旅の通知表「旅カルテ」!
今回はアラブ首長国連邦(UAE)のドバイを取り上げます。
ドバイと言えば、オイルマネーや世界一高いビル、特徴のある人工島(パーム・ジュメイラ)などを思い浮かべる人が多いかもしれません。
そんなドバイについて、世界一周を通して感じた感想に加え、治安や物価などを独自に評価していきます!
ドバイ観光の旅カルテ
評価項目 | 5段階評価 |
おすすめ度 | ★★★★ |
治安 | ★★★★ |
物価 | ★★★ |
街並み | ★★★ |
交通機関 | ★★ |
英語力 | ★★★★ |
日本車比率 | ★★★★ |
ドバイ(参考値)の平均気温と降水量
※出典:気象庁ホームページ(http://www.data.jma.go.jp/gmd/cpd/monitor/climatview/frame.php)などのデータを基に筆者作成。ドバイから約100kmほど離れているアブダビのデータを使用。
ベストシーズンとは?
11~3月がおすすめです。最高気温は30℃前後で、外に出てドバイの街を散策することができます。
■夏場は注意!
夏場は最高気温が50℃に迫る時もあり、日中は室内に行動範囲が限定されます。さらに、モール内はキンキンに冷えており、室内と室外の温度差が20℃以上になるため、体調管理が難しくなります。また、夜間でも35℃程度あるため、夏場の観光はおすすめしません。夏場の最高気温は45℃前後、最低気温は32℃前後。冬場の最高気温は25℃前後、最低気温は15℃前後です。
ドバイ観光のポイント解説
おすすめ度:★★★★
評価は星4つです。
高層ビル群やドバイモールなどのモール群、何もかも豪華なことがドバイの魅力になります。オイルマネーを背景にブルジュ・ハリファ(Burj Khalifa)周辺では高層ビルの建設ラッシュになっています。
ドバイモールやモール・オブ・ジ・エミレーツ、イブン・バトゥータ・モールなどには豪華な施設、内装が施されており、1日中いても飽きない工夫が凝らされています。夏場の日中は暑過ぎて外に出られないため、モールの充実さは非常に重要なポイントです。
高層ビルと豪華なモール巡り、ゴールドスークでのショッピング、ドバイファウンテンの噴水ショーなどがきっと満足させてくれるはずです。さらに、日本からも直行便があり、治安が安定しているイスラム圏の都市としてドバイはおすすめできます。
なお、ドバイは休日が金・土曜日になり、金曜日は礼拝日になるため電車は午前10時から運行するほか、休んでいる店もいくつかあるので注意してください。
■ドバイのおすすめ観光地はこちら!
治安:★★★★
外務省のホームページでは特に目立った注意喚起はされていません。
実際にドバイに滞在してみた感想は、日中夜問わず治安面で不安に感じることはありませんでした。安心して観光が楽しめると考えていいと思います。
ただし、夜間などは狭い路地に入らないなど、基本的な治安対策は行ってください。また、バニヤス・スクエア(Baniyas Square)駅周辺は黒人やインド系などの移民が多く、細い路地もあるので夜間出歩く際は念のため注意してください。
さらに、イスラム圏であるため、念のためテロなどへの警戒感は持っておく必要があります。そして、女性は宗教上、肌を露出した服装を避けて観光してください。
物価:★★★
ドバイの物価は日本より若干安いと感じました。
ドバイにも「カルフール」などのスーパーマーケットがあり、水などを安く購入することができます。また、駅にコンビニがあり、便利な上に料金の高さは気になりませんでした。
レストランやホテルの料金は日本とほぼ変わらないと言えます。中級レストランは予算100ディルハム以上、安いレストランでは15~30ディルハム程度で食べることができます。食費を抑えたい人は、コンビニなどでラーメンやパンが売られており、状況に応じて上手く活用すればいいと思います。
注意してほしいのはホテルです。安いホテルは排水溝対策ができておらず、とにかく臭いところが多いです。そのため、4つ星ホテルから探し、料金で妥協できない場合は3つ星ホテルから探すことをおすすめします。メトロ沿線沿いであれば、どこに泊まっても問題ありません。
ホテル代(日本円換算)の目安は、3つ星ホテルが7000円台~、4つ星ホテルが1万円台~、5つ星ホテルが2万円台~になります。
物価目安 | |
水(0.5L) | 1.50ディルハム |
水(1.5L) | 2.50ディルハム |
コカ・コーラ(0.5L) | 3ディルハム |
日清カップヌードル | 4.50ディルハム |
牛乳(1L) | 5.70ディルハム |
バナナ(1kg) | 7.30ディルハム |
ビッグマックセット(M) | 22ディルハム |
レストラン | 30ディルハム~ |
3つ星ホテル | 7000円台~ |
※1ディルハム=28.30円(2020年12月11日現在)
街並み:★★★
ドバイの街並みの魅力は立ち並ぶ高層ビル群だと言えます。写真はドバイマリーナ周辺のビル群。
メトロ線沿いを中心に高層ビルが立ち並んでおり、その他都市ではなかなか見ることができない景色が広がっています。ブルジュ・ハリファを含め、贅を尽くしたかのような建物群は一見の価値があります。
高層ビル群を見る際は、ブルジュ・ハリファ、エミレーツ・タワーズ駅(Emirates Towers Metro Station)、ドバイマリーナ付近がおすすめ。また、ワールド・トレード・センター・メトロ駅(World Trade Centre Metro Station)からフィナンシャル・センター・メトロ駅(Financial Centre Metro Station)まで歩くのもおすすめです。
その一方、高層ビルの裏側は特に何もないので、見所は大通り沿いだけになります。見所が限定されるため、評価は星3つとしています。
■ドバイの街並みを世界トリップ写真館でチェック!
交通機関:★★
主要交通機関はドバイメトロになります。
ドバイの都市交通システム「ドバイメトロ」は日本の大林組や鹿島、三菱商事、三菱重工のほか、トルコのYapi Merkezi社によって建設され、近畿車輛の車両が採用されるなど、日本との関わりが深い交通システムになっています。
1日乗車券を購入すれば、チャージを気にする必要がないほか、トイレなどの利用にも便利です。電車の窓から外の景色が見えるため、まずはメトロに乗って一通りの駅を巡ってみるのも面白いと思います。
チケットの購入については、券売機より改札横にある窓口で購入する方が分かりやすいです。混んでいる場合があるので、空港に行く際は余裕をもって並ぶようにしてください。1日乗車券は1day pass please(ワンデー・パス・プリーズ)で通じます。
星2つの評価については、シーク・ゼイド・ロード(Sheikh Zayed Road)沿いを走っているため、ドバイマリーナを除いた海側へのアクセスが悪いこと、夕方以降、電車内が大変混み合うことをマイナス要因として考慮しています。
なお、空港から中心地までの所要時間は、ドバイ国際空港からブルジュ・ハリファ・メトロ駅までが約25分、ドバイマリーナ・メトロ駅までが約55分です。
※ドバイメトロのホームページで料金は確認できますが、更新されていないので現地で購入する際は若干料金が異なる可能性があります。
英語力:★★★★
公用語はアラビア語ですが、多くの場所で英語が通じます。そのため、インド系やフィリピン系住民が目立っています。
店のメニューなどもアラビア語と英語が併記されている場所が多く、アラビア語が話せなくても問題はありません。電子辞書やアプリなどで翻訳できるので、日本人にとって英語が通じることはメリットだと言えます。
日本車比率:★★★★
ドバイで一番驚いたのが日本車比率の高さです。
タクシーはほぼ全てトヨタ製で、トヨタ車の多さが目立っています。
また、ホンダや日産、マツダ、三菱なども人気でした。タイプはセダンが多く、トヨタのランドクルーザーなどSUV系も多いです。
日本はUAEから原油輸入量全体の2割超を輸入しており、UAEにとって日本はいいお客さんになっています。そのような背景が日本車比率の高さにつながっているのかもしれません。
最後に
高層ビル群の夜景やゴールドスークの金製品、そんなきらびやかな街が観光客を迎えてくれます。日本にいると豪華な気分はなかなか味わうことができませんが、ドバイならそれが可能になります。
新しくデザイン性のあるビルが多いこと、ドバイモールなどモールの多さ、ゴールド・スークやオールド・スークなど買い物を楽しめる場所も多く、近代建築が好きな人、金やブランド品などショッピングが好きな人はぜひドバイに行ってみてください。
さらに、羽田空港、成田国際空港、関西国際空港から直行便が出ており、11時間弱で行くことができます。直行便がある便利さからも、ドバイ旅行をおすすめします。
■ドバイモールなどおすすめモールはこちら!