フィレンツェの物価を一刀両断!気になるホテル代の目安はいくら?

フィレンツェのスーパーマーケット フィレンツェ

イタリア中部の都市「フィレンツェ」は、屋根のない博物館と称されるルネサンス芸術の中心地になります。それらの芸術に触れるため、フィレンツェには日本はもとより世界中から観光客が訪れます。

そこで気になるのが現地の物価になると思います。今回は実際に何度も滞在した筆者がフィレンツェの物価について調査。飲料水の価格などは現地のスーパーマーケット「コナッド(CONAD)」で確認しています。そのほか、ビッグマックセット(M)の価格に加え、ホテル代や飲食費、滞在費のモデルケースも紹介します。ぜひ、フィレンツェ観光を計画する際の参考にしてください。

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フィレンツェの物価について

■物価の高さ(5段階評価):★★

フィレンツェの物価については、ビッグマックセット(M)の価格が7.70ユーロ(約910円)とやや高めですが、ホステル以外のホテル代の安さが魅力です。そのため、物価評価は安めの星2つにしています。レストランは日本との比較では高い印象になりますが、ヨーロッパでは比較的安めの部類に入ります。

飲料水の価格については、1.5リットルで0.25ユーロ(約29.5円)になり、イタリアのその他都市やフランス・パリなどと変わりませんが、日本人にとっては安く感じます。また、ホテル代についても、1泊3000円台から宿泊できる3つ星ホテル(個室)があるため、ヨーロッパではかなり安い水準だと言えます。

なお、物価についてはヨーロッパ基準で評価しています。

■イタリアの付加価値税について

付加価値税(消費税)は22%(標準税率)。商品によっては軽減税率10%、4%が適用されます。食肉や薬、果物、鮮魚などは10%、生鮮野菜や牛乳、書籍、パンなどは4%になります。ブランド物などは免税手続きをすれば、支払った税金の一部が返金されます。

滞在費のモデルケース(1人で1週間滞在した場合)

  • 4つ星ホテルの料金(6泊):5万4000円
  • 飲食費(飲料水、食事):3万5500円
  • 交通費(空港間移動含む):350円
  • お土産・その他費用:1万円

合計:9万9850円

4つ星ホテルは1泊9000円で計算(チップ含む)。飲食費は1日45ユーロ、最終日は少なめにして合計300ユーロで計算。交通費は徒歩観光が可能なため、空港間移動(トラム往復)のみの3ユーロで計算。お土産・その他費用は予想される許容範囲の金額で計算しています。ローマの滞在費と比較した場合、1万円以上安く滞在できる計算になります。

なお、ホテルのグレードや飲食費、お土産などの費用を削減すれば、もっと安く滞在することも可能です。これからホテル代、飲食費などを紹介しますので、そちらから滞在費をイメージしてみてください。

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フィレンツェのホテル代について

ホテル・サボイ(Hotel Savoy)

ランク 1泊あたりの料金(目安)
5つ星ホテル 1万円台後半〜
4つ星ホテル 8000円台
3つ星ホテル 7000円台
2つ星ホテル 5000円台
ホステル 2000円台

※料金は宿泊するホテルやシーズン、予約時期によって異なります。上記は一つの目安として参考にしてください。

ドミトリー形式のホステルは安いもので1000円台後半と、ホステルの料金はやや高めといった印象です。しかし、3つ星ホテルの個室は3000円台前半からあり、一人旅を楽しむ人にはかなり優しい都市だと言えます。よって、節約志向の方も個室に宿泊することをおすすめします。

なお、5つ星ホテルは早期予約で1万円台後半から宿泊できるホテルがあります。著名な5つ星ホテルでは、ザ・セント・レジス・フローレンスが1泊5万円台後半、フォーシーズンズ・ホテル・フィレンツェが1泊7万円台前半、写真の5つ星ホテル「ホテル・サボイ(Hotel Savoy)」は1泊5万円台前半が目安になります。

なお、宿泊地はドゥオーモ(サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂)周辺がおすすめ。中心部は安いホテルが多く、主要観光地も徒歩圏になります。フィレンツェの観光は徒歩がメインになるため、できるだけドゥオーモやレプッブリカ広場(Piazza della Repubblica)側に宿泊された方がいいと思います。

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フィレンツェの飲食費について

フィレンツェのスーパーマーケット

品目 料金
飲料水(1.5L) 0.25ユーロ
コカ・コーラ(1.5L) 1.65ユーロ
オレンジジュース(1L) 0.99ユーロ
バナナ(1kg) 1.99ユーロ
りんご(1kg) 2.19ユーロ
クッキー(150g) 1.38ユーロ
ポテトチップス(150g) 1.79ユーロ
フルーツの盛り合わせ 3.09ユーロ
ビッグマックセット(M) 7.70ユーロ
レストラン 25ユーロ

※1ユーロ=126.50円(2020年12月11日現在)

飲料水は1.5リットルで0.25ユーロ、エビアンは1リットルで0.95ユーロ。飲料水の値段はヨーロッパの都市らしく安いと言えます。上記以外の飲み物については、ダノンの飲むヨーグルト(100g✕6本)が3.39ユーロ、ヤクルト(65ml✕7本)が4.09ユーロ。そのほか、スナック菓子のプリングルス(165g)は2.19ユーロ、ピザ・フォカッチャなどは1ユーロ台〜で販売されていました。

上記はスーパーマーケット「コナッド(CONAD)」で調査した価格になります。コナッドでは日本と同じく、賞味期限の迫った商品に半額シールが貼られている場合があります。筆者が訪れた際はフルーツの盛り合わせなどに貼ってありました。それらを上手く活用することで、滞在費の節約が可能です。

レストラン系については、マクドナルド(サンタ・マリア・ノヴェッラ駅近く)のビッグマックセット(M)が7.70ユーロでした。これはモナコの7.30ユーロより高く、ヨーロッパでも高額の部類に入ります。フィレオフィッシュのセットは4.90ユーロになります。そのほか、安めのレストランではパスタ(カルボナーラ)が9ユーロ、ピザ(マルゲリータ)が7.90ユーロ、サラダが5.90ユーロ、フレンチフライが4.50ユーロ、ティラミスが5.90ユーロでした。

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フィレンツェの主要交通機関の料金

フィレンツェのバス(ataf)

フィレンツェの主要交通機関はバス、トラムになります。チケットは共通で、主な料金は以下の通りです。

  • 1回券:1.50ユーロ(※90分間有効)
  • 10回券:14ユーロ(※各90分間有効)

※ドライバーから直接購入する場合は1回券が2.50ユーロになります。最新の料金についてはataf社の公式サイトを確認してください。

サンタ・マリア・ノヴェッラ駅横のトラム乗り場からフィレンツェ・ペレトラ空港までトラムで行くことができ、料金は通常の1回券と同じ1.50ユーロになります。バスは往復で10ユーロになるため、トラムで空港間を往復した方がお得です。

なお、ホテル代のセクションでも記載しましたが、フィレンツェは基本的に徒歩で観光することができます。2日あれば徒歩でも十分なほどです。徒歩10分の場所にバスを乗っていくメリットはあまりないように感じます。せっかく「屋根のない博物館」と称されるフィレンツェに行くのなら、散策がてら歩いて観光を楽しむ方が断然おすすめです。

フィレンツェの主要観光地の入場料

イタリア・フィレンツェのウフィツィ美術館(Galleria degli Uffizi)

観光地 料金
サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂 18ユーロ(大聖堂は無料)
サンタ・クローチェ教会 8ユーロ
サン・ロレンツォ教会 7.50ユーロ
サンタ・マリア・ノヴェッラ教会 7.50ユーロ
ヴェッキオ宮殿 16.50ユーロ〜
ピッティ宮殿 16ユーロ〜
ウフィツィ美術館 20ユーロ〜
アカデミア美術館 12ユーロ
ガリレオ博物館 10ユーロ
ダンテの家 4ユーロ

フィレンツェの教会や宮殿、博物館巡りならフィレンツェカードがおすすめです。料金は85ユーロで、最初に利用した時から72時間有効になります。上記リストの施設を含めて、70超の施設で利用することができます。詳しい施設一覧は公式サイト(英語)で確認してください。

その一方、博物館巡りをあまりされない方、3日以上滞在しない方には向いていないかもしれません。上記リストの価格を参考にしていただき、購入するメリットの有無について考えてみてください。なお、フィレンツェカードに7ユーロプラスすると、バス・トラムの乗り放題やガイド冊子、オリジナルバッグなどが付いてきます。

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お土産の値段について

サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂のマグカップ

■サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂のギフトショップ

ドゥオーモにはギフトショップが併設されています。イタリア製の商品もあるため、お土産を購入する場所としておすすめです。

気になる価格については、鉛筆が1.95ユーロ(約230円)、ボールペンが2.50ユーロ(約300円)、カッラーラ大理石のマグネットが8ユーロ(約940円)、カッラーラ大理石の時計が42ユーロ(約4950円)、定規が5.90ユーロ(約700円)、マウスパッドが8ユーロ(約940円)、マグカップが11.50ユーロ(約1350円)、薬ケース(小)が4.90ユーロ(約580円)、イタリア製のコースター(2つ入り)が6.40ユーロ(約750円)になります。

そのほか、中央市場周辺、ヌオーヴォ市場などでは革製品が多く取り扱われています。ベルトは10ユーロほどで売られていますが、大量生産による粗悪品も目立ちます。革製品を購入される場合は、ベンハート(BENHEART)などのレザーブランドの商品をおすすめします。また、フィレンツェにはグッチ、サルヴァトーレ・フェラガモの本店があります。特にグッチガーデン(Gucci Garden)では手に取りやすい価格の商品も販売されていますので、ぜひそちらでもお土産を探してみてください。

※フィレンツェのブランドについては以下の記事をご覧ください。

フィレンツェのブランド本店10選!グッチ本店で気になったことは?
フィレンツェに本店を構えるブランドを紹介!グッチ本店はまるで迷路のようだった?気になるディスプレイ商品の価格は?日本法人もある注目のレザーブランドとは?フェラガモや老舗陶磁器メーカーなど押さえておきたいブランドを網羅しています!
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総括

  • ビッグマックセット(M)の価格はやや高め
  • 3つ星ホテル(個室)は3000円台から予約可能!
  • フィレンツェは散策を楽しむ街、徒歩観光で交通費削減!

ビッグマックセット(M)の価格はやや高めですが、ホテル代が安く、ローマと滞在費を比較した場合、フィレンツェの方が安く滞在できます。外食費については中華系、イスラム系レストランを利用すれば10ユーロ以下で食べることも可能です。また、スーパーマーケットを利用することで、滞在費を節約することもできます。

ローマからフィレンツェまでは鉄道で約1時間半、料金は安いもので片道14.90ユーロ(約1750円)になります。ローマから気軽に行くことのできる都市としてフィレンツェはおすすめです。ぜひ、上記を参考にフィレンツェ観光を計画してみてください!