みなさんはスペイン第2の都市「バルセロナ」の観光スポットについて、どのようなイメージをお持ちですか?
バルセロナと言えば、著名選手が活躍するサッカー・FCバルセロナが有名ですが、ゴシック地区など素晴らしい街並みが広がっています。さらに、世界遺産である「アントニ・ガウディの作品群」があり、それらもバルセロナ観光にとって欠かせない場所になっています。
今回は実際に滞在した筆者がおすすめしたい観光地を15カ所選定しています。ぜひ、バルセロナ観光の参考してください!
アントニ・ガウディの作品群(世界遺産)
バルセロナに残るアントニ・ガウディの作品群「サグラダ・ファミリア」、「カサ・バトリョ」、「カサ・ビセンス」、「カサ・ミラ」、「グエル公園」、「グエル邸」は1984年に世界遺産に登録されています。
今回はその中から「サグラダ・ファミリア」、「カサ・バトリョ」、「カサ・ミラ」の3点を紹介します。
1.サグラダ・ファミリア(La Sagrada Familia)
アントニ・ガウディ設計の教会。1882年に建設が開始され、2017年3月現在も建設が続けられています。完成予定はガウディ死後100年となる2026年になっています。実際に行ってみると古びた正面とは違い、側面や裏側は真新しく、そのギャップなどを楽しむこともできます。バルセロナで最も有名な場所であり、観光では必ず訪れておきたい場所になります。
■サグラダ・ファミリアの後ろ側
2.カサ・バトリョ(Casa Batlló)
1877年に建設され、1904~1906年にアントニ・ガウディによって改築が行われた建物。外観が骨のように見えるため、地元の人からは「骨の家」などとも呼ばれています。なお、こちらの建物については、2005年にアントニ・ガウディの作品群の一つとして世界遺産に追加登録されています。
3.カサ・ミラ(Casa Milà)
1906~1912年にかけて建設されたアントニ・ガウディ設計の建物。波打つ外観は地中海をイメージしたもの。現在はカタルーニャ・ラ・ペドレラ財団の本部が置かれ、ガウディ建築に関する博物館になっています。なお、周囲一帯は高級ブランド店街になっているほか、カサ・バトリョから少し離れたところにあるため、ウインドーショッピングがてら散策するのがおすすめです。
その他の世界遺産
4.カタルーニャ音楽堂(Palau de la Música Catalana)
スペイン・カタルーニャの建築家「リュイス・ドメネク・イ・ムンタネー(Lluís Domènech i Montaner)」により、1905~1908年に建設された音楽堂。20世紀初頭のアールヌーボー様式を伝えるものとして、1997年に世界遺産に登録されています。内部の彫刻やモザイク、ステンドグラスなどは見事で、バルセロナで人気の観光スポットになっています。
ゴシック地区周辺
5.サンタ・エウラリア大聖堂(Catedral de Barcelona)
4世紀頃に建設された洗礼堂が起源。現在の建物は1298年に建設が開始され、1420年に完成したゴシック様式のもの。ファサードは1888年のバルセロナ万博に向けて改装されたネオゴシック様式のものになります。
バルセロナの守護聖人である聖エウラリアが埋葬されているため、サンタ・エウラリア大聖堂と呼ばれています。なお、この辺りがゴシック地区の中心地になっており、旧市街の街並みを楽しむことができます。
6.サンタ・マリア・デル・ピ教会(Basílica de Santa Maria del Pi)
5世紀頃に存在した初期キリスト教の教会が起源。1319~1391年に建設されたカタロニアゴシック様式の教会。その後、1936年の火災を受けて復元されました。八角形の全長54メートルの鐘楼が目印。内部のステンドグラスから差し込む光は美しく、ゴシック地区を代表する教会と言えます。
7.ランブラス通り(La Rambla)
カタルーニャ広場からコロンブスの塔まで続く、全長約1.3キロの並木通り。多くの露店が軒を連ねているほか、ゴシック地区にも隣接しているため、日中は多くの観光客で賑わっています。しかし、現地の友人によると、夜間の治安はあまり良くないとのこと。私が歩いていた際は特に問題を感じませんでしたが、夜間出歩く際は十分注意してください。
8.ボケリア市場(Mercado de La Boqueria)
1840年に建設された市場。13世紀頃からこの場所で肉が売られていたとも言われています。魚市場は1911年にオープンし、金属製の屋根は1914年に設置されました。ランブラス通り沿いにある市内有数の観光名所の一つ。フルーツ系店舗が多く、フルーツの盛り合わせやジュースを低価格で味わうことができます。なお、市場内は非常に混雑しているので、手荷物などには気を付けてください。
■市場内部
9.コロンブスの塔(Mirador de Colom)
1888年に万国博覧会のために建てられた全長60メートルの記念塔。ラファエル・アチェ(Rafael Atché)が彫刻を担当。頂上にあるコロンブス像は彼の出身地であるジェノバを指差しています。展望台からはバルセロナの街並みが一望でき、エレベーターのドアが開いた瞬間に見える景色には圧倒されます。
バルセロネータ地区
10.カタルーニャ歴史博物館(Museu d’Història de Catalunya)
1996年にオープンした歴史博物館。古くは紀元前から、中世、近代までのカタルーニャ地方の歴史が知ることができるため、バルセロナの歴史を知る上では欠かせない博物館になります。なお、1880~1890年に建設された建物が利用されています。
■Passeig de Joan de Borbo
カタルーニャ歴史博物館からバルセロネータ海岸に向かう道。レストランもあり、バルセロナのイメージに一番ぴったりな場所です。
11.バルセロネータ海岸(Platja de la Barceloneta)
バルセロネータ地区(La Barceloneta)に位置するビーチ。全長2キロ弱。公共のトイレ、シャワーあり。写真のように夏場は多くの人達で賑わっています。泳がずとも、海岸線の遊歩道をゆっくり散策するのがおすすめです。なお、写真右側、海岸の先に見えるのは5つ星ホテル「W バルセロナ」になります。
12.カジノ・バルセロナ(Casino Barcelona)
バルセロネータ海岸の遊歩道を歩いて行くと、こちらのカジノにたどり着きます。カジノはもちろん、レストランやバーも併設されており、雰囲気だけ楽しむこともできます。スポーツウェアでも入場できるため、ドレスコードは厳しくありません。ただし、襟付きのシャツなど、場の雰囲気に合った服装を選ぶ方がスマートです。
■カジノの反対側
レストランやカフェなどがあり、カジノで遊んだ後に立ち寄ってみるといいかもしれません。
その他おすすめ観光地
13.カタルーニャ広場(Plaça de Catalunya)
バルセロナ観光の中心地。ゴシック地区、ランブラス通り、ブランド店街「グラシア通り」に隣接しています。世界遺産「アントニ・ガウディの作品群」のカサ・バトリョ、カサ・ミラも徒歩圏にあります。交通の便がいいことに加え、隣接する百貨店、ランブラス通りにはスーパーマーケットがあるため、カタルーニャ広場周辺に宿泊するのがおすすめです。
14.カタルーニャ美術館(Museu Nacional d’Art de Catalunya)
スペインの国立美術館。ロマネスク美術のコレクションなどで高い評価を得ています。丘の上にあるため、ここからバルセロナの街並みが一望できます。美術品に興味がない方も、スペイン広場から美術館周辺の景色を見てみてください。絶対に後悔しないと思います。
■カタルーニャ美術館から見た景色
15.カンプノウ(Camp Nou)
FCバルセロナのホームスタジアム。ミュージアムツアーに参加すると、トロフィーなどが展示されているミュージアムのほか、選手のロッカールームやシャワールーム、公式会見場、ピッチなどが見学できます。
著名選手が多く在籍するFCバルセロナの選手と同じ道を通ってピッチに向かうことができるため、サッカー好きの人にはぜひ訪れてほしい場所になります。なお、ミュージアムツアーの時間、料金などは以下の通りです。
■ツアーの際に撮影した写真
最後に
バルセロナは、芸術、歴史、サッカーなど様々な要素を楽しめる都市です。
オリンピック開催で都市交通も便利に整備されている点でも、観光地としておすすめできます。
特にゴシック地区の街並みは本当に素晴らしいです。南欧特有の狭い旧市街には歴史ある建物が多く、迷路のようなわくわく感が観光客を楽しませてくれます。ガウディの作品群については、グエル公園などもありますが、上記の無料でも楽しめる作品で十分だと思います。
※上記のおすすめ観光地の場所は以下のグーグルマップ(赤色)にまとめています。
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