旅の通知表「旅カルテ」!
今回はコスタリカの首都「サンホセ」を取り上げます。
標高1200mの高地にあるその都市は、素朴な印象を受けました。飛行機から見渡すと自然の中に平屋の建物が見え、ここは本当に首都なのかと疑問に思ったほどです。そんな地味な印象の強いコスタリカ・サンホセの治安や物価などを独自に評価します。さらに、平均気温や降水量も記載していますので、サンホセ観光の参考にしてみてください!
サンホセの旅カルテ
評価項目 | 5段階評価 |
おすすめ度 | ★★ |
治安 | ★★★ |
物価 | ★★ |
街並み | ★★ |
交通機関 | ★★ |
英語力 | ★ |
日本車比率 | ★★★★ |
サンホセの平均気温と降水量
※出典:気象庁ホームページ(http://www.data.jma.go.jp/gmd/cpd/monitor/climatview/frame.php)のデータを基に筆者作成。
ベストシーズンとは?
乾季になる12月~3月がおすすめです。雨季は曇りの日が多く、スコールのような一時的に激しい雨が降る場合があります。サンホセのみの滞在であれば雨季でも問題ありませんが、エコツーリズムが目的であれば、乾季に滞在すべきだと思います。
サンホセ観光のポイント解説
おすすめ度:★★
コスタリカはエコツーリズム発祥の地として知られており、コスタリカを訪れる人の大多数の目的は、自然ツアーに参加することだと思います。
豊かな自然が残り、豊富な種が生存しています。その代表格が手塚治虫作「火の鳥」のモデルとされているケツァールです。コスタリカを楽しむということは、街並みを見るというより、自然ツアーに参加して生き物たちを観察する、それが最良の選択になります。
筆者の旅行スタイルは街並みを見てその国の文化に触れることであり、街並みの評価を低くせざる得なかったため、このような評価になっています。サンホセの観光スポットの範囲はとても狭く、見所は皆無に等しいと言えます。エコツアーのために1日、2日滞在するのは良いですが、サンホセのみ数週間滞在することはおすすめしません。
サンホセの治安:★★★
中南米のなかでコスタリカは比較的治安が良いとされています。実際に行ってみても、治安面で不安を感じることはありませんでした。
ただし、治安が悪いとされているコカ・コラ(COCA COLA)地区については、日中歩く分には問題はありませんでしたが、地元の人がレッドゾーン(危険地帯)と言っているので夜間は行かないようにしてください。
治安が比較的安定している理由は、中南米で一人当たりGDPがパナマに次ぐ2位であることも影響しているのかもしれません。また、それ以上に中心部には大勢の人がいます。多くの人がいるおかげで、凶悪犯罪に巻き込まれるリスクは低いとも感じました。しかし、銀行に入る際には金属チェックを受けなければならず、鉄格子で守られている家も多くあります。夜遅く一人で出歩いたり、人通りのない道などは避けたりすれば問題ないなく、観光を楽しむことができると言えます。
■サンホセの詳しい治安情報についてはこちら!
サンホセの物価:★★
発展途上国、中米諸国のなかでは物価が高いので注意が必要です。
マクドナルドのビッグマックセットは日本より高く、ファストフードチェーン店のメニューはやや高めとの印象を受けました。そのなかで、現地のパンは安くて美味しかったのでおすすめです。しかし、外資系ファストフード店やレストラン、商店ではほぼ英語が通じません。スペイン語での注文は、写真や商品を指差しながら、キエロ・エスト(quiero esto=これが欲しいです)と言えば大丈夫です。
ホテル代(日本円換算)の目安としては、ホステルが1000円台~、3つ星ホテルが4000円台~、4つ星ホテルが7000円台~、5つ星ホテルが1万円台~になります。なお、博物館やタクシーなどでは米ドルが使用できる場合があります。コロンと米ドルの料金を合わせて聞き、レートの良い方で支払うのも一つのテクニックです。
物価目安 | |
水(600ml) | 650コロン |
炭酸飲料(600ml) | 800コスタリカコロン |
コスタリカのビール(1缶) | 600コロン |
パン1つ | 500コスタリカコロン前後 |
りんご(1kg) | 2100コロン |
バナナ(1kg) | 650コロン |
ビッグマックセット | 3950コスタリカコロン |
レストラン | 4000コロン~ |
ホテル代(3つ星) | 4000円台~ |
※1コスタリカコロン=0.17円(2020年12月11日現在)
街並み:★★
約1キロのストリート2つが主な行動範囲になります。
大きなビルは数えるほどしかなく、写真のような街並みが続いています。ショッピングをするようなところでもなく、見所はメルカド(中央市場)くらいです。コスタリカ料理を食べながら、滞在期間を過ごすしか楽しむ方法がなかったのは残念でした。
なお、コスタリカは朝が早いです。早朝5時台にも関わらず写真の通りには多くの人がいます。ホテルのハウスキーピングについても、午前8時くらいにノックされることもありました。サンホセに滞在する人はこれらの情報を頭の片隅に置いておくといいかもしれません。
■サンホセの街並みは世界トリップ写真館でチェック!
交通機関:★★
サンホセの街は交通機関を使う必要がないくらい狭いです。電車もありますが、あまり頻繁に動いている感じではありませんでした。
交通のメインは赤色のタクシーになります。実際に利用したところ、2キロ程度の往復で10000コロンでした(日本とあまり変わりません)。空港からサンホセ市街地まではタクシー移動になります。筆者の場合は、空港⇒サンホセ市街地が27米ドル、サンホセ市街地⇒空港が23米ドルでした。タクシーに乗る際にメーターが起動しているか、メーター?と聞いて出発してもらうようにしてください。
※多くのタクシーは米ドルでの支払いが可能です。
英語力:★
びっくりするくらい英語は通じません。ホテルはもちろん通じましたが、レストランなどで通じることはありませんでした。マクドナルドの店員ですら英語が話せなかったので、サンホセに滞在予定の人は、簡単なスペイン語を勉強していくことをおすすめします。
簡単なスペイン語 | |
こんにちは | オラ(Hola) |
ありがとう | グラシアス(Gracias) |
はい・Yes | シ(Si) |
いいえ・No | ノ(No) |
水 | アグア(Agua) |
これが欲しいです | キエロ エスト(Quiero esto) |
日本車比率:★★★★
タクシーなどを含め、トヨタ車の強さが目立っていました。そのほか、ホンダや日産、ダイハツ、スズキなども走っており、予想に反して日本車比率の高い国でした。エコツーリズム発祥の国ということもあり、環境意識の高さから日本車のニーズが高いのかもしれません。
総括
見所のある範囲は非常に狭く、観光については1日、2日もあれば十分です。
そのため、コスタリカに滞在する目的とすれば、やはり自然ツアーに参加する方が吉と言えます。街の中心地には多くの人がおり、治安的な不安を感じることはありませんでした。
コスタリカでの一番の思い出は、イグレシア・ヌエストラ・セニョーラ・デ・ラ・ソレダッド(Iglesia Nuestra Senora de la Soledad)という教会付近で買ったパンを近くの広場で食べたことです。コスタリカのパンがあれほど美味しいとは思いませんでした。サンホセに行った際には、街のパン屋さんにぜひ寄ってみてください。
比較的安心して過ごせる中南米の貴重な都市であるため、中南米好きな人はぜひ訪問してみてください!