ポルトガルの首都「リスボン」でショッピングを楽しもう!
みなさんはリスボンの買い物スポットについてどのようなイメージをお持ちですか?
リスボンにはブランド店街やアウトレット、大型ショッピングセンター、フリーマーケットなど観光客が訪れておきたい買い物スポットが多く存在しています。
今回はリスボン観光で押さえておきたい買い物スポットを10ヵ所紹介します。装飾タイルの「アズレージョ」などのお土産が購入できるマーケット、フードコートが充実しているマーケットなども掲載しますので、ぜひ最後までご覧ください。
ブランド店街
1. リベルダーデ大通り(Avenida da Liberdade)
リベルダーデ大通りは、レスタウラドーレス広場(Praça dos Restauradores)とポンバル侯爵広場(Praça Marquês de Pombal)を結ぶ全長約1キロの大通り。パリのシャンゼリゼ通りをモデルに、19世紀後半に整備されました。広い歩道と並木道、美しいモザイク舗装が特徴です。
20世紀初頭には上流階級の邸宅や高級ホテルが並び、現在はルイ・ヴィトン、グッチ、カルティエなどのラグジュアリーブランド、5つ星ホテル、劇場などが軒を連ね、リスボン随一の高級ショッピングストリートになっています。リスボン観光の中心地になるロシオ広場からも近く、散策がてらウインドーショッピングを楽しむことができるのでおすすめです。
■カルティエ・リスボン店
ブランド一覧 | |
・BOSS |
・Maje |
ショッピングセンター
2. ヴァスコ・ダ・ガマ・ショッピングセンター(Centro Vasco da Gama)
ヴァスコ・ダ・ガマ・ショッピングセンターは、1999年4月に開業したパルケ・ダス・ナソイス(Parque das Nações)地区に位置する大型ショッピングセンター。1998年に開催されたリスボン国際博覧会の跡地再開発の一環として建設され、リスボンの近代化と都市再生を象徴する存在になっています。
160以上のショップが入り、ファッションはZARAやH&M、MANGOなどファストファッションが主体。eccoやGUESS、LACOSTEなどのほか、家電、化粧品ブランドなど、多彩なジャンルのショップが集結しています。フードコートやレストラン街では地元料理からアジア料理など国際色豊かなメニューまで幅広く楽しめます。
なお、地下鉄レッドラインのオリエンテ(Oriente)駅にほど近く、周囲には近代的な建物が多いため、中心地とは一味違ったリスボンの景観を楽しむことができます。
3. エル・コルテ・イングレス・リスボン(El Corte Inglés de Lisboa)
エル・コルテ・イングレス・リスボンは、2001年にオープンしたスペインの百貨店「El Corte Inglés」のリスボン店。9階まであり、衣料品から化粧品、香水、ジュエリー、時計、サングラス、電化製品、家庭用品まで何でも揃います。さらに、巨大映画館が併設されているほか、スターバックスなどカフェ、レストランもあります。
日本のデパートと同じような構成になっているので、日本人でも買い物がしやすい点がポイントです。なお、筆者はこちらの百貨店でサングラスを購入しましたが、店員さんの対応はとても良かったです。
4. アモレイラス・ショッピングセンター(Amoreiras Shopping Center)
アモレイラス・ショッピングセンターは、1985年9月に開業したリスボン西部のカンポ・デ・ウリケ地区に位置する大型商業複合施設。ポルトガルの建築家「トマス・タヴェイラ」が設計を担当。190以上のショップが入り、衣料品やジュエリー、香水、靴、玩具、書店、文房具、電化製品、薬局、旅行代理店など何でも揃っています。
また、フードコートは広く、何を食べるか迷うほど。ポルトガル料理を提供している「Cantinho Regional Serra da Estrela」などもあり、気軽に現地料理を楽しむことができます。筆者は滞在中よく利用していました。そのほか、パノラマ展望台「Amoreiras 360°(チケットは5ユーロ)」は、テージョ川やリスボン旧市街、サン・ジョルジェ城などを見渡せる絶景スポットとして人気です。
■ブランド一覧(一部)
- Adolfo Dominguez
- Bang & Olufsen
- BOSS
- Claudie Pierlot
- FURLA
- GUESS
- LACOSTE
- Maje
- POLO RALPH LAUREN
- Sandro
- ZARA
5. コロンボ・ショッピングセンター(Centro Comercial Colombo)
コロンボ・ショッピングセンターは、1997年9月に開業したリスボン北部のカルニデ地区に位置する大型ショッピングセンター。300以上のショップが入り、店舗数だけで見るとイベリア半島で最大。ファッション、電化製品、スーパーマーケット、書籍など幅広いジャンルが網羅されています。
ファッションは、ラグジュアリーブランドが少なく、ZARA系のファストファッションブランドなどカジュアルが主体になります。「大航海時代の発見」のテーマの内装が特徴で、2007〜2009年にかけて全面的なリニューアルが行われています。地下鉄の駅から近く、交通アクセスの良さもおすすめするポイントです。
6. カンポ・ペケーニョ・ショッピングセンター(Centro Comercial do Campo Pequeno)
カンポ・ペケーニョ・ショッピングセンターは、1890~1892年に建設された闘牛場に併設されているショッピングセンター。闘牛場が2000〜2006年にかけて大規模な改修が行われ、ショッピングセンターが開設されました。店舗数は少ないですが、カルツェドニア(CALZEDONIA)やインティミッシミ(Intimissimi)、テゼニス(TEZENiS)などが入っています。
さらに、映画館、スーパーマーケット、フードコート、闘牛の歴史に関する博物館などもあります。レストランではポルトガル料理を提供している店が多く、気軽に現地料理を食べることができます。そのため、ショップ目的というより、ポルトガル料理と闘牛の歴史を知るために訪れるべき場所としておすすめです。
ショッピングストリート
7. ガレット通り(Rua Garrett)
ガレット通りは、ノーヴァ・ド・アルマダ通り(Rua Nova do Almada)とシアード広場(Largo do Chiado)を結ぶ全長約240メートルの通り。ボス(ヒューゴ・ボス)やマッシモ・ドゥッティ、スワロフスキーなどのショップに加え、1732年にオープンした世界最古の書店「ベルトラン書店(Livraria Bertrand)」があります。
そのほか、シアード広場(Largo do Chiado)にはエルメス(HERMÈS)のブティックが、通り近くのカルモ通り(Rua do Carmo)には無印良品やH&Mなどがあり、一帯がリスボンの一大買い物スポットになっています。陶器などの食器、インテリア系ショップもあるので、ぜひチェックしてみてください。
■ブランド一覧(一部)
- BOSS
- Desigual
- Massimo Dutti
- NIKE
- OYSHO
- Stradivarius
- SWAROVSKI
- UNITED COLORS OF BENETTON
- Zilian(ポルトガルのシューズブランド)
マーケット
8. タイムアウト・マーケット(Time Out Market)※旧リベイラ市場
タイムアウト・マーケット(旧リベイラ市場)は、1882年に開業したカイス・ド・ソドレ(Cais do Sodré)地区に位置する歴史あるマーケット。リスボン最大の食品市場でしたが、売上の低迷などで2010年に雑誌「Time Out」を発行するタイムアウト・グループに運営権が譲渡されています。2014年に大幅なリニューアルが完了し、フードコート主体のマーケットに生まれ変わっています。
「Miguel Castro e Silva」「Marlene Vieira」など有名シェフによるポルトガル料理が楽しめる点がポイント。内部は混雑していますが、回転が早いため、マーケット内を歩いていたら空席を見つけることができると思います。そのほか、フードコート色が強い市場ですが、生鮮食品や生ハム、生花などの取り扱いもあります。なお、無料のトイレがあります。
9. ファイラ・ダ・ラドラ(Feira da Ladra)
ファイラ・ダ・ラドラは、アルファマ地区のサンタ・クララ広場(Campo de Santa Clara)で、毎週火曜日、土曜日に開催されているフリーマーケット。起源は13世紀にまで遡るとされており、ポルトガル最古の蚤の市として知られています。当初は街の中心部に点在していた小規模なマーケットが時を経て統合され、現在のような定期開催の形に落ち着いたと言われています。
マーケットでは、アンティーク家具や装飾品、手作りの工芸品、衣類、書籍、CD、切手、コイン、軍モノ、その他骨董品などが売られています。売り手は地元の人々から古物商、若手アーティストまで幅広く、アズレージョ(装飾タイル)などお土産に最適な商品も販売されています。
なお、「Feira da Ladra」は直訳すると「泥棒の市」で、昔は盗品が売られていたという話もあります。現在は合法的な営業が行われているようです。
アウトレット
10. フリーポート・リスボア・ファッション・アウトレット(Freeport Lisboa Fashion Outlet)
フリーポート・リスボア・ファッション・アウトレットは、2004年9月に開業したリスボン郊外のアルコシェテ(Alcochete)に位置するイベリア半島最大級のアウトレットモールです。リスボン市内中心から約30分でアクセスでき、ヴァスコ・ダ・ガマ橋を渡る地の利の良さも魅力です
ブランド数は110以上ですが、ラグジュアリーブランドは多くありません。その一方、商品は最大70%オフになっているほか、お客さんが少なく、ゆっくりと買い物を楽しむことができる点がポイント。カジュアル衣料やスポーツウェア、香水、アクセサリーなどが揃うほか、レストランや映画館、子供用のプレイエリアもあります。お目当てのブランドがある方は訪れてみてください。
なお、シャトルバスやバスなどの交通機関を利用して行くと、ヴァスコ・ダ・ガマ橋からきれいな景色を眺めることができます。シャトルバスの乗り場はポンバル侯爵広場(Praça Marquês de Pombal)のエドゥアルド7世公園(Parque Eduardo VII)側にあり、料金は往復で14ユーロになります。
■スケジュール1(シャトルバス)
ポンバル侯爵広場(行き):10:30発
アウトレット(帰り):16:00発
■スケジュール2(シャトルバス)
ポンバル侯爵広場(行き):13:00発
アウトレット(帰り):19:00発
ブランド一覧(一部) | ||
・Adidas |
・DIESEL |
・NIKE |
最後に
リスボンは地下鉄を利用したショッピングが可能であり、とても便利に感じる都市だと言えます。
経済状況の悪さから賑わいに欠ける部分もありますが、買い物目当ての観光客にとってはゆっくり商品を選ぶことができるのでメリットとも言えます。
なお、エル・コルテ・イングレス(El Corte Inglés)などで買い物をした際は、英語でとても丁寧に対応して頂きました。アジア人の消費が重要な位置づけになっている側面もあり、英語やポルトガル語が話せなくても、きっと良い対応をしてもらえると思います。
※上記おすすめ買い物スポットの場所は以下のグーグルマップ(青色)にまとめています。