タイ・バンコクは仏教寺院やローカル市場などが見所!
サイアム(Siam)駅周辺を中心に近代化が進んでいるバンコクですが、まだまだローカル的な雰囲気が残る場所も多くあります。今回は何度も訪れた筆者が印象に残った場所を中心に、定番観光地から仏教寺院、買い物スポットなど15ヵ所の観光地を紹介していきます。
※王宮や宮殿、寺院などの入場について
短パンや短いスカートなど肌を露出した格好では入場できないので注意が必要です。破れたジーパンがNGの場合もあります。相手の文化を敬うという意味でも、最低限のマナーは守るようにしましょう。
おすすめ観光スポット
1.王宮とワット・プラケオ
エメラルド仏や黄金の仏塔、回廊の壁画などが見所。タイ様式の独特な建築物も楽しむことができます。
■王宮(The Grand Palace)
1782年に建設が着工された宮殿。その後の増築などにより、現在の形になっています。現在、国王は居住していませんが、王室の重要な祭典などで使用されており、タイ国内における宮殿で最も権威があります。
1876~1882年に建設されたチャクリー宮殿、1785年に建設が着工されたドゥシット宮殿などがあります。チャクリー宮殿はタイ様式とヴィクトリア様式が合わさった建築様式が面白いです。ドゥシット宮殿は国王や王妃など王族が亡くなった際の遺体安置所として利用されています。
■ワット・プラケオ(Wat Phra Kaew)
ワット・プラケオは18世紀に建設されたエメラルド仏を祀っている寺院。エメラルド寺院とも呼ばれています。タイで最も美しい寺院との評価もあります。黄金に輝いている仏塔には歴代国王であるラマ1世から8世までの像が安置されています。
なお、エメラルド仏と言われていますが、素材はヒスイ。14世紀頃に作られたと考えられているエメラルド仏は、所有する国に繁栄がもたらされると考えられており、内戦などによりスリランカやカンボジア、ラオスなどに運ばれた後、18世紀にタイに運ばれました。
2.カオサン通り(Khao San Road)
バックパッカーの聖地と呼ばれ、観光客に人気のスポット。ゲストハウスやインターネットカフェ、クラブやバー、マッサージパーラー、屋台、タトゥーショップなどが立ち並ぶ賑やかな通りです。世界中から観光客が集まるため、異文化交流を楽しめる点がポイント。また、民族工芸品を取り扱う店舗もあり、物価は高めですが、お土産なども購入することができます。
3.中華街(Chinatown)
1700年代後半からの古い歴史を持つサムパッタウォン地区にある中華街。世界的にみても規模の大きい中華街になり、ヤワラー通り(Yaowarat Road)がメインストリート。レストランなど飲食店はもちろん、日用品から雑貨等が揃うサンペン市場(Sampheng Lane Market)、生鮮食品マーケットなども見所になります。さらに夜になると、ヤワラー通りは多くの屋台で賑わいます。多くの人で賑わっているため、治安面も問題ありません。フアランポーン駅周辺に滞在する方は夜訪れてみてください。
4.ルンピニー公園(Lumpini Park)
1920年代に造られた公園。57.6ヘクタールの広大な敷地を有し、ウィッタユ通り沿いにある日本大使館、ビジネス街のシーロム(Si Lom)などに隣接しています。緑豊かな場所で人工池などもあり、市民の憩いの場になっています。バンコクの雑踏や排気ガスなどに疲れたら、ここを訪れてみましょう。なお、第二次世界大戦中には日本軍のキャンプが置かれていた場所でもあります。
★ミズオオトカゲに注意!
公園内にはミズオオトカゲというトカゲがいます。日本にいる可愛いトカゲとはサイズが異なり、最大で全長3メートル近くになる個体もいます。公園など緑のある場所や水辺には必ずいると言えるほどです。バンコクの人は慣れっこで普通にくつろいでいますが、初見ではやはり鳥肌ものです。
5.バンコク国立博物館(Bangkok National Museum)
旧チャクリー王朝歴代の副王宮殿。ラマ5世時代の1874年から博物館として利用されるようになりました。仏像コレクションが豊富で、仏像やヒンドゥー神像に加え、王室ゆかりの伝統工芸品などが展示されています。一番の見所は、ユネスコの世界の記憶遺産に登録された「ラームカムヘーン王碑文」。また、プッタイサワン仏殿内にある「シヒン仏」も必見です。
6.タークシン橋(King Taksin Bridge)
1979年に完成したチャオプラヤ川に架かる橋。夜景スポットとしておすすめです。全長は1791メートルで、川沿いにある5つ星ホテルなどの景色を楽しむことができます。また、周囲は高級ホテルが立ち並んでいますが、近代的な建物は少なく、ローカル色が強い場所になっています。ロビンソンデパート横には小規模なマーケットもあります。こちらも夜も多くの人で賑わっていますので、夜でも街歩きを楽しむことができます。
おすすめの仏教寺院など
7.ワット・ポー(Wat Pho)
16世紀に建設されたと言われるバンコク最古の仏教寺院。ラマ3世(1788~1851年)の命により制作された全長46メートル、高さ15メートルの横たわる巨大な黄金の仏像が見所です。また、足の裏には真珠貝を使用した仏画が描かれており、そちらもおすすめ。なお、本堂にある黄金に輝く本尊の台座にはラマ1世の遺骨が納められています。
■足の裏の装飾
8.ワット・アルン(Wat Arun)
17世紀以前に建てられた仏教寺院。シンボルになっている大仏塔は19世紀初頭に建てられたもの。大仏塔や小仏塔に施されている陶器を使用した見事な装飾が見所。本堂にある本尊はラマ2世が自ら彫ったと伝わっています。
9.ワット・トライミット(Wat Traimit)
700年前に造られたと言われる18金の黄金仏像がある仏教寺院。黄金仏像の高さは3メートルで、5.5トンの金が使われており、時価総額で約180億円の価値があります。なお、黄金仏像については、1953年に廃寺を取り壊している最中に覆われていた漆喰が割れ、発見されたと言われています。
■黄金仏像
10.ワット・ベンチャマボーピット(Wat Benchamabopit)
1899年に建設が着工された仏教寺院。イタリア産の大理石が使用されており、大理石寺院とも呼ばれています。チナラート仏はタイで最も美しい仏像として有名。ステンドグラスがはめ込まれた窓も特徴です。なお、観光客向けの宝石詐欺には注意してください。
■チナラート仏
11.エラワン廟(Erawan Shrine)
バンコクの中心地にある1950年代に建てられたヒンドゥー教の祠。エラワンホテル建設の際に事故が多発し、占星術師にヒンドゥー教の神ブラフマーを祀る祠を建てるように勧められたことが建造された背景になっています。
その後、多くの信仰を集め、金運アップなどを願うためにお参りする人が絶えず来るようになりました。エラワンホテルが竣工した毎年11月9日には記念の祭りが開催されます。なお、2015年8月17日にテロ事件が発生した場所でもあります。
買い物スポット
12.サイアム・パラゴン(Siam Paragon)
サイアム地区に位置する2005年12月にオープンしたショッピングモール。シャネルやエルメス、ルイ・ヴィトンなどハイブランドのブティックが多く入るほか、宝飾品ブランドのブティックの多さも特徴。さらに、マクラーレンやロールスロイスなど高級車のショールームもあります。
サイアム地区に滞在される方にとっては食事、トイレなど利用価値の高い場所になります。フードコートは予算100バーツ(約360円)ほどで、筆者もバンコクに訪れた際はよく利用する場所の一つです。
住所:991 Rama 1 Road, Pathumwan, Bangkok 10330(地図)
アクセス:BTSサイアム(Siam)駅からすぐ
公式サイト:http://www.siamparagon.co.th/
13.アイコンサイアム(ICONSIAM)
2018年11月にオープンした注目の買い物スポット。クローンサーン地区に位置し、タイ初出店になる高島屋、アップルストアが入っていることでも話題になっています。
セリーヌやディオール、グッチなど定番ブランドはほぼ揃っています。なかでも、エルメスなどはタイ最大級の旗艦店を出店しています。筆者一番のおすすめスポットはグランドフロアにあるスークサイアムになります。東南アジア風の造りで屋台飯、スウィーツなどが売られています。値段も良心的で、衛生面にも安心感があり、現地料理を食べたい方にはピッタリの場所になります。
14.ラチャダー鉄道市場(Train Night Market Ratchada)
ラチャダー地区に位置する2015年1月に開業したナイトマーケット。MRT「タイ文化センター(Thailand Culture Center)」駅近くにあるため、利便性の高さからもおすすめです。
フード、雑貨、バーの3つのセクションに分かれており、マーケット全体では飲食系、衣料・雑貨系店舗が半々といったところ。牛の串焼きなど日本人の口に合う料理が多く、満足度の高い食べ歩きが楽しめます。また、隣のショッピンセンター「エスプラナード」の駐車場からは上記のような写真を撮影することができます。多くの観光客が訪れる場所ですが、写真が撮れないほどではありません。
アクセス:MRT「タイ文化センター」駅からすぐ(地図)
15.アジアティーク・ザ・リバーフロント(ASIATIQUE The Riverfront)
2012年4月にオープンしたマーケット型のショッピングモール。広さは116873.2平方メートルで、東京ドーム約2.5個分。店舗数は約1500店、レストラン数は約40。
衣料品や雑貨類などが販売されており、基本的にはお土産屋さんが主体になります。お土産は象の置物やぬいぐるみ、タイシルク関連、ムエタイのグローブやパンツ、革のパスポートケース、観光客に人気のタイパンツなどが多い印象を受けました。そのほか、オープンエアの場所には食料品主体のマーケットもあるので、そちらもぜひ訪れてみてください。
■アクセス
BTS「Saphan Taksin」駅近くにあるフェリー乗り場からフリーシャトルボートに乗船。乗車時間は約10分で、ボートの営業時間は16:00〜23:30までになります。
ホームページ:http://www.asiatiquethailand.com/
最後に
仏教寺院などではマナー(服装や大声を出さないなど)に気を付けて、現地の人の邪魔にならないように心掛けるようにしてください。
王宮付近には電車の駅がないため、観光客にとって不便な場所が多いのは事実です。そのため、短期滞在の場合はトゥクトゥクやバス、タクシーなどを利用し、効率的に観光地を巡ると満足度の高い旅行ができると思います。
最後に、まだまだバンコクには繁華街やショッピングなど楽しめるスポットは多くあります。自分だけのお気に入り観光スポットを探しながら街を歩くと面白い発見がありますよ!
※上記のおすすめ観光スポットの場所は以下のグーグルマップ(赤色)にまとめています。