みなさんはオーストリアの首都「ウィーン」に工房、本店を構えるウィーン磁器工房アウガルテン(AUGARTEN)をご存知ですか?
ハプスブルク家御用達の磁器工房として知られ、熟練した職人が手作業で絵付けを行っています。今回はアウガルテンの歴史、ウィンナー・ローズなど人気絵柄の価格帯などを紹介しますので、ウィーン観光におけるお土産購入の参考にしてください!
アウガルテン(AUGARTEN)について
ウィーン磁器工房アウガルテン(AUGARTEN)はハプスブルク家御用達の磁器工房。クラウディウス・イノセンティウス・デュ・パキエ(Claudius Innocentius du Paquier)が1718年に開設したヨーロッパで2番目に古い磁器工房(1番目はマイセン)が前身になっています。
設立においては、マイセンのアルカニストでウィーンに逃亡していたサミュエル・ストエルツェル(Samuel Stöltzel)に加え、引き抜いたマイセンの職人達が大きな役割を担っていました。皇帝カール6世(1685年〜1740年)がハプスブルク家の領地内で磁器を製造する独占権を与え、工房は運営されていました。その後、1744年に巨額負債によりデュ・パキエが事業を売却、工房はマリア・テレジアの下で国有化され、偽造防止のためにハプスブルク家の盾型の紋章が刻印されるようになりました。
その後、大量生産品に押され、損失拡大により1864年に工房は一旦閉鎖されています。1923年にウィーン北部のアウガルテンに伝統を継承した磁器工房が新たに開設され、現在まで生産が続けられています。値段は高めですが、熟練した職人達が手作業で一つ一つ丁寧に作り上げた製品は日本の皇室を含め、多くの人を魅了しています。
■日本語の案内
価格帯(絵柄別)
■ウィンナー・ローズ(写真)
ディナープレート(28cm)は280ユーロ、ディナープレート(25cm)は181ユーロ、デザートプレート(20cm)は165ユーロ、ティーカップ(0.25L)は215ユーロ、マグカップ(0.25L)は224ユーロ、ティーポット(0.6L)は495ユーロ、サラダボウル(16cm)は231ユーロ。
■マリア・テレジア
ディナープレート(28cm)は462ユーロ、ディナープレート(25cm)は380ユーロ、デザートプレート(20cm)は256ユーロ、ティーカップ(0.25L)は389ユーロ、マグカップ(0.25L)は314ユーロ、クリーマー(0.25L)は314ユーロ、サラダボウル(16cm)は330ユーロ。
■忘れな草
ディナープレート(28cm)は792ユーロ、ディナープレート(25cm)は627ユーロ、デザートプレート(20cm)は479ユーロ、ティーカップ(0.25L)は636ユーロ、マグカップ(0.25L)は417ユーロ、ティーポット(1.2L)は1056ユーロ、サラダボウル(16cm)は495ユーロ。
基本情報
AUGARTEN | |
創業 | 1718年 |
営業時間 | 10:00〜18:00 ※日曜日は定休日 |
住所 | Spiegelgasse 3, 1010 Wien(地図) |
予算 | 39ユーロ〜 |
最寄り駅 | 地下鉄U1、U3「Stephansplatz」駅から徒歩1分 |
公式サイト |
最後に
日本人スタッフによるサポートやクレジットカードのJCBが使えるなど、日本人にとって便利、かつ安心して買い物ができるショップだと思います。また、ジュエリーボックが200ユーロ弱で売られているなど、カップ類などとともに、お土産として購入すると喜ばれそうな商品が揃っています。
さらに、店舗はウィーン観光の中心地になるシュテファン広場(Stephansplatz)近くに位置しているため、アクセスの良さもポイントです。値段はやや高めという印象ですが、自由時間の少ない観光でも訪れやすいことから、大切な人へのプレゼントの購入を計画している人にぜひ訪れて頂きたい場所になります。