今回は年々経済成長を続ける「シンガポール」の気候について紹介します!
シンガポールは東南アジアに位置する金融都市。雨が多そうなイメージですが、みなさんはどのようなイメージをお持ちでしょうか。
今回は平均気温や降水量のグラフ、気候の特徴、筆者が実際に滞在して感じたポイント等を踏まえてシンガポールの気候を紹介します。ぜひ、旅行計画を作成する際の参考にしてください!なお、平均気温・平均降水量は2022年のデータを使用。東京の降水量は平年値を使用しています。
シンガポールの気候について
シンガポールは熱帯雨林気候(ケッペン気候分類:Af)に属しています。季節の変化は乏しく、気候は1年を通して高温多湿です。
明確な雨季、乾季はありませんが、10〜12月に降水量が多くなる傾向があります。11〜3月は北東モンスーン、5〜9月は南西モンスーンの影響により、雨・風が強まることがあります。また、東南アジア特有のスコールにも注意が必要になります。
平均最高気温は1年を通して31℃前後、平均最低気温は25℃前後で安定しています。相対湿度は年平均で80%台前半になり、月による変化は特にありません。そのほか、ヘイズ(煙害)による大気汚染も報告されており、9〜10月などは大気汚染指数に注意するようにしてください。
■平均降水日数
データ上では毎月10日以上の平均降水日数になっています。11〜12月が19日と多く、その他の月は14日前後の降水日数になっています。
■平均日照時間
月平均の日照時間は100時間を上回っています。ただし、1年を通してデータ上では200時間を上回っていません。日の出、日の入り時刻には変化がなく、降水日数の多さなどが影響しています。
日の出、日の入り時刻、月平均日照時間
以下は日の出、日の入り時刻、月平均日照時間になりますが、その年や日によって変動するため、参考値としてご覧ください。
月 | 日の出 | 日の入り | 日照時間 |
1月 | 7時15分 | 19時15分 | 172時間 |
2月 | 7時15分 | 19時20分 | 183時間 |
3月 | 7時10分 | 19時15分 | 192時間 |
4月 | 7時00分 | 19時10分 | 173時間 |
5月 | 6時55分 | 19時05分 | 179時間 |
6月 | 7時00分 | 19時10分 | 177時間 |
7月 | 7時05分 | 19時15分 | 187時間 |
8月 | 7時05分 | 19時15分 | 180時間 |
9月 | 6時55分 | 19時05分 | 156時間 |
10月 | 6時50分 | 18時50分 | 155時間 |
11月 | 6時50分 | 18時50分 | 129時間 |
12月 | 7時00分 | 19時00分 | 133時間 |
シンガポールの平均気温
※出典:気象庁ホームページ(https://www.data.jma.go.jp/gmd/cpd/monitor/climatview/frame.php)のデータを基に筆者作成。
【平均気温のポイント】
平均最高気温は年間を通して30℃台前半になります。また、湿度も高いため、日本の真夏を連想すると分かりやすいかもしれません。季節の変化がないため、1年を通して熱中症などに注意する必要があります。なお、平均最低気温は年間を通して25℃前後になります。
シンガポールの平均降水量
※出典:気象庁ホームページ(https://www.data.jma.go.jp/gmd/cpd/monitor/climatview/frame.php)のデータを基に筆者作成。
【平均降水量のポイント】
2022年のデータでは、4月、10月、11月の降水量の多さが目立っています。年平均降水量では、12月(333.1mm)、11月(254.2mm)、1月(221.0mm)の順で多くなっています。11〜12月の平均降水日数は19日程度になり、月の半分以上は必ず雨が降っていることになります。なお、ガイドブックなどでは雨季、乾季の記載もありますが、明確な分かれ目はありません。
服装について
こちらでは月別に半袖系、長袖系、ジャケット系、コート系の4つに分けて、旅行する際のおすすめの服装を紹介していきます。1日の温度差や気候状況により、最適な服装が異なる場合がありますので、あくまで目安として参考にしてください。
1年を通して半袖・短パンが基本的なスタイルになります。ただし、レストランや商業施設では冷房が効き過ぎている場所があるため、シャツなどの上着を持っておくと安心です。なお、宗教施設に入る場合は肌の露出を抑えた格好をしなければならないため、訪問予定のある方は薄手のシャツやチノパンを持っていくようにしてください。
半袖系 | 長袖系 | ジャケット系 | コート系 | |
1月 | ◎ | △ | ||
2月 | ◎ | △ | ||
3月 | ◎ | △ | ||
4月 | ◎ | △ | ||
5月 | ◎ | △ | ||
6月 | ◎ | △ | ||
7月 | ◎ | △ | ||
8月 | ◎ | △ | ||
9月 | ◎ | △ | ||
10月 | ◎ | △ | ||
11月 | ◎ | △ | ||
12月 | ◎ | △ |
※◎=最適、◯=出番あり、△=持っていると安心
気になるベストシーズンとは?
降水量が多くなる10〜2月を除くシーズンがおすすめ。また、9〜10月は煙害による大気汚染に注意が必要になるため、こちらも避けた方が無難かもしれません。2022年のデータを考慮すると、5月、7〜8月がベストシーズンと言えます。
総括
今回のシンガポールの記事で押さえておきたいポイントは以下の通りです。
・1年を通して平均最高気温は30℃台、平均最低気温は25℃前後で安定
・7〜8月などがおすすめのベストシーズン(降水量などを考慮)
・11〜12月は降水量が多く、平均降水日数は19日!
・高温多湿、9〜10月は大気汚染にも注意
11〜12月の降水量にはやや注意が必要になりますが、1年を通して平均気温は安定しており、雨を気にしなければどのシーズンに旅行しても問題ありません。成長を続けるシンガポールは常に変化しています。ぜひ今回の記事を参考にしていただき、年々魅力が増しているシンガポールを訪れてみてください!