ウィーンで宮殿巡りをしませんか?
世界遺産として登録されている宮殿がある?マリー・アントワネットが生まれた宮殿とは?ベルヴェデーレ宮殿でクリムトの傑作が見られる?!
今回はオーストリアの首都「ウィーン」にある5つの宮殿を紹介します。3つは有名な観光地で、残りの2つは筆者が観光中に見付けて印象に残った宮殿になります。筆者が撮影した写真も掲載しておりますので、ぜひ最後までご覧ください。
ウィーンの宮殿5選
1.シェーンブルン宮殿(Schloss Schönbrunn)
シェーンブルン宮殿は、神聖ローマ皇帝「レオポルト1世(1640年〜1705年)」が息子のヨーゼフ1世(1678年〜1711年)のための離宮として建設させたバロック様式の宮殿。その後、マリア・テレジアなどによって改築、拡張され、現在の姿になっています。「シェーンブルン宮殿と庭園群」として1996年に世界遺産として登録されていることから、多くの観光客が訪れるウィーンの人気スポットの一つ。豪華絢爛な部屋に身を置くと気分は皇后エリザベートです。
※内部撮影禁止
■ネプチューンの泉とグロリエッテ
グロリエッテ(写真中央上)付近から見るシェーンブルン宮殿がおすすめです。筆者は3月初旬に訪れましたが、庭園は花などが少なく、少し寂しく感じました。訪れるなら花や緑に溢れる夏がおすすめです。そのほか、庭園内には動物園や日本庭園、ヨーロッパ最大規模の温室などもあります。
■シェーンブルン庭園
2.ホーフブルク宮殿(Hofburg)
ハプスブルク家の歴代皇帝が住んでいた宮殿。ボヘミア王「オタカル2世(1230年頃〜1278年)」によって建てられたと考えられています。その後、増改築が行われ、現在の姿になっています。オーストリア連邦大統領の公邸、シシィ博物館、ウィーン帝国宝物館などが敷地内にあります。なお、マリー・アントワネットなどがこちらの宮殿で生まれています。そのほか、写真右側にインペリアルショップがあり、展示商品は微妙な物が多いですが、気になる方は訪れてみても良いかもしれません。
■ミヒャエル門
3.ベルヴェデーレ宮殿(Schloss Belvedere)
サヴォイア家の血を引き、ハプスブルク家に仕えていたオイゲン・フォン・ザヴォイエン(Eugen von Savoyen、1663年〜1736年)が建てた宮殿。設計はヨーハン・ルーカス・フォン・ヒルデブラント(1656年〜1723年)が担当。オイゲンの死後はマリア・テレジアに売却され、現在は美術館などとして利用されています。なかでも、グスタフ・クリムト「接吻」などが見所です。
なお、筆者は日曜日の午前11時頃に訪問しましたが、チケット売場には行列、ミュージアムショップはレジ待ちの列で売場が埋めつくされていました。下宮(Lower Belvedere)側にもチケット売場とミュージアムショップがあり、そちらの方が空いています。
■下宮側
■チケットオフィス、ミュージアムショップ(下宮側)
4.コーブルク宮殿(Palais Coburg)
ベルギー国王「レオポルド1世(1790年〜1865年)」の兄「フェルディナント・フォン・ザクセン=コーブルク=ザールフェルト=コハーリ(1785年〜1851年)」が建てた宮殿。宮廷建築家のカール・シュレプス(Karl Schleps、1802年〜1840年)が設計を担当。大規模な改装を経て、現在は5つ星ホテルになっています。
5.ディートリッヒシュタイン宮殿(Palais Dietrichstein)
宮廷建築家「フランツ・アントン・ヒレブランド(Franz Anton Hillebrandt、1719年〜1797年)」が改装を担当した宮殿。フランツ・ヨーゼフ・フォン・ディートリヒシュタイン王子(1767年〜1854年)の宮殿だったことが名前の由来。ミノリーテン教会の横に位置しています。
最後に
シェーンブルン宮殿は庭園散策を含め、半日ほどの時間は確保しておきたい場所になります。ウィーン観光で一番の目玉スポットと言っても過言ではなく、時間にゆとりの無い方にもおすすめしたい場所になります。また、クリムトファンの方はぜひベルヴェデーレ宮殿を訪れてください、きっと良いウィーン観光になると思います。
今回は紹介していませんが、ウィーンには「Palais Trautson」など多くの宮殿があります。オーストリア国旗とともに「PALAIS」と書かれた看板が建物に設置してありますので、ウィーン観光をする際に注目してみてください。なお、今回紹介した宮殿の場所は以下のグーグルマップで確認してください。