旅の通知表「旅カルテ」!
今回はスペイン第2の都市「バルセロナ」を取り上げます。
バルセロナと言えば、サッカーのFCバルセロナやオリンピック、サグラダファミリアなどをイメージされる人が多いかもしれません。そんなバルセロナの治安や物価などについて、世界一周で感じた点を踏まえ独自に評価しています。ぜひ、バルセロナ観光の参考にしてみてください!
バルセロナ観光の旅カルテ
評価項目 | 5段階評価 |
おすすめ度 | ★★★★ |
治安 | ★★★ |
物価 | ★★★ |
街並み | ★★★★ |
交通機関 | ★★★★ |
英語力 | ★★ |
日本車比率 | ★ |
バルセロナの平均気温と降水量
※出典:気象庁ホームページ(http://www.data.jma.go.jp/gmd/cpd/monitor/climatview/frame.php)のデータを基に筆者作成。
ベストシーズンは?
5~6月、9~10月辺りが快適に過ごすことができます。年間を通して降水量は少なく、温暖な気候なため、1年中観光に適していると言えます。
■バルセロナの気候、日の出情報はこちらをチェック!
バルセロナ観光のポイント解説
おすすめ度:★★★★
バルセロナは行って良かったと思える都市であったため、評価は星4つにしています。
歴史溢れるゴシック地区、緑溢れるランブラス通り、活気溢れるボケリア市場、その全てのエネルギーがバルセロナという都市の魅力になっています。また、オリンピックの開催地ということもあり、街の交通網が整っている点も観光をする上では大きな評価ポイントになります。
海辺という開放感、ショッピングから観光まで旅行をする上での醍醐味が全て揃っています。そのため、サッカー観戦でバルセロナを訪ねた人も、バルセロナの街を歩けば、きっとその魅力に満足すると思います。
日本からの直行便はありませんが、マドリードよりおすすめしたい都市になります。
■世界遺産「ガウディの作品群」などバルセロナの観光スポットはこちら!
バルセロナの治安:★★★
バルセロナの街を歩き倒しましたが、治安面で不安を感じることはありませんでした。日中はどのエリアも安心して観光ができます。しかし、日中でもスリなどへの警戒を怠らないこと、夜間についてはその他都市と同様に、人通りのない場所は歩かないなどの対策が必要になります。
なお、現地の友人に聞いたところ、観光客の行くところは安全との回答を得ました。ただ、日没後については、エル・ラベル(El Raval)地区の評判はあまり良くないようです。夜間については、一人にならない、狭い路地に入らない、そのような対策が必要になります。
※2017年8月にはランブラス通りなどでテロ事件が発生しています。
そのため、多くの観光客が訪れるランブラス通りやサグラダ・ファミリアなどでは常に周囲に注意するようにしてください。
バルセロナの物価:★★★
ヨーロッパの中でスペインの物価は比較的安いですが、バルセロナの物価は少し高いとの印象を受けました。ただ、飲み物などは安いです。水(500ml)もカルフール(スーパーマーケット)などでは0.40ユーロ以下で購入できる場合があります。スーパーではその他商品も安く購入できるので、賢く利用して抑えられるコストは抑えておきましょう。
普通のレストランでは20ユーロ前後で食べることができますが、安く済ませたい人には中華料理屋がおすすめ。5~8ユーロほどで食べることができるので、気軽に利用できます。なお、ホテル代(日本円換算)の目安としては、3つ星ホテルが7000円台~、4つ星ホテルが8000円台~、5つ星ホテルが1万円台~になります。
物価目安 | |
水(500ml) | 0.70ユーロ前後 |
ドーナツ(1つ) | 0.60ユーロ前後 |
りんご(1kg) | 1ユーロ |
桃(1kg) | 0.75ユーロ |
サバ・アジ(1kg) | 4ユーロ |
レストラン(中華系) | 7~15ユーロ |
レストラン(パエリア) | 15ユーロ前後 |
3つ星ホテル | 7000円台~ |
※1ユーロ=126.50円(2020年12月11日現在)
街並み:★★★★
評価は星4つとしています。
カタルーニャ広場からコロンブス像まで歩くだけで、この都市に来てよかったと思わせてくれます。迷路のようなゴシック地区を歩けば、迷っていることにすら幸福感を覚え、迷うことで魅力的な建物をより多く見ることができる点も高ポイントです。
サグラダ・ファミリアの裏側が、そしてFCバルセロナのスタジアム(カンプノウ)の内部がどのようになっているか知ることもできます。テレビなどでは分からない発見が我々を楽しませてくれます。また、カタルーニャ美術館から見下ろすバルセロナの街は格別です。迫力満点の噴水などがあるほか、スペイン広場の景観もきれいです。見落とされがちですが、バルセロナを訪問した際には押さえておきたい観光地の一つです。
■バルセロナの街並みは世界トリップ写真館をチェック!
交通機関:★★★★
オリンピックが開催された都市は交通インフラが整備されていますが、バルセロナもその一つです。よって評価は星4つとしています。
バルセロナの街は地下鉄が張り巡らされているので、観光を楽しむ上で不便だと感じることはありません。また、地下鉄の駅には赤いMマークの目印があるので分かりやすいです。地下鉄のマップについては、Transports Metropolitans de Barcelonaを確認してください。
なお、空港(Aeroport)からサンツ(Sants)駅まで行く人は、券売機の駅名に注意が必要になります。「Barcelona Sants」が正しい名前なので「Sants」では駅名が表示されません。駅名は「S」ではなく、「B」で検索してください。
ちょっとした落とし穴なので、頭の片隅に置いておくといいと思います。
英語力:★★
ホテルや観光客の多いレストランなどでは英語が通じます。そのため、スペイン語が話せなくても観光に困ることはないと言えます。
ただ、現地の人はあまり英語が話せるといった印象を受けなかったので、あいさつ程度のスペイン語は勉強して行った方がいいと思います。レストランやショップではキエロ エスト(これが欲しいです)で問題ありません。サービスを受けた後に笑顔でグラシアスと言えば、観光がより楽しくなるはずです。
簡単なスペイン語 | |
こんにちは | オラ(Hola) |
ありがとう | グラシアス(Gracias) |
これが欲しいです | キエロ エスト(Quiero esto) |
日本車比率:★
ヨーロッパでは日本車をあまり見ません。バルセロナはカタルーニャ州に位置することもあり、タクシーなどはセアト(SEAT)が多いです。また、フォルクスワーゲンやオペルなどの欧州車、米フォード車などを多く目にしました。トヨタ・プリウスのタクシーが走っているものの、日本車は相対的に数が少ないです。
なお、ドライバーの質は悪いので注意してください。クラクションは頻繁に鳴らされ、青信号(横断歩道)でも車優先と言わんばかりにクラクションを鳴らす人もいました。そのほか、ウインカーを出さない人も多いです。経済的な状況がそうさせているのかもしれませんが、全体的に心に余裕のある人が少ないと感じたことは残念でした。
最後に
バルセロナは街並みを楽しむ街と言えます。
ゴシック地区の古い街並みからカタルーニャ広場周辺の並木道、砂浜に行けば多くの人が休暇を楽しんでいます。街の景観からショッピング、パエリアなどのスペイン料理まで、バルセロナの全てを味わい尽くしてください。
欧州債務危機などもあり、南欧諸国の経済状況は芳しくないですが、日中の治安は安定しています。
なお、観光の中心地はカタルーニャ広場になるので、ホテルの場所で迷っている人はカタルーニャ広場周辺がおすすめです。