プラハの治安を一刀両断!少量の大麻所持は犯罪じゃない?!

プラハ

チェコ共和国の首都「プラハ」は安全?それとも危険?

みなさんはプラハの治安について、どのようなイメージをお持ちですか?旧共産圏ということで、少し不気味な雰囲気をイメージされている方もいるかもしれません。

今回は筆者がプラハの治安について調査。多くの観光客が訪れるエリアを中心に、治安面で気になるポイントを確認しています。夜間出歩いて問題ないかなど、筆者が撮影した写真と共に紹介しますので、プラハ観光を計画されている方はぜひ参考にしてください。

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危険レベルを確認しよう

安全情報

※出典:外務省の海外安全ホームページ

海外旅行に行く前(計画する前)は、必ず「外務省 海外安全ホームページ」で滞在予定地の危険レベルを確認してください。

プラハについては2023年8月6日現在、危険情報は出されていません。しかし、新型コロナウイルスの影響による失業などで、スリやその他犯罪が増加する可能性には注意してください。

なお、海外安全ホームページでは、日本の外務省がレベル1「十分注意」、レベル2「不要不急の渡航は止める」、レベル3「渡航中止勧告」、レベル4「退避勧告」の4段階評価で各地域の安全情報を開示しています。

プラハの治安について

プラハの安全度(5段階評価):★★★

プラハの安全度は、「問題なし」となる星3つで評価しています。旧市街広場周辺を中心に、観光客が集まる場所は昼夜問わず、本当に多くの人で賑わっています。さらに、ヴァーツラフ広場や旧市街広場、プラハ城周辺は警察官によるパトロールが行われており、安心して観光が楽しめる状況でした。よって、スリなどの軽犯罪を除いて、観光客が重大な犯罪に巻き込まれる可能性が低いと感じました。

実際、筆者は観光地や夜景撮影でずっとミラーレスカメラを肩に掛けていましたが、盗まれそうになることはありませんでした。また、写真撮影で文句を言われたり、絡まれたりすることもありませんでした。また、アフリカや中東からの移民がその他ヨーロッパの大都市と比べて少ないことも評価ポイントになります。

その一方、騒いでいた若者が若干目立っていたため、絡まれないか緊張しながら通り過ぎることが多々ありました。これから解説しますが、“ハイ”になっている若者とトラブルになる可能性はゼロではありません。そのほか、ウィーンよりホームレスの人達が目立っていたため、プラハの安全度は星3つ「問題なし」に留めています。

※安全度は、星5つ(最高)、星4つ(良好)、星3つ(問題なし)、星2つ(不安)、星1つ(最悪)で評価しています。

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大麻の使用状況について

■少量の個人所持は非犯罪

まず、チェコ共和国における大麻の扱いについてですが、15g未満の個人所持は2010年1月から非犯罪化されているほか、2013年4月から医療用大麻は合法になっています。

■大麻、ドラッグを楽しんでいる若者が多い?!

ESPAD(The European School Survey Project on Alcohol and Other Drugs)の調査では、チェコの学生の大麻、処方箋なしの精神安定剤の経験者がヨーロッパ平均の2倍以上、過去30日間のアルコール摂取についても平均と比べて高い数値になっています。学生など若者の間で大麻はもちろん、薬物やアルコール摂取がカジュアルに楽しまれている可能性があります。

※出典:http://www.espad.org/report/country-summaries

そのような状況下、若者以外でも大麻を吸っている人がいるため、プラハの街を歩いているとあちらこちらから大麻の臭いがしてきます。日本でもそうですが、グループでアルコールが入っていると、気が大きくなる人がいるのは万国共通です。現地で騒いでいるグループがいる場合は、大麻・薬物・アルコールをやっている可能性があるので、トラブルを防ぐために出来るだけ近づかないでください。

危険エリアについて

■観光客が注意すべき危険エリアはなし

ネット(海外)で危険エリアについて調べましたが、特に危険なエリアはないようです。さらに、実際に現地でホテルの従業員、インフォメーションセンターなどで聞き込みを実施しましたが、“どこどこ”が危ないと言われることはありませんでした。

その一方、観光地取材や夜景撮影時に、トラブルに巻き込まれる可能性があると感じた場所がいくつかありました。危険エリアではありませんが、今回はそちらの場所について紹介します。

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■シュテファーニク橋(Štefánikův most)

シュテファーニク橋は、火薬塔(Prašná brána)から北に700メートルほど行った場所、レトナ公園近くにあります。写真では分かりづらいですが、写真中央の横断歩道横に階段があります。そちらの階段に薬をやっていそうな若者がたむろしていました。そのような若者を見つけた場合は絶対に近寄らないでください。遠回りをする、もしくは行くのを諦めるのが最善策です。

■レトナ公園(Letenská pláň)

筆者は夜景撮影のためにレトナ公園を訪れましたが、騒いでいる若者集団がいました。危険という感じではありませんでしたが、騒いでいる集団には近寄らない方が無難です。レトナ公園自体は夜8時頃でも女性一人で歩いている人が複数いるなど、危険な場所ではありません。しかし、薄暗く、死角になる場所が多いので、女性一人では行かないようにしてください。

■アドミラル・ボーテル(Botel Admirál)付近

夜景撮影をするためにアドミラル・ボーテル近くの遊歩道を歩いていた際、騒いでいる若者3人組がいました。雰囲気が悪かったため、すれ違うのに少し緊張しました。周囲に散歩やデートを楽しんでいる人がいたのですれ違いましたが、誰もいない場合には遠回りが無難です。

■聖ハシュタラ教会(Kostel svatého Haštala)

教会前のベンチに座っていると、60代くらいのホームレス男性にお金を恵んでくれと言われることがありました。離れたベンチに複数のホームレスがいたことから、女性一人で立ち入る場合は注意してください。日中は問題ないと思います。

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夜の街の様子

■カレル橋の上

夜のカレル橋の上になります。夜になっても多くの人が行き交い、露天商が商売をしていたり、ストリートライブをしたりする人もいます。女性一人でもプラハ城や川沿いの夜景を安心して楽しめる場所です。

■カルロヴァ(Karlova)

カルロヴァは、カレル橋から旧市街広場に向かう道になります。20時半頃ですが、まだまだ通りには多くの人がいます。

■ツェレトナー(Celetná)

ツェレトナーは旧市街広場から火薬塔に向かう道で、午後9時頃の写真になります。旧市街広場には深夜まで営業している飲食店があるため、旧市街広場周辺は深夜頃まで多くの人がいます。そのため、夜に女性一人で出歩いても問題ありません。

■ナーロドニー(Národní)

ナーロドニーは国民劇場横から伸びる通りです。こちらも深夜まで営業している飲食店が多く、夜でも写真のように多くの人がいます。

■パラツキー橋(Palackého Most)付近

ヴルタヴァ川沿いには写真のような遊歩道があり、夜でもカップルなどが散策を楽しんでいます。危険な目に遭う可能性は低いと思いますが、行き交う人が多いとは言えないため、女性一人で散策することはおすすめしません。

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その他の注意事項

■信号が変わるタイミングに要注意!

プラハで一番驚いたことが、信号機の青から赤に変わる時間の早さです。巨大メトロノーム近くにあるチェコ橋(Čech Bridge)の信号、文化省(Ministerstvo kultury)近くの信号は青の時間が5秒くらいしかなく、歩いて渡るのはほぼ不可能な時間設定でした。さらに酷かったのが、パラツキー広場(Palackého náměstí)前の信号(※写真)で、青の時間が2秒ほどしかありませんでした。完全に、青の時間に道路を渡らせる気がないと感じました。ぜひみなさんも信号機の青の時間の短さを楽しんでください。

■横断歩道にも気をつけよう!

プラハは信号が少なく、横断歩道で道を渡ることが多いです。しかし、横断歩道付近でも構わず突っ込んでくる車が多い印象を受けました。車の運転は荒い人が多く、マナーは悪い印象です。そのため、車を先に行かせてから渡る方が良いと感じました。

■立ちション上等!

外にあるトイレの数は相対的に少なく、かつ有料であるため、立ちションをしている人が時々目につきました。一番衝撃だったのが、ブダペスト行きの電車をプラハ中央駅前の公園で待っていた際、筆者が座っていたベンチの端で母親が子供に堂々と立ちションをさせていたことです。端と端とはいえ、文化の違い?には本当に驚きました。

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総括

  • プラハの街は安全、女性一人でも安心して観光が楽しめます
  • チェコは若年層の大麻、処方箋なしの精神安定剤の経験者が多い
  • プラハ随所で騒ぐ若者を発見、騒ぐ若者集団には要注意

プラハの治安については、基本的に女性一人で昼夜問わず観光ができるほど問題がないと判断しています。その一方、ホームレスの数がウィーンやブラチスラバと比較して目立ったこと、アルコールなどを摂取していると思われる若者の集団がいたことには注意が必要です。

騒ぐ若者集団に注意してくださいと連呼していますが、それには理由があります。まず、ヨーロッパには根強いアジア人差別があります。普段は理性や恐怖心などで抑えられていても、大麻や薬物、アルコールが入ることでその人が持っている攻撃性が表に現れることがあります。その場合、日本人観光客がトラブルに巻き込まれる可能性はゼロではありません。トラブルを起こしそうな人には近づかない、それが海外で観光を楽しむ一番のポイントです。

以上、ぜひこちらの記事を参考にプラハ観光を楽しんでください!