニ・フェローニ宮(Palazzo Spini Feroni)、バーバリーのブティックがあるミネルベッティ宮(Palazzo Minerbetti)、ディオール(Dior)のブティックがあるジャンフィリッアツィ塔(Torre dei Gianfigliazzi)などがあります。
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ブランド一覧(アンティノーリ広場含む) | ||
Anne Fontaine BALENCIAGA BURBERRY BVLGARI CÉLINE DAMIANI Dior Dolce&Gabbana EMILIO PUCCI Ermenegildo Zegna |
FENDI GIANFRANCO LOTTI GIORGIO ARMANI GUCCI HERMÈS HOGAN KENZO LES COPAINS LORETTA CAPONI Loro Piana |
Max Mara MONTBLANC OMEGA PRADA Pomellato SAINT LAURENT Salvatore Ferragamo TIFFANY & CO. TOD’S VALENTINO ZADIG&VOLTAIRE |
4.ストロッツィ通り(Via degli Strozzi)
トルナブオーニ通りとレプッブリカ広場(Piazza della Repubblica)を結ぶ全長約180メートルの通り。
エルマンノ・シェルヴィーノ(ERMANNO SCERVINO)の本店があるほか、ボッテガ・ヴェネタやカルティエ、ルイ・ヴィトンなどのブティックがあります。
そのほか、名前の由来にもなっているストロッツィ宮(Palazzo Strozzi)に加え、ヴェッキエッティ宮(Palazzo Vecchietti)などの歴史的建造物もあります。
※ルイ・ヴィトンのブティックはリノベーション中のため、ストロッツィ広場の仮店舗で運営中です(2018年11月現在)。
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ブランド一覧 | |
American Vintage BOTTEGA VENETA Cartier Dolce&Gabbana ERMANNO SCERVINO |
LA PERLA Luisa Spagnoli LOUIS VUITTON MONCLER PATRIZIA PEPE Paul & Shark |
5.ローマ通り(Via Roma)
サン・ジョヴァンニ広場(Piazza di San Giovanni)とレプッブリカ広場を結ぶ全長約100メートルの通り。
こちらの通りにはグッチ(GUCCI)、プラダ(PRADA)、ミュウミュウ(MIU MIU)等のブティックがあります。ブランド数は少ないですが、押さえておきたいブランド店街になります。
また、5つ星ホテル「ホテル・サボイ(Hotel Savoy)」のほか、1700年代からの歴史を持つ「カフェ・ジッリ(Caffè Gilli)」等もあります。
なお、レプッブリカ広場から先はカリマラ通り(Via Calimala)等と名前が変わりますが、カジュアル系ブランドが主体になるため、今回はローマ通りに絞ってブランド一覧を掲載しています。
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ブランド一覧(レプッブリカ広場含む) | |
COACH EMPORIO ARMANI GUCCI JIMMY CHOO LONGCHAMP maje |
MARNI Massimo Dutti MICHAEL KORS MIU MIU PINKO PRADA SISLEY |
6.サン・ニッコロ通り(Via di San Niccolò)
ジュゼッペ・ポッジ広場(Piazza Giuseppe Poggi)とモッツィ広場(Piazza dè Mozzi)を結ぶ全長約500メートルの通り。
世界的に知られているフィレンツェ発のシューズブランド「ステファノ・ベーメル(Stefano Bemer)」に加え、ギャラリーやアトリエが増えてきている注目のエリアです。
衣料品等を取り扱うショップもありますが、アート作品やアンティークなど一味違ったショッピングが楽しめる場所として押さえておきたい通りです。
さらに、フィレンツェの景色が一望できるミケランジェロ広場から近く、中世の雰囲気を感じることができるため、街を散策するコースの一つとしてもサン・ニッコロ通りはおすすめです。
なお、モッツィ広場から先はバルディ通り(Via de’ Bardi)等として通りは続き、歩き続けるとヴェッキオ橋にたどり着きます。
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マーケット
7.メルカート・チェントラーレ・フィレンツェ(Mercato Centrale Firenze)
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19世紀後半に開設された中央市場。
設計はミラノの「ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世のガッレリア」を手掛けた建築家「ジュゼッペ・メンゴーニ(Giuseppe Mengoni)」が担当しています。
1階はチーズやサラミなど各種肉製品、生鮮食品等が取り扱われており、2階はフードコートになっています。お土産購入はもちろん、気軽に食事を楽しめる場所としておすすめです。その一方、週末は混雑するため、食事時は席が確保できない場合もあります。
そのほか、市場外にあるメルカート・ディ・サン・ロレンツォ(Mercato di San Lorenzo)ではバッグやベルトなど革製品が多く取り扱われています(写真右)。
住所:Via dell’Ariento, 50123 Firenze(地図)
アクセス:ドゥオーモ広場から徒歩6分
公式サイト:http://www.mercatocentrale.it/
8.メルカート・ディ・サンタンブロージョ(Mercato di Sant’Ambrogio)
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ドゥオーモ広場から徒歩14分の場所にあるマーケット。
マーケットの建物内部はハムなどの肉製品、チーズ等を販売している店舗があり、パン屋さんではサンドイッチやクロワッサンなどが売られています。さらに、軽食を提供している店舗もあり、店舗数は少ないですが、軽食を取る場所としておすすめです。
マーケットの外側は野菜等の生鮮食品、服系が主体になります。ただし、黒人男性が買い物する人に声をかけて物乞いをしていたため、訪問する際は念のため注意するようにしてください。
なお、マーケットの隣にはフリーマーケット(Mercatino delle Pulci)があり、食器や家具、アンティーク品等が取り扱われていました。こちらは掘り出し物を探したい方におすすめです(以下の写真)。
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住所:Piazza Lorenzo Ghiberti, 50122 Firenze(地図)
アクセス:ドゥオーモ広場から徒歩14分
公式サイト:http://www.mercatosantambrogio.it/
百貨店
9.ラ・リナシェンテ(La Rinascente)
イタリアの老舗百貨店「リナシェンテ」のフィレンツェ店。
ブランドでは、ゲス(GUESS)やマージュ(maje)、マイケル・コース(MICHAEL KORS)、サンドロ(sandro)、ザディグ・エ・ヴォルテール (ZADIG&VOLTAIRE)等が取り扱われています。
ブランド面ではあまりおすすめできませんが、雑貨や食品類のお土産購入、きれいなトイレが利用できることから押さえておくべき買い物スポットの一つだと言えます。
住所:Piazza della Repubblica, 4, 50123 Firenze(地図)
アクセス:ドゥオーモ広場から徒歩3分
公式サイト:https://www.rinascente.it/
10.コイン(COIN)
イタリアの百貨店チェーン「コイン(COIN)」のフィレンツェ店。
コスメからカジュアルウェアなどが取り扱われています。比較的手に届きやすい商品が多く、雑貨類やインテリア用品が販売されているため、少し立ち寄るには良い場所だと言えます。
また、こちらもトイレ利用ができるため、念のために押さえておくと何かと役に立ちます。
住所:Via dei Calzaiuoli, 56/r, 50122 Firenze(地図)
アクセス:ドゥオーモ広場から徒歩3分
公式サイト:https://www.coin.it/
最後に
フィレンツェにおけるショッピングはアウトレット、グッチやサルヴァトーレ・フェラガモ等の本店巡りが主体になると思います。
各アウトレットの接客は残念なものでしたが、商品とは別問題です。接客面のハードルを下げて訪問すると、特に問題は感じないかもしれません。
また、フィレンツェは良質なレザー製品で有名な街でもあり、街を歩けばレザー製品を取り扱う店に当たるというくらい関連した店舗があります。
ブランドのブティックと合わせて、そのような街の革製品屋さんに立ち寄るとより良いショッピングを楽しむことができると思います。
なお、グッチ、サルヴァトーレ・フェラガモ等の本店については以下の記事を参考にしてください。
