ブダペストでブランド発掘をしてみよう!
ハンガリーで20店舗以上を展開している人気ブランドとは?閉鎖工場の在庫で商品を製作しているブランドがある?ニューヨークなどにも展開するブランドもある?日本でも人気の陶磁器ブランド「ヘレンド」も紹介!
今回はハンガリーの首都「ブダペスト」に本店を構える10ブランドを紹介します。陶磁器ブランドのヘレンドを除き、ほぼ全てが日本で知られていないブランドになると思います。どのブランドも観光の中心地に位置しているため、ファッション好きでブダペスト観光を計画されている方は参考にしてください。
※ブランドのカタカナ表記については、筆者のリスニングなどによって行っています。そのため、多少の間違いがあるかもしれません。予めご了承ください。
ブダペストのブランド本店10選
1.アグネス・シルカ(AGNES SILKA)
AGNES SILKAは、アグネス・シルカ・カニッサイ(Agnes Silka Kanizsai)が2012年に設立したブランド。彼女はハンガリーを代表する陶磁器ブランド「ヘレンド」などで経験を積んだ人物。比較的サイズの大きいサイズのオーダー服に市場を見出し、授賞式や舞踏会向けのドレスのほか、男性用スーツをオーダー形式で製作しています。新型コロナによる影響はあったようですが、ブランド店街であるアンドラーシ通りに本店を構えることができるほど支持を受けているブランドになります。
2.アンナ・アメリー(ANNA AMÉLIE)
ANNA AMÉLIEは、アンナ・オラー(Anna Olah)が2011年に設立したブランド。ブランド設立時は高品質のレザーバッグ、アクセサリー中心でしたが、現在はTシャツなどの衣料品なども展開されています。参考価格はショルダーバッグが約4万7000円、トートバッグが約1万6000円、Tシャツが約7000円になります。なお、筆者が訪問した際はデザイナー本人が顧客対応をされていました。
3.ドルコ(DORKO)
DORKOは、2014年に設立されたシューズ主体のストリートウェアブランドで、「DRK」と表記されています。「Dorog」ゴム工場で製造されていた伝統的なスニーカー「dorko」シューズが名前の由来。フランチャイズを含め20店舗以上が展開されている人気ブランドです。男女ともに商品展開されており、価格はシューズが5500円から1万3000円くらい、Tシャツが約4000円ほど。日本で知られていないブランドであること、聖イシュトヴァーン大聖堂近くに本店があることから、ブダペスト観光でぜひ訪れて頂きたいブランドです。
4.エスカ(ESZKA)
ESZKAは、クリスタ・サコス(Kriszta Szakos)が2004年に設立したブランド。クリスタは編み物工房を経営する両親を持ち、大学でファッションデザインを学んだ人物です。世界中の閉鎖された工場の在庫を利用して商品が製作されている点が特徴。2017年に本店(※写真)を出店しています。価格は薄手のコートが約2万3000円、ワンピースが約1万円、スカートが約6000円で、比較的手に取りやすい価格になっています。
5.ヘレンド(HEREND)
HERENDは、ブダペストから車で約1時間半の場所にある街「ヘレンド(Herend)」で1826年に創業された陶磁器ブランドです。1842年にオーストリア=ハンガリー帝国帝室・王室御用達になるなど、多くの王族や貴族から支持を得ていきます。現在は世界60カ国以上に輸出され、日本でも多くの人に愛用されています。価格はコーヒーカップ(セット)が約1万7500円から約4万6000円、デザートプレートが約8000円から約1万3000円ほどになります。
6.メーレー(MERO)
MEROは、ピーター・メーレー(Péter Merő)が設立したブランド。ピーターはバレエダンサーとしてベルリンの劇場「フリードリヒシュタットパラスト」で働き、その際に裁縫について学んでいます。そして2014年にショールームを開設し、パメラ・アンダーソンといったセレブが着用。オーダーのみならず、既製服なども販売されています。
7.ナヌシュカ(Nanushka)
Nanushkaは、サンドラ・サンドル(Sandra Sándor)が2006年に設立したブランド。婦人服のみならず、紳士服、アクセサリーなども販売されています。ロンドンやニューヨークにも進出しており、全ての店舗で製品の修理を行っている点が特徴です。価格はポリウレタン製のオリガミトートバッグが約13万8000円、スウェットシャツが約5万4000円、Tシャツが約2万4000円、サングラスが約3万4000円になります。なお、本店にはカフェが併設されています。
8.ニニ(NINI)
NINIは、ブダペスト出身のデザイナー「ニニ・モルナール(Nini Molnar)」が2015年に設立したブランド。バッグが主力商品ですが、衣料品やアクセサリー類も販売されています。バッグはハート型など特徴的なデザインが多く、服はオーソドックスなデザインから奇抜なものまで揃っています。価格は、ミニバッグが約6万5000円、ジャケットが約5万1000円、パンツが約2万6000円、Tシャツが約7000円になります。
9.ヌブ(NUBU)
NUBUは、ガラム・ユディット(Garam Judit)が2007年に設立したブランド。婦人服、紳士服、バッグ、アクセサリーなどを販売しており、デザインは日常的かつ都会的で、年齢を問わず楽しめるものになっています。ブランド店街のアンドラーシ通りに位置する本店の名前がZen Storeというだけあって、着物にインスパイアされた商品もあります。価格はコートが約7万6000円、パンツが約3万6000円、Tシャツが約1万円になります。
10.プリンタ(Printa)
セルビア出身のジータ・マジョロス(Zita Majoros)が設立したブランドで、ハンガリー初のサステナブルブランドの一つ。ジータはブダペストでシルク印刷専門のアート、デザインを学んだ人物。2009年に現在の本店にスタジオを開設しています。婦人服や紳士服、子供服のほか、バッグ、ジュエリー、タオルなど幅広い商品展開が特徴。価格はブレザーが約3万5000円、パンツが約1万4000円、Tシャツが約4000円になります。
最後に
以上、ブダペストに本店を構える10ブランドを紹介しました。気になるブランドはありましたか?どのブランドも公式サイトがあるので、デザインなどはそちらで確認してみてください。
なお、筆者は閉鎖した工場の在庫を利用して商品を製作しているエスカ(ESZKA)、サステナブルブランドのプリンタ(Printa)といったブランドが印象に残りました。ぜひ皆さんもブダペストでブランド発掘を楽しんでください!