世界一周のルートはどうやって決めるのか。
みなさんはそのような疑問をお持ちではありませんか?
今回は筆者が世界一周のルートを設定する際に注意したポイントをお伝えします。
筆者が注意したポイントは以下の3点です。
■世界一周のルート作成で注意した3つのポイント
- 世界一周航空券を利用する
- アメリカからスタートする
- 治安を最優先する
入国拒否などのトラブルをできるだけ避け、スムーズに世界一周をする上で重要になるポイントになるため、これから上記3点について解説していきます。
※以下の地図は、筆者が世界一周航空券で周遊した都市のルートになります。周遊中に別チケットで数カ国巡りましたが、そちらについてはマークしていません。
世界一周航空券を利用しよう
区間別に格安航空券などを購入して世界一周する人も多いと思います。しかし、スターアライアンスなどの航空連合が販売する世界一周航空券を購入するメリットは大きいと言えます。これから世界一周航空券を購入するメリットに加え、その航空券によって世界一周のルートが決まるという点を解説していきます。
世界一周航空券を利用するメリット
世界一周航空券を利用することで得られるメリットは2つあります。
- 入国審査
- 旅券の管理
ここから、それらのメリットをそれぞれ解説していきます。
入国審査におけるメリット
入国審査では出国チケットの有無を確認される場合があります。その際は世界一周航空券の詳細(プリントアウトしたもの)を見せれば問題ありません。世界一周航空券を使用することにより、旅行の目的(観光による世界一周)を明確に入国審査官へ伝えることができる点が一番のメリットになります。筆者の場合は、入国審査が厳しいとされるイギリスで世界一周航空券を見せたところ、早くそれを見せなさいと言われ、スタンプをもらうことができたほどです。
旅券の管理におけるメリット
世界一周をしていると何回も飛行機に乗ることになります。格安航空券などで区間別に予約していると、スケジュールや航空券の予約表の管理などをまとめるだけでも大変です。世界一周航空券を利用することで、チケットの変更や管理を一括して行えるようになります。チケットの管理のしやすさは圧倒的に世界一周航空券が有利です。
航空連合が販売する世界一周航空券
世界一周航空券は主に以下の航空連合が販売しています。
- スターアライアンス(全日空(ANA)などが加盟)
- ワンワールド(日本航空(JAL)などが加盟)
- スカイチーム(デルタ航空などが加盟)
スターアライアンスの世界一周航空券は、エコノミークラスで35万8900円(29000マイル以内)から販売(※燃油サーチャージ除く、2019年5月現在)されており、一区間は2万円台で利用できる計算です。格安航空券を一から区間別に検索し、一つ一つ購入するより圧倒的に合理的です。料金面も含めておすすめできる航空券になります。
世界一周ルートは世界一周航空券で決まる
スターアライアンスの場合は16区間利用でき、最大で15都市(国内は含めず)訪問することが可能です。ただし、乗り換えも1区間としてカウントされるので、全て直行便で行ける都市を選ぶ方がより多くの都市に行くことができます。そのため、直行便のある都市を選択する必要があり、それに沿った世界一周ルートを構築する必要が出てきます。
なお、多くの都市を訪問したい場合は、1都市の滞在期間を長くして、別途航空券を購入することで対応できます。スターアライアンスの世界一周航空券予約サイトでは、【居住国】【人数(大人、子供)】【搭乗クラス】を入力するだけで、世界一周のルート選択ができるようになります。
世界一周はアメリカ周りからスタートしよう
世界一周は基本的に好きな国からスタートできますが、アメリカからスタートすることを強くおすすめします(アメリカ訪問予定の人のみ)。その理由は入国審査です。
アメリカの入国審査は世界の中で厳しい部類に入るため、アメリカを世界一周最後の国にした場合、なぜその国(アメリカ入国以前に滞在した国)に滞在したのか、しっかり説明できないといけない可能性があります。
英語に自信がない人は入国審査の対策を考えるだけでも、労力面・精神面から大きな負担になります。また、荷物検査が実施される可能性が高く、スムーズに入国できるとは考えづらいと言えます。アメリカからスタートすれば、入国審査に無駄な労力や心配に時間を費やす必要はありません。その時間を旅行計画に使用する方が有意義に世界一周ができるはずです。
そのため、筆者はアメリカスタートをおすすめしています。
アメリカの入国審査について
アメリカの入国審査は確かに厳しいですが、入国審査官次第とも言えます。アメリカの入国審査で主に質問される項目はこちらです。
・何日間滞在するか
・訪米の目的はなにか
・帰りの航空券を持っているか
・アメリカに何度来たことがあるか
世間話など必要以上のことは言う必要はありません。滞在日数、目的、航空券を見せる(予約表でも可)、訪米回数を一言で告げるだけでOKです。そして、指紋や顔の撮影では入国審査官の指示に従ってください。
筆者は世界一周の際に、世界一周航空券、世界各国のホテル予約リスト、銀行の残高証明(英語)などを用意しました。どんな質問にもしっかり受け答えできないと、下手をすれば入国できない事態になりかねないためです。実際の入国審査は簡単で少し拍子抜けしましたが、それはあくまで結果論になります。
ただ、恐怖心を煽っているわけではないので安心してください。犯罪を犯さない、優良なお金を落としてくれる観光客はどの国も来てほしいお客様だからです。質問に対して真摯に説明すれば何の問題もありません。
※アメリカの渡航前にESTA(電子渡航認証システム)申請が必要になります。詳しくは米国大使館ホームページ(ESTA(エスタ)申請)を確認してください。
治安を最優先しよう
世界一周を行う上で最も重要なことが身の安全です。世界各地でテロが起こっており、身の守り方も難しくなってきています。それでも確認しておきたいのが、外務省の海外安全ページです。治安面に問題のあるエリアは以下の4レベルで注意喚起されています。
レベル1:十分に注意
レベル2:不要不急の渡航は止める
レベル3:渡航中止勧告
レベル4:退避勧告
個人の旅行者はレベル2以上の国(地域)には行かない方がいいと思います。そのため、世界一周ルートを作成する際には、レベル2以上の都市を除外して都市選定を進めるようにしましょう。なお、イスラム圏に行った際には、人混みを避け、外国人が多くいるような場所にはあまり行かないことをおすすめします。
※トラブル回避などは以下の記事を参考にしてください。
最後に
アメリカに滞在予定の人はアメリカからスタートし、世界一周航空券を利用して世界一周に出発すれば、入国審査で止められるリスクはほぼなくなると言えます。せっかくの世界一周なのでトラブルを気にせず、トラブルなく過ごせるように対策しておくに越したことはありません。
また、世界一周航空券の良いところは、日程や場所の変更も可能である点です。世界一周中にテロが発生し、目的地を変更したい場合などに対応ができます。個別に航空券を購入していた場合、個別に連絡をする必要がありますが、航空連合の世界一周航空券であれば、一カ所に連絡をすれば済みます。
治安情報をしっかり確認し、安全に世界一周を楽しんでください!