イスタンブールの世界遺産まとめ!世界で最も美しいモスクとは?

トルコ・イスタンブールのスルタンアフメト・モスク(Sultan Ahmet Camii)の天井イスタンブール

トルコの首都「イスタンブール」で世界遺産巡りをしませんか?

トルコ・イスタンブールの旧市街は「イスタンブール歴史地区」として1985年に世界遺産に登録されています。

遺跡公園地区、スレイマニエ・モスクと付属保護地区、ゼイレク・モスクと付属保護地区、大城壁地区の4つから成っています。今回は世界一周を通して印象に残った歴史的建造物を中心に、エリア別に分けて10ヵ所の世界遺産を紹介します。ぜひイスタンブール観光の参考にしてください!

※新型コロナウイルスの影響により、営業時間が異なる場合があります。訪問の際は公式ホームページなどで営業時間を確認してください。

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遺跡公園地区(スルタンアフメト地区)

1.トプカプ宮殿(Topkapı Sarayı)

トルコ・イスタンブールのトプカプ宮殿

1400年代に建てられた宮殿。ドルマバフチェ宮殿が建てられるまで王宮として利用されていました。現在は博物館として利用されており、預言者ムハンマドの剣のほか、スプーン屋のダイヤモンド(86カラット)、トプカプの短剣などが展示されています。特にダイヤや世界最大のエメラルドなど豪華な宝飾品が見所になります。

■美しいタイル装飾

トプカプ宮殿内

■トプカプ宮殿から見た景色(アジア側)

トプカプ宮殿から見たアジア側の景色

開館時間:9:00~18:45(夏期)、9:00~16:45(冬期)※火曜日は休館
料金:100トルコリラ
アクセス:トラム(T1)「Gülhane」駅から徒歩10分(地図
公式サイト:https://muze.gen.tr/muze-detay/topkapi
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2.アヤソフィア(Ayasofya Müzesi)

アヤソフィア(Ayasofya Müzesi)

300年代に建設された教会が起源。焼失などを経て500年代にビザンツ様式の大聖堂として再建され、ギリシャ正教の総本山として信仰されていました。その後、オスマン帝国時代にモスクへと転用され、改築などが繰り返され現在のような姿になっています。なお、「キリストと皇帝コンスタンティノス9世、皇后ゾエ」などビザンツ帝国時代のモザイク画や巨大なドームなどが見所になります。

開館時間:9:00~19:00(夏期)、9:00~17:00(冬期)※月曜日は休館
料金:無料
アクセス:トラム(T1)「Sultanahmet」駅から徒歩4分(地図
公式サイト:https://muze.gen.tr/muze-detay/ayasofya

3.スルタンアフメト・モスク(Sultan Ahmet Camii)

スルタンアフメト・モスク(ブルーモスク)

1609年~1616年にかけて建設されたモスク。ブルーモスクとして知られ、世界で最も美しいモスクとの評価もあります。観光客が入場可能な時刻は入口の表に記載されており、入場の際は服装や荷物をチェックを受けて、靴を脱いで内部に入ることになります。

■ここがポイント!

壁、天井装飾の美しさはイスタンブールNo.1。観光客が多く並んでいますが、裏を返せばそれだけ入りやすいということ。そのため、初めて拝観するモスクとしておすすめします。なお、筆者は中東、東南アジアで多くのモスクを訪問しましたが、そのなかでこちらのブルーモスクが一番きれいでした。なお、ページ上部のドーム天井はブルーモスクのものになります。

■ブルーモスク内部

トルコ・イスタンブールのスルタンアフメト・モスク(Sultan Ahmet Camii)内部

開門時間:入口の時間表を要確認
料金:無料
アクセス:トラム(T1)「Sultanahmet」駅から徒歩4分(地図
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4.スルタンアフメット広場(Sultanahmet Meydanı)

スルタンアフメット広場(Sultanahmet Meydanı)

ビュザンティオン時代から競馬場などがあり、東ローマ帝国時代には競馬や戦車競走が開催されていた場所。アト・メイダヌなどとも呼ばれています。また、皇帝の即位式や凱旋式、野生動物と戦うショー、公開処刑場などとしても利用されていました。こちらの広場では3本のオベリスクなどが見所になります。

アクセス:トラム(T1)「Sultanahmet」駅から徒歩3分(地図

5.イスタンブル地下宮殿(Yerebatan Sarnıcı)

地下宮殿(Yerebatan Sarnıcı)内部

東ローマ帝国時代の6世紀に建設された貯水池。台座として使用されているメデューサの頭部像などが見所。宮殿内の貯水池には魚が泳いでいます。なお、宮殿内は写真より暗く、特にメデューサ像付近の床は濡れていてすべりやすいので注意してください。

■メデューサの頭部像

イスタンブル地下宮殿(Yerebatan Sarnıcı)のメデューサの頭部像

営業時間:9:00~18:30(夏期)、9:00~17:30(冬期)
料金:20トルコリラ
アクセス:トラム(T1)「Sultanahmet」駅から徒歩4分(地図
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スレイマニエ・モスクと付属保護地区

6.スレイマニエ・モスク(Süleymaniye Camii)

トルコ・イスタンブールのスレイマニエ・モスク(Süleymaniye Camii)

1550~1557年に建設された古典的なオスマン建築のモスク。オスマン帝国の第10代皇帝スレイマン1世(Kanuni Sultan Süleyman I)の命によって建設されました。1660年の火災や1766年の地震、第一次世界大戦中の火災などに見舞われ、その都度修復が繰り返されています。

開門時間:入口の時間表を要確認
料金:無料
アクセス:トラム(T1)「Beyazıt Kapalıçarşı」駅から徒歩12分(地図

ゼイレク・モスクと付属保護地区

7.ゼイレク・モスク(Molla Zeyrek Camii)

ゼイレク・モスク(Molla Zeyrek Camii)

1100年代前半に建設された修道院が起源(写真右)。東ローマ帝国コムネノス王朝の第2代皇帝ヨハネス2世コムネノスの皇后エイレーネーによって建造されました。現存するビザンチン時代の修道院では最古のもの。コンスタンティノープル陥落後はモスクとして転用されました。

開門時間:9:00~18:00(時期・曜日、礼拝時間などにより異なる)
料金:無料
アクセス:トラム(T1)「Aksaray」駅から徒歩20分(地図
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8.ヴァレンス水道橋(Valens Su kemeri)

トルコ・イスタンブールのヴァレンス水道橋(Valens Su kemeri)

368年に完成したローマ帝国時代の水道橋。第14代ローマ皇帝ハドリアヌス(76~138年)の時代にはすでに建設が開始されていました。地下宮殿などに水を供給していたほか、オスマン帝国時代にも修復されながら使用されていた歴史を持っています。

アクセス:トラム(T1)「Aksaray」駅から徒歩10分(地図

大城壁地区

9.テオドシウスの城壁(Theodosius surları)

413年に完成した城壁。東ローマ帝国時代のものとして貴重な遺跡になります。城壁の名前は、東ローマ帝国テオドシウス朝の第2代皇帝テオドシウス2世の統治中に建設されたことが由来になっています。

437、447年の地震で壁の大部分が壊れたほか、その後も地震や洪水などの被害を受けました。その都度修復されていましたが、コンスタンティノープル陥落後は荒廃していきました。

アクセス:メトロM1線「Topkapı Ulubatlı」駅から徒歩2分(地図

10.カーリエ博物館(Kariye Müzesi)

5世紀に建設された修道院が起源。オスマン帝国時代にモスクとして転用されました。14世紀頃に描かれたモザイクやフレスコ画は漆喰で塗りつぶされていたため、モスクに転用された際に破壊を免れています。なお、現在は博物館として利用されています。

開館時間:9:00~19:00(夏期)、9:00~17:00(冬期)※水曜日は休館
料金:15トルコリラ
アクセス:トラム(T4)「Edirnekapı」駅から徒歩10分(地図
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滞在後記

イスタンブールは、ローマ帝国時代、オスマン帝国時代など様々な歴史の移り変わりを感じることができる世界的にも珍しい場所です。

上記以外にも、街を歩けばローマ時代の城壁の名残、中世に建設されたモスクなどがあります。特にモスクは無料で入れるところが多いので、礼拝者の邪魔にならないように静かに見学させてもらいましょう。また、写真などを撮らせてもらった際には、気持ち程度の寄付をする心掛けも大事になります。

イスタンブールは訪れて心から良かったと思える場所であったため、テロ事件の発生や政治情勢の不安定化が残念でなりません。観光を予定している人は、外務省などの最新の治安情報を確認し、身の安全に努めてください。

※上記おすすめ観光地の場所は以下のグーグルマップ(赤色)にまとめています。