旅の通知表「旅カルテ」!
今回はスペインのアンダルシア地方にある都市「マラガ」を取り上げます。
マラガはスペイン南部に位置し、天才画家「パブロ・ピカソ」が生まれた街として知られています。日本人に馴染みのある都市ではありませんが、スペイン内では人気の観光地です。世界一周で滞在したマラガの治安や物価、街並みなどを独自に評価し、気温や降水量も記載しています。ぜひマラガ観光の参考にしてみてください!
マラガの旅カルテ
評価項目 | 5段階評価 |
おすすめ度 | ★★★★ |
治安 | ★★★ |
物価 | ★★★ |
街並み | ★★★★ |
交通機関 | ★★ |
英語力 | ★★ |
日本車比率 | ★★ |
マラガの平均気温と降水量
※出典:気象庁ホームページ(http://www.data.jma.go.jp/gmd/cpd/monitor/climatview/frame.php)のデータを基に筆者作成。
ベストシーズンとは?
温暖な気候から降水量は年間を通して少なく、年中観光に行くことができます。6〜10月がおすすめしたいベストシーズンになります。夏場は少々暑いですが、リゾート地として一番活気のある時期であること、降水量の少なさ、日の入り時刻の遅さなどを考慮しています。
■マラガの詳しい気候、日の出情報などはこちら!
マラガ観光のポイント解説
おすすめ度:★★★★
スペインの穴場的スポットとして、評価は星4つにしています。
マラガの魅力は青い海だけではありません。青い空、心地よい気候、景観のよい街並み、その全てが観光客を魅了する街と言えます。
旧市街のマルケス・デ・ラリオス通りを歩けば心踊り、脇の道を入ればまるで迷路のような小道がわくわく感を演出してくれます。通りの道は滑りやすく、歩く際には注意が必要になりますが、街の景観は素晴らしく、スペインで訪れたどの都市よりも満足する場所でした。
街自体は狭く、1日もあれば十分に観光ができるサイズです。しかし、海を眺め、フラメンコ衣装などスペイン独自のショッピングを楽しむ、ゆっくりと過ごすその一時が幸福感を与えてくれる街と言えます。
なお、日本からは、パリ、ロンドン、マドリードなどを経由すれば、1回の乗り継ぎで行くことができます。
※マラガのおすすめ観光地はこちら!
治安:★★★
観光のメインは旧市街になりますが、日中・夜間ともに歩いていて不安を感じることはありませんでした。
ただ、メルセー広場周辺には浮浪者もいたので、夜間出歩く際には注意が必要になります。また、小道が多く、迷いやすいので、夜間出歩く際は人混みのある大通り通るようにしてください。新市街についても、マラガ・マリア・サンブラーノ駅周辺は問題ありませんでしたが、人通りが少ないので夜間などは注意してください。なお、大通りは警察官が警備しているほか、防犯カメラでも監視されているので、治安面の問題は少ないと言えます。
物価:★★★
マラガの物価はその他スペイン都市と変わらないとの印象を受けました。その他ヨーロッパ都市と比較して物価は安いので、物価面の心配は不要です。スーパーマーケットでは水やパンなどを安く買うことができ、食費を抑えたい場合は中華料理やケバブ店で食べれば安く済ませることができます。
野外にイス・テーブルがあるレストランも多いので、スペイン料理と心地よい風、開放感を同時に楽しめます。そのようなレストランは、旧市街やマラガ港の遊歩道(Paseo del Muelle Dos)に多くあるのでチェックしてみてください。
なお、ホテル代(日本円換算)の目安としては、3つ星ホテルが5000円台~、4つ星ホテルが1万円台~、5つ星ホテルが2万円台~になります。
物価目安 | |
水(750ml) | 0.60ユーロ |
シリアル | 3ユーロ前後 |
ドーナツ(1つ) | 1.5ユーロ前後 |
中華料理・ケバブ店 | 5~10ユーロ |
レストラン(スペイン料理) | 10~30ユーロ |
3つ星ホテル | 5000円台~ |
※1ユーロ=126.50円(2020年12月11日現在)
街並み:★★★★
マラガは大きな都市ではありませんが、大きな魅力が小さな塊になっていると言えます。旧市街はきちんと清掃がされており、気持ちよく観光ができる点も高評価になります。高級ブランド店街はありませんが、華やかさのある街並みを堪能することができます。
入り組んだ小道が冒険心を掻き立て、パステルカラーに特徴のある建物を楽しめます。さらに、16世紀から18世紀にかけて建設されたエンカルナシオン大聖堂に加え、ローマ劇場やヒブラルファロ城など歴史的な建物もあります。紀元前1000年頃から続く歴史ある街に、南欧的な建物群がマッチして良い街並みを築き上げていると言えます。
※マラガの街並みは世界トリップ写真館でチェック!
交通機関:★★
主要な交通手段はバスとタクシーになります。そのため、評価は星2つとしましたが、街自体が小さいので不便とは感じません。主要観光地は全て徒歩圏内と言えます。
空港からは電車(Renfe近郊線C1線)でCentro Alameda駅まで行き、川を渡れば旧市街になります。電車でマラガ・マリア・サンブラーノ駅に到着した場合は、タクシー利用が便利です。ただ、駅から旧市街までは1.2キロ、徒歩15分くらいなので、節約をしたい人は観光がてら徒歩で行くのもいい思い出になると思います。
英語力:★★
ヨーロッパ各国からの観光客が多いこともあり、ホテルでは英語が通じました。
レストランなどでも簡単な英語が通じたので、英語を交えつつ相手との意思疎通を図れば問題ありません。ただし、その他スペイン都市と同様に、簡単なスペイン語は覚えておきたいところです。
レストランなどで写真がある場合は、写真を指差しながら「キエロ エスト」と言えば通じます。また、飲み物については英語でも通じますが、水はAgua(アグア)と簡単なので覚えておきましょう。
簡単なスペイン語 | |
こんにちは | オラ(Hola) |
ありがとう | グラシアス(Gracias) |
はい・Yes | シ(Si) |
いいえ・No | ノ(No) |
水 | アグア(Agua) |
これが欲しいです | キエロ エスト(Quiero esto) |
日本車比率:★★
その他ヨーロッパ都市と同様に日本車は少なく、ルノーやシトロエン、プジョーなどが多く走っています。ただし、マラガについてはトヨタ・プリウスのタクシーがよく走っているので、日本車比率はその他スペインの都市より高いと感じました。ドライバーについては、交通量が多くないのでクラクションを頻繁に耳にすることはなく、ドライバーの質が悪いと感じることはありませんでした。
最後に
小さくても魅力溢れるアンダルシアの街、それがマラガです。
見所は旧市街の徒歩圏内に収まっており、せかせかと観光をする必要はありません。4、5日間滞在し、アルボラン海を見ながらリラックスするのがおすすめです。
また、パブロ・ピカソの芸術に触れるのも有意義な過ごし方になります。急いで観光をする場所ではないので、迷路のように入り組んだ街もそれはそれで面白いと言えます。
アンダルシア地方の緩やかな時の流れをぜひ楽しんでみてください!