イスタンブールの教会5選!聖ゲオルギオス大聖堂の見所は?

イスタンブール

イスタンブールで教会巡りをしませんか?

イエス・キリストが鞭打ちされた柱がある大聖堂はどこ?東ローマ帝国の皇后が設立した教会がある?イスタンブール最大規模の東方正教会の教会とは?

今回はイエス・キリストの聖遺物がある大聖堂、東ローマ帝国時代の教会を起源に持つ教会などイスタンブールにある教会6つ(番外編を含む)を紹介します。アクセス方法やグーグルマップなども掲載していますので、ぜひイスタンブール観光の参考にしてください!

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イスタンブールの教会5選

1.聖ゲオルギオス大聖堂(Aziz George Katedrali)

聖ゲオルギオス大聖堂は、1600年頃からコンスタンティノープル総主教座が置かれている正教会の大聖堂です。コンスタンティノープル総主教は原始キリスト教の五大総主教座の一つになります。

イエス・キリストが鞭打ちされた柱の一部、ナジアンゾスのグレゴリオス(330年頃〜389年)、金口イオアン(347年頃〜407年)の不朽体といった聖遺物があります。閉館時間前に訪れた際は中国人観光客が約5名、その他観光客が約10名ほどがおり、キリストの柱(大聖堂内の右側)の前で居座っている人達がいました。なお、建物に入るには荷物検査を受ける必要があるほか、大聖堂の中央部分は立ち入りが制限されていました。

開館時間:8:00〜16:30
料金:無料
住所:Yavuz Sultan Selim, Dr. Sadık Ahmet Cd. No:19, 34083 Fatih/İstanbul
アクセス:トラム(T5)「Fener」駅から徒歩7分
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2.ヴラヘルナの聖母マリア教会(Vlaherna Meryem Ana Kilisesi)

ヴラヘルナの聖母マリア教会は、東ローマ帝国の皇后「アエリア ・プルケリア(398年頃〜453年)」によって建てられた教会が起源。イスタンブール旧市街側の北西、アイヴァンサライ(Ayvansaray)地区に位置する東方正教会の教会です。現在の建物は19世紀に建てられたものになります。

教会の隣りにあった礼拝堂では聖母マリアのローブ、キリストの聖骸布といった聖遺物が保管されていましたが、聖母マリアのローブは火事で焼失、キリストの聖骸布はコンスタンティノープル包囲戦(1204年)でイタリアのトリノに持ち去られたと言われています。十字軍によって聖遺物が持ち去られていますが、略奪を免れたイコンなどが見所になります。また、福音記者ルカが描いたとされるイコンがあるとも言われています。

■筆者滞在記

筆者が訪れた際、教会入口の門は閉まっていましたが、スペイン語圏の観光客が教会関係者と話しており、彼らが中に入るタイミングで筆者も入れてもらうことができました。銀製?のイコンや聖なる泉などが見所になりますが、内部は撮影禁止で、常に関係者に監視されている状況でした。積極的にコミュニケーションがとれる人でない場合は、中に入ることは難しいかもしれません。

開館時間:9:00〜17:00
住所:Ayvansaray, Kuytu Sk., 34087 Fatih/İstanbul
料金:無料
アクセス:トラム(T5)「Ayvansaray」駅から徒歩2分
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3.聖ステファン正教会(Sveti Stefan Kilisesi)

聖ステファン正教会はブルガリア正教会の教会です。1849年に建設された木造の教会が起源。木造の教会は火事で焼失し、現在の建物は1898年に完成した建物。設計はアルメニア人建築家のホブセップ・アズナヴル(Hovsep Aznavur)が担当。教会の骨組みは鋼鉄製で、各部品はナットやボルトなどで留められている珍しい教会です。2011年〜2018年にかけて改修工事が行われ、豪華な主祭壇などが見所になります。

開館時間:9:00〜17:00
料金:無料
住所:Balat, Mürselpaşa Cd., 34087 Fatih/İstanbul
アクセス:トラム(T5)「Balat」駅から徒歩5分

4.アヤ・トリアダ正教会(Aya Triada Rum Ortodoks Kilisesi)

アヤ・トリアダ正教会は1876年〜1880年に建設された東方正教会の教会です。タクシム広場近くに位置し、東方正教会の墓地と木造の教会などを取り壊して建てられています。現在イスタンブールにある東方正教会の教会で最大規模と言われ、フレスコ画などが見所になります。筆者が訪れた際は8名ほどの団体客が訪れていました。

開館時間:9:00〜18:00(日曜日は13:00まで)
料金:無料
住所:Katip Çelebi Mah., 34433 Beyoğlu/İstanbul
アクセス:地下鉄2号線、トラム(T2)「Taksim」駅から徒歩4分
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5.サンタ・マリア・ドラペリス教会(Santa Maria Draperis Kilisesi)

サンタ・マリア・ドラペリス教会は1548年にフランシスコ会によって設立されたカトリック教会。タクシム広場から伸びるイスティクラル通り(İstiklal Caddesi)沿いに位置しています。聖人アッシジのフランチェスコが描かれたステンドグラスやフレスコ画などが見所です。なお、通り沿いの建物と同じような外観で入口が分かりづらいですが、写真の通り入口上にある聖母マリア像が目印になります。

開館時間:10:00〜12:00/14:00〜18:00
料金:無料
住所:Tomtom, İstiklal Cd. No:215, 34433 Beyoğlu/İstanbul
アクセス:地下鉄2号線「Şişhane」駅から徒歩2分
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番外編

■聖母マリア教会(Meryem Ana Rum Ortodoks Kilisesi)

聖母マリア教会は東ローマ帝国の皇帝「マウリキウス(539年〜602年)」の娘「ソパトラ」などによって建てられた教会。東ローマ帝国時代の教会で、オスマン帝国時代にモスクに転用されなかった唯一の教会になります。コンスタンティノープルの陥落(1453年)の際、侵攻してきたオスマン帝国に対して、建物の周囲でギリシャ人が最後の抵抗をしていたため、「血まみれの教会」とも呼ばれています。通常中に入ることはできませんが、要塞のような外観は一見の価値ありです。カラフルな街並みが人気のバラット地区にあるため、街歩きの際に見てみると良いと思います。

以上、番外編を含めてイスタンブールにある6つの教会を紹介しました。ヴラヘルナの聖母マリア教会を除き、聖ゲオルギオス大聖堂など基本的には観光客でも入りやすい教会です。ぜひ皆さんも以下のグーグルマップを参考にして、イスタンブールの教会を訪れてみてください。