ベトナムの生活水準は年々向上しており、ホーチミンには高級ブランド店が進出しています。
また、ドンコイ通りやサイゴン・センター周辺では、衣料品からベトナム雑貨まで様々な商品が売られており、多くの観光客が足を運ぶ買い物ストリートになっています。
今回は実際に滞在した筆者がホーチミンでおすすめした買い物スポットを10ヵ所紹介。ほとんどの買い物スポットはホーチミン人民委員会庁舎から徒歩10分以内の場所にあるため、短期滞在でも十分回ることができます。ぜひ、ホーチミン観光の参考にしてみてください!
ホーチミンのショッピングセンター
1.ユニオン・スクエア・ショッピング・モール(Union Square Shopping Mall)
高級ブランドが多く入るショッピングモール。L3~B3階まであり、化粧品や電子機器、家具、装飾品、家庭用品、ヘルスケア用品などが揃っています。ホーチミンの中で最も富裕層向けのショッピングセンターと言え、店内は空いている印象を受けました。そのため、高級ブランドなど各商品は比較的ゆっくり見れるほか、トイレがキレイなことも高ポイントです。
■フロアガイド(地上)
L1階:高級ブランドのブティックなど
L2階:カジュアル、ハンドバック、シューズなど
L3階:カジュアル、時計、サングラス、スポーツ用品、トラベル用品など
■フロアガイド(地上)
B1階:ソニーセンターやキャノンなどの電化製品、楽器、オーディオなど
B2階:ヘルスケア、バス用品、スパ、カフェなど
B3階:ベトナム料理、日本料理、カフェなどが入る飲食店街
ブランド一覧 | |
・7 For all mankind ・BOTTEGA VENETA ・Calvin Klein ・Chopard ・DIESEL ・Dior ・Ermenegildo Zegna ・HERMÈS ・HUGO BOSS | ・IWC Schaffhausen ・MONTBLANC ・OFFICINE PANERAI ・PIAGET ・RALPH LAUREN ・SAINT LAURENT ・Tommy Hilfiger ・VERSACE |
2.ビンコム・センター・ショッピング・モール(Vincom Center Shopping Mall)
ベトナム国内外の250以上のファッションブランドが揃うホーチミン最大のモール。衣料品から化粧品、シューズや時計、ジュエリー専門店などがテナントとして入っています。ブランドでは、DKNY、フレンチ・コネクション、H&M、カレン・ミラン、マンゴ、シスレー、ザラなどが入っています。
なお、B2~B3階がレストラン街になっており、ベトナム料理はもちろん、日本料理やタイ料理など種類は豊富。値段も手頃なところが多く、昼食を食べる際におすすめの場所です。筆者も滞在中はよくこちらのレストランで食事をしていました。そのほか、スーパーマーケットもあり、お土産を購入する場所としてもおすすめです。
3.パークソン・サイゴン・ツーリスト・プラザ(Parkson Saigon Tourist Plaza)
2005年6月にオープンしたマレーシア系のデパート。1階は化粧品コーナーになっており、日本の百貨店とほぼ変わりません。そのほか、婦人・紳士衣料品や子供服、スポーツウェア、ジュエリーなどに加え、イオン系のスーパー「Citimart」もあります。
お土産などを購入する場所としては適していないかもしれませんが、立地の良さや文化の違いを知る上でも訪れてみる価値はあると言えます。また、パークソンのトイレもきれいなので、買い物ついでに利用させてもらいましょう。
■Citimart
4.ホーチミン高島屋(Ho Chi Minh Takashimaya)
2016年7月30日にオープンした高島屋のホーチミン店。サイゴン・センター内に位置し、地上3階、地下2階の5フロアで構成されています。化粧品や婦人アクセサリー、婦人・紳士衣料、子供用品、トラベル用品などが揃えられており、B2階には食料品もあります。高級ブランドは少なく、ミドルクラスやカジュアル系がメインになります。
なお、隣接しているサイゴンセンターショッピングモールの5階にはレストランやフードコートがあり、昼食や夕食を食べる際にも立ち寄りたい場所になっています。さらに、5つ星ホテル「セドナ・スイーツ・ホーチミン・シティ」もあります。
■フロアガイド(地上)
1階:化粧品、婦人用アクセサリー
2階:婦人服など
3階:紳士服、子供用品、玩具、トラベル用品、メガネなど
■フロアガイド(地下)
B1階:婦人服、婦人靴、ハンドバッグなど
B2階:食料品
ショップ・取り扱いブランド一覧 | ||
・ALDO ・ANNA SUI ・BANANA REPUBLIC ・BURBERRY ・BVLGARI ・CALVIN KLEIN ・COLE HAAN ・DIANE VON FURSTENBERG ・ecco ・EMPORIO ARMANI ・FOSSIL | ・FRED PERRY ・FURLA ・GEOX ・GUCCI ・GUESS ・HERMÈS ・HUGO BOSS ・kate spade new york ・L’OCCITANE ・LOVE MOSCHINO ・MCM | ・MICHAEL KORS ・MONTBLANC ・MOSCHINO ・NINE WEST ・PAUL & SHARK ・POLO RALPH LAUREN ・Salvatore Ferragamo ・SISLEY ・SWAROVSKI ・Tommy Hilfiger ・VERSACE JEANS |
5.ランドマーク81(Landmark 81)
2015〜2018年に建設されたビンタイン区に位置する81階建ての高層ビル(高さ461メートル)。2020年12月11日現在、ベトナムで最も高い建物になります。マンションやオフィス、ショッピングモールなどが併設されており、ホーチミンの街並みが見渡せる展望台もあります。
ショッピングモール(Vincom Center Landmark 81)については、アディダス、ヴェルサーチ・ジーンズ、カルバン・クライン・ジーンズ、トミー・ヒルフィガー、ナイキ、フレンチコネクション、ラコステなどのショップが入っています。また、ランボルギーニやジャガー、ランドローバーなど高級車ディーラーもあります。ショップ目当てというより、レストランや展望台目的で訪れるべき場所かもしれません。
6.ダイヤモンド・デパートメント・ストア(Diamond Department Store)
サイゴン大聖堂やサイゴン中央郵便局の近くにあるデパート。コスメや香水が充実しているほか、スポーツ用品なども揃っています。ガラス張りのオフィス棟が目を引くので、場所は分かりやすいと思います。ブランドは、バリー(BALLY)、モンブラン(MONTBLANC)、オメガ(OMEGA)、ロレックス(ROLEX)、サルヴァトーレ・フェラガモ(Salvatore Ferragamo)などがあります。
■フロアガイド
1階:化粧品、香水、ジュエリー、時計など
2階:婦人衣料、シューズ・ハンドバック、化粧品など
3階:紳士衣料、スポーツ、時計、下着、玩具など
4階:子供用品、ベッド用品、電化製品、フードコート(約16店舗)など
その他買い物スポット
7.レックス・ホテル(Rex Hotel)
フレンチコロニアル様式の5つ星ホテル。1927年に建設された自動車ディーラーなどが入る複合ビルが起源。その後、1959~1975年にホテルに改装されています。5つ星ホテルですが、1万円台から宿泊することができるため、少し贅沢がしたいホーチミン旅行におすすめのホテルです。
また、バーバリー(BURBERRY)やカルティエ(Cartier)、シャネル(CHANEL)、ロレックス(ROLEX)、サルヴァトーレ・フェラガモ(Salvatore Ferragamo)などのブティックが入っています。さらに、レックス・ホテルに面しているパスター通り(Pasteur Street)には、衣料品店やスパ、ベトナム雑貨店などがあるので、その辺りも買い物スポットになります。
8.ドンコイ通り(Dong Khoi Street)
ホーチミン観光の中心となる全長約1キロの通り。マジェスティック・ホテルやサイゴンオペラハウス、ホテル・コンチネンタル・サイゴンなど、フレンチコロニアル様式の建物目当てに多くの観光客が立ち寄るスポットでもあります。
通りにはルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)やオメガ(OMEGA)のブティックがあるほか、上記で挙げたユニオン・スクエア・ショッピング・モールやパークソンなどがあります。なお、ホテル・コンチネンタル・サイゴンにはブレゲ(Breguet)やジャガー・ルクルト(JAEGER-LECOULTRE)のブティックが、シェラトン・サイゴン・ホテル&タワーズにはグッチ(GUCCI)のブティックが入っています。
そのほか、女性向け衣料品店が多く、スパなどもあります。さらに、ベトナム雑貨を取り扱っている店も多く、満足度の高いお土産を購入することができます。カフェやレストランも充実しており、街歩きに一番適した場所だと言えます。
9.ベンタイン市場(Ben Thanh Market)
観光客に人気の市場。Tシャツを中心とした衣料品、ベトナム雑貨や時計、ジュエリー、ハンドバッグ、コーヒー、お茶、生鮮食品など様々な物が売られています。ブランド物はほとんどが偽物なので注意が必要です。ベトナム雑貨についても大量生産品が多く、質にこだわるならドンコイ通りで選んだ方がいいと思います。
この市場をおすすめする理由は活気になります。多くの観光客が訪れる市場はとても賑わっています。売る気のない店員さんもいますが、腕を引っ張られるなど強引な客引きが名物です。日本では体験できないことなので、一度は味わっておくといいかもしれません。
■ベンタイン市場の歴史について
17世紀初頭にサイゴン川周辺に集まっていた露天商が起源。フランスの後押しを受けて市場が1859年に設立されました。その後、1870年に火災により焼失し、1912年に旧サイゴン市長が新市場の建設を命じ、1914年に完成しています。1975年に修復、拡大され、1985年に大規模な改修工事が行われています。
■ベンタイン市場の内部
10.レタントン(Lê Thánh Tôn)通り
ディンティエンホアン(Đinh Tiên Hoàng)通り、ファムホンターイ(Phạm Hồng Thái)通りを結ぶ全長約1.7キロの通り。上記で紹介したビンコム・センター・ショッピング・モール、パークソン、ユニオン・スクエア・ショッピング・モール、レックス・ホテル、ベンタイン市場はこちらの通り沿いに位置しています。
婦人服のブティックや宝石店、お土産屋などがあり、筆者はレックス・ホテル近くのサークルKによく通っていました。また、ディン・ティエン・ホアン通り側は日本人街になっているため、日本食レストランが軒を連ねています。日本人向けの飲み屋もあり、日本食・日本人に恋しくなった際に訪れてみてください。
最後に
経済成長を続けるベトナム・ホーチミンは年々買い物スポットが増えています。高級ブランド店についてはまだまだ多くありませんが、今後増えていくとみられます。
その一方、中心地から少し歩けば、昔ながらの店舗や屋台があり、変わりゆく景色と変わらない景色の両方を楽しむことができます。ショッピングはまさにその象徴であり、観光の醍醐味です。
また、日本のODAなどで現在行われている鉄道開発など都市開発も進んでおり、観光の利便性は向上する見通しになっています。日頃のご褒美がてら、物価の安いホーチミンでプチ贅沢な週末を過ごされてはいかがでしょうか。
※上記おすすめ買い物スポットの場所は以下のグーグルマップ(青色)にまとめています。