プラハ城攻略!見逃せない絶景、中世のフレスコ画がある教会とは?

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プラハ城

プラハ城は「城」がない城?!

プラハ城には城がなかった?!象徴的な存在である聖ヴィート大聖堂の見所は?ボヘミア公「ヴラチスラフ1世」の墓がある教会は?フランツ・カフカが住んでいた家やセキュリティの状況なども紹介します!

今回はチェコ共和国の首都「プラハ」屈指の観光スポットである「プラハ城」を紹介します。プラハ城内にある大聖堂や旧王宮などの見所、チケットの料金、絶対に見ておきたい絶景などを掲載していますので、ぜひ最後までご覧ください!

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プラハ城を攻略しよう

プラハ城(Pražský hrad)は、私達がイメージする「お城」とは異なり、聖ヴィート大聖堂や聖イジー聖堂、旧王宮、ロブコヴィツ宮殿などから構成される複合体になります。

今回は共通券で入ることができる「聖ヴィート大聖堂」、「聖イジー聖堂」、「旧王宮」、「黄金の小道」に加え、サウス・ガーデンから見た絶景などを紹介します。なお、高台にあるため、カレル橋から向かうと登り坂がきついですが、雰囲気が良いので街歩きを楽しみながらプラハ城に向かうのがおすすめです。

※写真はマティアス門になり、こちらから入場することはできませんのでご注意ください。こちらの広場から入場する場合は、写真右側に入場ゲートがあります。

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■所在地

■チケット料金

チケットは「聖ヴィート大聖堂」、「聖イジー聖堂」、「旧王宮」、「黄金の小道」の入場ができる共通券になり、料金は250チェココルナ(約1600円)です。筆者はマティアス門横のセキュリティゲートから入場し、入場後すぐの広場のインフォメーションセンターでチケットを購入しました。担当の方は優しく、チケットの裏の番号に丸を書き、入ることができる場所を説明してくれました。

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聖ヴィート大聖堂(Katedrála svatého Víta)

聖ヴィート大聖堂は、チェコの守護聖人であるボヘミア公「ヴァーツラフ1世(907年〜935年)」によって設立された教会が前身の大聖堂。高さ96.6メートルの南塔などが遠くからでも目立ち、プラハ城の象徴的な存在になっています。

現在のゴシック様式の大聖堂はプラハ司教区が大司教区に昇格した1344年に開始(1929年に完成)されたもので、多くのボヘミア王が埋葬されています。見所は、アルフォンス・ミュシャがデザインしたステンドグラス、聖ヴァーツラフの墓などがある聖ヴァーツラフ礼拝堂、ネポムクの聖ヨハネの墓などになります。詳しくは、以下の記事をご覧ください。

【聖ヴィート大聖堂】ミュシャのステンドグラスが無料で見られる?!
聖ヴィート大聖堂の見所の一つ「ミュシャのステンドグラス」は無料で見ることができる?!大聖堂は多くのボヘミア王が埋葬されている場所だった?14世紀後半に製作された最後の審判のモザイク画とは?

■ミュシャのステンドグラス、聖ヴァーツラフ礼拝堂

開館時間(4月〜10月):10:00〜18:00(金曜日は10:00〜17:30)日曜日は12:00〜17:00
開館時間(11月〜3月):9:00〜16:00(日曜日は12:00〜16:00)
住所:III. nádvoří 48/2, 119 01 Praha 1-Hradčany(地図
アクセス:トラム22、23番線「Pražský hrad」駅から徒歩5分
公式サイト:https://www.katedralasvatehovita.cz/
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聖イジー聖堂(Bazilika svatého Jiří)

ボヘミア公「ヴラチスラフ1世(888年〜921年)」が10世紀前半に建設した教会が前身。1142年のプラハ城火災で焼失、フス戦争などで破壊され、その度に修復されています。立派なファサードは17世紀末にフランチェスコ・カラッティが設計したものだと言われています。

見所はヴラチスラフ1世の墓、聖ヴァーツラフの祖母「聖リュドミラ」などが描かれた中世のフレスコ画などになります。そのほか、ネポムクの聖ヨハネと言われているドクロなどもあります。筆者が訪れた際は、イタリア人学生など多くの団体客がいました。

なお、半地下のようになっている立ち入りが制限されているエリアには、聖イジー聖堂近くに設立された聖ゲオルギウス修道院の初代修道院長であるボヘミア王女のムラダ・プシェミスロヴナ(Mlada Přemyslovna、930年代〜994年?)などが埋葬されています。

■ヴラチスラフ1世の墓、聖リュドミラのフレスコ画(写真右の右下)

開館時間(4月〜10月):9:00〜17:00
開館時間(11月〜3月):9:00〜16:00
アクセス:聖ヴィート大聖堂から徒歩3分(地図
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旧王宮(Starý královský palác)

旧王宮は、10世紀〜16世紀にかけてボヘミア王などの住居として使用されていました。9世紀〜10世紀頃には木造の建物が建てられていたと言われ、12世紀にボヘミア公「ソビェスラフ1世(1090年?〜1140年)」がロマネスク様式の宮殿を建設、その後はボヘミア王「ウラースロー2世(1456年〜1516年)」、神聖ローマ皇帝「フェルディナント1世(1503年〜1564年)」などによって新築や改築、修復などが行われています。ボヘミア王の戴冠式で使用されていた「聖ヴァーツラフの王冠」のレプリカなどが見所になります。

なお、通路は狭く、団体客が多いため、スムーズに見学することは困難でした。見学エリアは広くなく、混雑していなければ見学時間は10分ほどだと思います。

■聖ヴァーツラフの王冠のレプリカ

開館時間(4月〜10月):9:00〜17:00
開館時間(11月〜3月):9:00〜16:00
アクセス:聖ヴィート大聖堂から徒歩2分(地図
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黄金の小道(Zlatá ulička)

黄金の小道は、プラハ北東部に位置する旧住居が立ち並ぶ路地。16世紀頃から質素な家が建設され、射手や金細工師などが暮らしていました。第二次世界大戦時まで居住者がおり、近代では作家のフランツ・カフカ(1883年〜1924年)が1916年11月〜1917年3月にかけてNo.22の家に住んでいました。いくつかの家で部屋の様子が展示されており、当時の暮らしを想像することができます。そのほか、中世から近世の剣や甲冑、拷問器具?などを展示しているエリアもあります。

なお、黄金の小道に入る際はチケットの改札があるため、無料で入ることはできません。

■作家のフランツ・カフカが住んでいた家(No.22)、No.26の部屋

■甲冑などが展示されている通路、貴族?の衣装

開館時間(4月〜10月):9:00〜17:00
開館時間(11月〜3月):9:00〜16:00
アクセス:聖ヴィート大聖堂から徒歩5分(地図
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その他の見所

■ダリボルカ塔(Daliborka)

ダリボルカ塔は15世紀後半に牢獄として建てられ、18世紀後半まで使用されました。現在は、首吊りの処刑器具?などが展示されています。

■サウス・ガーデンから見た絶景

プラハ城は高台にあるため、プラハの景色が一望できます。左の写真は旧市街の中心部を撮影したものです。写真中央付近にティーンの前の聖母教会があり、写真奥の塔はジシコフ・テレビ塔になります。右の写真はカレル橋方向を撮影したもので、プラハ城付近の建物の赤い屋根がとても印象的です。

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セキュリティについて

プラハ城に入るには左の写真のようにセキュリティゲートを通らなければいけません。また、右の写真(写真右)のように軍人さんなどが警備をしています。テロ行為などを完璧に防ぐことは難しいですが、このような警備があるだけでも安心感は違います。

最後に

料金は250チェココルナ(約1600円)とやや高額な印象を受けましたが、特に聖ヴィート大聖堂や黄金の小道の家々は見応えがありました。筆者は写真撮影などを行っていたので4時間掛かりましたが、普通に見学しても2〜3時間は掛かると思います。聖イジー聖堂や旧王宮は見所が少なく感じますが、それぞれの歴史や見所を事前に整理しておくと、見え方が変わると思います。

以上、プラハ城はプラハ観光で外すことができない観光地です。ぜひ、上記を参考におとずれてみてください!