ブリュッセルの治安を一刀両断!テロリストの巣窟で気になった点とは?

窓ガラスが割られた車(ブリュッセル)

今回はベルギーの首都「ブリュッセル」の治安について紹介します。

ブリュッセルの治安で気になる点といえば、テロや強盗など移民による犯罪行為になります。特にインパクトを重視するテロは観光客が標的になりやすく、最も注意しなければなりません。

今回は実際に滞在して得られた情報、現地の友人・知人から得た情報を元に、ブリュッセルの治安について解説します。ぜひ、旅行計画の参考にしてください。

ブリュッセルの治安について

ブリュッセルの治安評価(5段階):★★★

グラン・プラスなど主要観光エリアについては、治安面で問題を感じることはほぼありませんでした。そのため、治安評価は星3つとしています。

ただし、ブリュッセルにはコンゴ系やモロッコ系など多くの移民が居住しています。特に一部モロッコ系ベルギー人などはイスラム系テロ組織に属し、2015年11月に発生したパリ同時多発テロ事件に関与しています。

多くのヨーロッパ都市では移民による犯罪が目立ち、ブリュッセルも例外ではありません。観光においても移民の多いエリアの徘徊をできるだけ避けて、犯罪に巻き込まれるリスクを軽減する必要があります。

■テロ警戒レベルについて

ベルギー政府はテロ警戒レベルを4段階評価のうち下から2番目となる「2」としています。テロ発生の可能性は少ないというレベルですが、テロ発生のリスクが払拭されたわけではありません。

■ブリュッセル、その他ベルギー都市でのテロ発生状況(2014年以降)

  • 2014年5月にブリュッセル・ユダヤ博物館で銃撃テロ事件発生
  • 2016年3月にブリュッセル連続テロ事件が発生
  • 2017年6月にブリュッセル中央駅で自爆テロ(未遂)発生
  • 2018年5月にリエージュで警察官銃撃のテロ事件が発生

外務省の海外安全ホームページをチェック

安全情報※出典:外務省の海外安全ホームページ

海外旅行に行く前(計画する前)は、必ず「外務省 海外安全ホームページ」を確認してください。

海外安全ホームページでは、日本の外務省がレベル1「十分注意」、レベル2「不要不急の渡航は止める」、レベル3「渡航中止勧告」、レベル4「退避勧告」の4段階評価で各地域の安全情報を開示しています。

ブリュッセルについては2018年9月4日現在、注意喚起が行われていません。ただし、100%安全というわけではなく、テロやスリなどの犯罪行為には注意する必要があります。

実際に滞在して感じたブリュッセルの治安

ブリュッセルの警察車両

アール・ヌーヴォー様式の建物を巡るため、ブリュッセルの街を広範囲に歩きましたが、治安は想定より安定しているという印象を持ちました。

また、夜景撮影のために深夜まで出歩いていましたが、特に不安を感じることはありませんでした。ただ、冬場については夜になると人通りが極端に少なくなる場所もあり、女性の独り歩きなどは注意が必要です。

少し気になった警備の薄さ

一部記事などで2016年3月のテロ発生以降、警察官による警備が増強されたと伝わっていましたが、実際に行ってみると警備の薄さがやや気になりました。

グラン・プラスは観光の中心地になるため、警備が行われていましたが(警察車両が止まっている程度)、小便小僧などその他主要観光スポットは特に警備されていませんでした。

2018年1月にテロ警戒レベルが引き下げられたことが影響している可能性もありますが、「テロリストの巣窟」であることは変わりありません。それにも関わらず、警備をする人数の少なさはやはり気になるレベルです。そのため、多くの観光客が訪れる場所では常に周囲の安全に気を配る必要があります。

観光客が注意すべきエリアとは?

観光客が注意すべきエリアは主に以下の通りです(注意すべきエリア順)。

  • スハールベーク(Schaerbeek)
  • キュレゲム(Cureghem)
  • サン=ジル(Saint-Gilles)
  • アネーサン(Anneessens)
  • マロール(Marollen)
  • マトンジュ(Matonge)
  • シント=ヤンス=モーレンベーク(Sint-Jans-Molenbeek)
  • アンデルレヒト(Anderlecht)

■スハールベーク(Schaerbeek)

グラン・プラスから北東、東に位置するエリア。観光客がよく利用するブリュッセル北駅もこちらのエリアになります。周囲には多くの移民が住んでおり、治安の悪いエリアとして知られています。

ブリュッセル北駅隣に伸びるアルショ通り(Rue d’Aerschot)はブリュッセルで有名な風俗街。カルティエ・ブラバン(Quartier Brabant)とも呼ばれるエリアで、夜は注意が必要になります。

実際に訪問してみると夜は人通りが少なくなるため、少し不気味な雰囲気はありました。また、ページ上部の車の窓ガラスが割られた写真はスハールベーク駅近くのランベルモン通り(Boulevard Lambermont)で撮影したものになります。

■キュレゲム(Cureghem)

ブリュッセル南駅横のエリア。ホステルなどがあり、バックパッカーの観光客がよく訪れる地区になります。

こちらも移民の多いエリアになり、訪問したなかではガラの悪さが目立っていた地域です。ホステルに宿泊する場合は地下鉄2、6番線「Botanique」駅周辺をおすすめします。

■その他

上記のエリアは基本的に移民の多いエリアになります。ブリュッセル最高裁判所から西のエリア「マロール(Marollen)」は2006年に発生した北アフリカ系住民の暴動が発生した場所、シント=ヤンス=モーレンベーク(Sint-Jans-Molenbeek)のエタン・ノワール(Étangs Noirs)周辺はテロリストの巣窟になっているとも言われています。

サン=ジル(Saint-Gilles)などは治安が悪いと言われていますが、特に治安面で問題を感じるようなことはありませんでした。ただし、どのエリアでも共通して言えることは夜の単独行動は避けた方が無難だということです。現地の人も基本的には複数人で歩いている人が多いです。

最後に

ブリュッセル・ルイーズ通りの地下通路

ブリュッセルを観光目的で訪れる場合、治安面は特に問題がないと言えます。

ただ、グラン・プラス周辺、ブリュッセル北駅周辺でもガラの悪い若者がたむろしていたり、5つ星ホテルのあるルイーズ通りの地下通路(写真)には路上生活者がいたりと、比較的安全なエリアでもトラブルに巻き込まれるリスクは存在しています。

トラブルを回避するためには、迂回する、もしくは目を合わさずやり過ごすことが重要になります。人通りのある場所であれば、目を合わさなければトラブルに発展することはあまり考えられません。

多くの観光客が訪れる場所では周囲の警戒を怠らず、上記のような対策をして楽しいブリュッセル観光をしてください。