ルーマニア国立美術館の見所は?エルグレコなど巨匠作品が多い?

ブカレスト

3メートル超のエル・グレコ作品がある?!

ルーマニア国立美術館のヨーロピアンアートギャラリーは訪れるべき?エル・グレコ以外の著名画家の作品は何がある?

今回はルーマニア国立美術館のヨーロピアンアートギャラリーを紹介!概要から注目作品、開館時間やチケット料金といった基本情報を掲載しています。押さえておきたい著名画家10名の作品を写真付きで紹介していますので、ぜひ最後まで御覧ください!

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ルーマニア国立美術館の概要

ルーマニア国立美術館は1948年に設立された美術館で、ルーマニア王「カロル1世(1839年〜1914年)」のコレクションを中心に所蔵しています。コレクションにはカロル1世が王室の夏の離宮として建てたペレシュ城に飾るために購入されたエル・グレコの「羊飼いの礼拝」も含まれています。

ルーマニア国立美術館は「ヨーロピアンアートギャラリー」と「ルーマニア現代美術ギャラリー」で構成されており、建物は1937年に建設された王宮が利用されています。今回はエル・グレコやルーベンスなどヨーロッパを代表する巨匠などの作品が展示されているヨーロピアンアートギャラリーを紹介します。

ヨーロピアンアートギャラリーの内部について

■1階

チケット売場など

■2階

2階は宗教画を中心とするイタリア美術がメイン。中でもナポリ派の巨匠「ルカ・ジョルダーノ」の作品などが見所です。フロアを進んでいくと、ルーカス・クラナッハ(父)やオーストリア系の絵画も展示されていました。なお、オーストリア系の絵画が飾られている付近に階段及びトイレがあります。

■3階

閉鎖中?扉は閉められていました。

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■4階

4階はスペイン系の絵画がメイン。中でも高さ3メートル超のエル・グレコ作「羊飼いの礼拝」が見所です。スペイン系絵画がメインですが、なぜか1点だけベルギーのブリュッセルで描かれた作品も展示されていました。

■5階

5階がメインフロア。現在のベルギー、オランダ、ドイツなどで描かれた作品が多く展示されており、ルーベンスやヴァン・ダイク、レンブラント、ピーテル・ブリューゲル(子)、ヤン・ブリューゲル(父)などの作品が見所です。その一方、ルーベンスやレンブラントなどの作品が展示されているエリアは、天井から光を取り入れているほか、ライトでも照らしているため、2メートル超のルーベンス作品は光が反射して見づらくて仕方ありませんでした。

■4階?

5階のフロアを進んでいくと下り階段があり、下るとフランス系の絵画が展示されあるフロアがあります。ルノアールやピサロ、モネなどの作品が見所になります。こちらのフロアは絵画だけでなく、彫刻なども展示してありました。なお、こちらのフロアが最後になり、あとは宮殿の豪華な階段を下って帰るという仕組みでした。

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押さえておきたい10名の画家の作品

こちらではルーマニア国立美術館のヨーロピアンアートギャラリーで押さえておきたい画家の作品を紹介(フロア順)します。

■1.ルカ・ジョルダーノ(Luca Giordano)

作品名:ケンタウロスのネッソスと戦うヘラクレス(Heracles Fighting The Centaur Nessus)

■2.ルーカス・クラナッハ(Lucas Cranach the Elder)※父

作品名:ヴィーナスとキューピッド(Venus And Cupid)

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■3.エル・グレコ(El Greco)

作品名:聖母の結婚(The Marriage of the Virgin)

作品名:羊飼いの礼拝(The Adoration of the Shepherds)

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■4.ピーテル・ブリューゲル(Pieter Brueghel the Younger)※子

作品名:四季(The Four Seasons)

■5.ヤン・ブリューゲル(Jan Brueghel the Elder)※父

作品名:花束(Flower Bouquet)

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■6.ピーテル・パウル・ルーベンス(Peter Paul Rubens)

作品名:ジョヴァンナ・スピノーラ・パヴェーゼの肖像画(Portrait of Giovanna Spinola Pavese)

作品名:ヘラクレスとネメアーの獅子(Heracles and the Nemean Lion)

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■7.アンソニー・ヴァン・ダイク(Anthony van Dyck)

作品名:悔い改めた罪人を赦すキリスト(Christ Forgiving the Penitent Sinners)

■8.レンブラント・ファン・レイン(Rembrandt van Rijn)

作品名:女性の肖像画(Portrait of a Woman)

作品名:サウルのマントを切るダビデ(David Cutting Saul’s Cloak)

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■9.カミーユ・ピサロ(Camille Pissarro)

作品名:花の果樹園(Orchard in Blossom)

■10.ピエール=オーギュスト・ルノワール(Pierre-Auguste Renoir)

作品名:家のある風景(Landscape with House)

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基本情報

ルーマニア国立美術館(ヨーロピアンアートギャラリー)
開館時間 10:00〜18:00(月曜日、火曜日は定休日)
料金 24レウ(※共通券は32レウ)
住所 Calea Victoriei, București 030167 Romania(地図
最寄り駅 地下鉄M2号線「Universitate」駅から徒歩10分
公式サイト https://mnar.ro/en/

■所在地(マップ)

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最後に

筆者はルーベンスやエル・グレコなどの作品があるということで訪問しました。著名画家の作品数は少ないですが、ルーマニア王「カロル1世」のコレクションということで質の高い作品が多く展示してありました。上記以外では、ドイツの画家「バルトロメウス・ツァイトブロム(Bartholomäus Zeitblom、1450年頃〜1519年頃)」、フランス画家のシャルル・シャプラン(Charles Chaplin、1825年〜1891年)の作品が特に印象に残りました。

そのほか、滞在時のエピソードとして、筆者が5階フロアの先にある下り階段の存在を忘れ、4階から帰ろうとした際、4階の係員の女性が笑顔でまだ先があるよと教えてくれました。愛想のない係員が多い中、彼女の笑顔と優しさがとても嬉しく感じられました。

以上、著名画家の作品は多くありませんが、チケットの価格が日本円で700〜800円ほどと手頃なため、訪れて損をしたと感じることはないと思います。観光地が多いとは言えないブカレストにおいて、ルーマニア国立美術館のヨーロピアンアートギャラリーを訪れることは充実した旅行にするための一つの手段だと感じました。ぜひ皆さんも訪れてみてください!

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