イタリアの首都「ローマ」のおすすめ観光地を紹介!
猫好き必見の世界六大猫スポットの一つがあった?コロッセオなど押さえておきたい定番観光地はどこ?カラヴァッジョの傑作が見れる教会とは?
今回はローマに何度も滞在した経験を持つ筆者が「押さえておきたい定番観光地」「バチカン市国にあるカトリックの総本山」「ローマの教会巡りならここ!」「おすすめの博物館」「その他の観光スポット」のカテゴリーに分けておすすめ観光地を紹介します。ぜひ、ローマ観光の参考にしてください!
押さえておきたい定番観光地
1.コロッセオ(Colosseo)
西暦80年に完成した闘技場。完成当時の正式名称はフラウィウス円形闘技場で、人間対猛獣など命をかけた戦いが行われていました。2階には紀元前5世紀~紀元後5世紀頃の石板のレリーフや金細工などが展示されています。チケットは事前にネット購入するか、フォロ・ロマーノで購入するとスムーズに入場できます。ローマで最も人気の高い観光地の一つになるため、一度は訪れておきたい場所になります。
料金:16ユーロ(フォロ・ロマーノ、パラティーノの丘との共通券)
住所:Piazza del Colosseo, 1, 00184 Roma
アクセス:地下鉄B線「Colosseo」駅からすぐ
公式サイト:https://www.coopculture.it/
■コロッセオの内部
2.フォロ・ロマーノ(Foro Romano)
古代ローマ時代の政治、経済の中心地。紀元前6世紀頃から整備が開始され、共和政期(紀元前500年頃~紀元前27年頃)が最も栄えていた時期になります。帝政期(紀元前27年頃〜西暦476年)後半に入ると衰退、その後は異民族による略奪行為などの被害にも遭い、忘れ去られていきました。
クリア・ユリア(元老院議事堂)、セプティミウス・セウェルスの凱旋門、サートゥルヌス神殿など多くの遺跡が存在しており、古代ローマの雰囲気を感じることができる場所です。内部には水飲み場があるため、夏場でも水分補給を行うことができます。なお、カンピドーリョ広場(Piazza del Campidoglio)付近から無料で遺跡を見渡すこともできます。
料金:16ユーロ(コロッセオ、パラティーノの丘との共通券)
住所:Via della Salara Vecchia, 5/6, 00186 Roma
アクセス:地下鉄B線「Colosseo」駅からすぐ
公式サイト:https://www.coopculture.it/
3.トレビの泉(Fontana di Trevi)
ローマ教皇「クレメンス12世」の命により、1732~1762年に建設された噴水。ニコラ・サルヴィが設計を担当。フェンディの支援によって2014年6月から2015年11月にかけて修復工事が実施されています。ローマで最も人気の高い観光地の一つであるため、本当に多くの観光客が訪れています。なお、泉には年間約140万ユーロ(約1億7000万円)が投げ入れられ、貧しい人達への支援などに利用されています。
住所:Piazza di Trevi, 00187 Roma
アクセス:地下鉄B線「Barberini」駅から徒歩7分
■夜のトレビの泉
4.スペイン広場(Piazza di Spagna)
広場にあるスペイン大使館が名前の由来になっているローマで最も有名な広場。広場とトリニタ・デイ・モンティ教会を結ぶスペイン階段は1725年に完成したもの。オードリー・ヘプバーンが映画「ローマの休日」でジェラートを食べた場所として知られていますが、現在は飲食(座ることを含む)が禁止されています。なお、スペイン広場に加え、広場から伸びるコンドッティ通り、バブイーノ通りには多くのブランドがブティックを構えています。
■スペイン階段から撮影したコンドッティ通り
5.サンタンジェロ城(Castel Sant’Angelo)
ローマ皇帝「ハドリアヌス」が自らの霊廟として123~139年に建設した建物が起源。401年に軍事要塞として改築された際、装飾品の多くが失われています。その後は要塞や刑務所などとして利用され、1933年以降は博物館として利用されています。なお、サンタンジェロ城の前にあるサンタンジェロ橋にはジャン・ロレンツォ・ベルニーニ作の彫刻があります。
住所:Lungotevere Castello, 50, 00193 Roma
料金:15ユーロ
アクセス:地下鉄A線「Lepanto」駅から徒歩15分
6.ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世記念堂(Monumento nazionale a Vittorio Emanuele II)
イタリア王国の初代国王「ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世(1820〜1878年)」の功績を讃えるため、1885〜1925年に建設された記念堂。フォロ・ロマーノに隣接しています。幅135メートル、高さ81メートルで、ジュゼッペ・サッコーニが設計を担当。無名戦士の墓、歴史博物館としても利用されています。
住所:Piazza Venezia, 00186 Roma
料金:無料(屋上は7ユーロ)
アクセス:地下鉄B線「Colosseo」駅から徒歩10分
■ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世記念堂の内部
バチカン市国にあるカトリックの総本山
7.サン・ピエトロ大聖堂(Basilica di San Pietro)
ローマ市内にあるバチカン市国は街全体が世界遺産に登録されています。そのなかで見逃せないのがこちらのサン・ピエトロ大聖堂になります。4世紀に建設された教会が起源。ローマ五大バシリカの一つ。現在の建物は1506〜1626年に建設され、ミケランジェロやラファエロなどが設計に携わっています。豪華絢爛な内部が見所で、なかでもミケランジェロ作の大理石像「ピエタ」は一見の価値ありです。
開館時間(ドーム):8:00~17:00(10~3月)、8:00~18:00(4~9月)
料金:大聖堂は無料、ドームは8ユーロ(エレベーター)、6ユーロ(階段)
住所:Piazza San Pietro, 00120 Città del Vaticano
アクセス:地下鉄A線「Ottaviano」駅から徒歩10分
■ミケランジェロ作の大理石像「ピエタ」
ローマの教会巡りならこちら!
8.パンテオン(Pantheon)
紀元前20年代にローマ帝国の初代皇帝「アウグストゥス」の側近「マルクス・ウィプサニウス・アグリッパ」によって建設された神殿が起源。118〜128年に再建され、609年にローマ教皇「ボニファス4世」によってキリスト教教会に改築されています。ルネサンスを代表する画家、建築家の「ラファエロ・サンティ」が埋葬されている場所としても知られています。
料金:無料
住所:Piazza della Rotonda, 00186 Roma
アクセス:地下鉄B線の「Barberini」駅から徒歩17分
■パンテオンの内部
9.ジェズ教会(Chiesa del Gesù)
1568〜1580年に建設された旧イエズス会本部。内部装飾の豪華さはヨーロッパでもトップクラスだと思います。そのなかで、ベルニーニが手掛けたロベルト・ベラルミーノ枢機卿の胸像、ジョヴァンニ・バッティスタ・ガウッリが手掛けた天井のフレスコ画などが見所になります。なお、聖フランシスコ・ザビエル礼拝堂にはフランシスコ・ザビエルの右腕の一部が聖遺物として保存されています。
料金:無料
住所:Via degli Astalli, 16, 00186 Roma
アクセス:トラム8番線「Venezia」駅から徒歩3分
■ジェズ教会の内部
10.サンタゴスティーノ・イン・カンポ・マルツィオ教会(Basilica di Sant’Agostino in Campo Marzio)
14世紀末から15世紀初頭に建設された教会が起源。現在の教会は1479〜1483年に建設された教会になります。ローマには著名画家、彫刻家の作品を見ることができる教会が数多く存在しています。こちらの教会では、カラヴァッジョの傑作「ロレートの聖母」、ラファエロ作「預言者イザヤ」、ヤコポ・サンソヴィーノ作の彫刻「出産の聖母」などを見ることができます。ナヴォーナ広場近くにあり、立地の良さからもおすすめの教会です。
料金:無料
住所:Piazza di San Agostino, 00186 Roma
アクセス:地下鉄A線「Spagna」駅から徒歩14分
■カラヴァッジョ作「ロレートの聖母」
※以下の記事ではその他ローマのおすすめ教会を紹介しています。教会巡りに興味のある方は参考にしてください。
おすすめの博物館
11.ボルゲーゼ美術館(Museo e Galleria Borghese)
1903年に開館したルネサンス、バロック芸術を中心に扱う美術館。シピオーネ・ボルゲーゼ(1576〜1633年)が17世紀に別荘として建設した建物が利用され、ボルゲーゼ家のコレクションなどが展示されています。ベルニーニの彫刻、カラヴァッジョやラファエロ、ルーベンスの絵画が見所になります。
料金:15ユーロ
住所:Piazzale Scipione Borghese, 5, 00197 Roma
アクセス:地下鉄A線「Barberini」駅から徒歩18分
12.ローマ国立博物館(Museo Nazionale Romano)
1889年に設立された国立博物館。古代ローマ時代の彫刻、遺物などを中心に展示されています。設立当初は4世紀初頭に建設されたディオクレティアヌス帝浴場跡で展示が行われていましたが、老朽化等のため現在はマッシモ宮(※写真)、ナヴォーナ広場近くのアルテンプス宮で公開されています。遺物を通して古代ローマを感じたい方におすすめです。
料金:10ユーロ
住所:Largo di Villa Peretti, 2, 00185 Roma
アクセス:地下鉄A、B線「Termini」駅から徒歩2分
その他の観光スポット
13.トラステヴェレ(Trastevere)
バチカン市国の南東に位置するローマの下町。週末のみならず平日の夜でも多くの人が集まっており、現地住民で一番賑わっているエリアだと言えます。サンタ・マリア・イン・トラステヴェレ聖堂(Basilica di Santa Maria in Trastevere)周辺に多くの飲食店があり、テキーラなどのショットが2ユーロ、カクテルが6ユーロ、ピザが6〜11ユーロ、パスタが10ユーロ前後と比較的リーズナブルな価格帯の店が多い印象です。多くの人がいるため、お酒を飲む際は所持品に注意するようにしてください。
14.ピンチョの丘
ポポロ広場(Piazza del Popolo)近くに位置する丘。ローマの街並みが一望できる場所として人気。ジャニコロの丘も有名ですが、気軽に行ける場所ではありません。その一方、ピンチョの丘はスペイン広場から徒歩圏になるため、旅行時間が限られた方でも行くことができます。写真は夜景を撮影したものになりますが、夜景より朝方もしくは夕日の方がおすすめです。なお、写真左上はサン・ピエトロ大聖堂になります。
15.トッレ・アルジェンティーナ広場(Largo di Torre Argentina)
古代ローマ時代の4つの神殿、ポンペイウス劇場(一部)の遺跡跡がある広場。ポンペイウス劇場はカエサルが暗殺された場所として知られています。古代ローマ時代の遺跡としてはもちろん、それ以上に猫目当てで訪れる観光客が多いのが特徴です。広場には多くの猫がおり、CNNが「世界六大猫スポット」の一つとして紹介しています。広場には猫の保護施設もあり、猫好きな方はぜひ訪れてみてください。
アクセス:トラム8番線「Arenula/Cairoli」駅から徒歩2分
■トッレ・アルジェンティーナ広場で見かけた猫
最後に
古代ローマ時代の遺跡を中心に、ローマには数え切れないほどの観光地があります。世界遺産や教会、ブルガリなどローマに本店を構えるブランド、どれも目移りしてしまうような魅力的な場所ばかりです。そのため、2〜3日の観光では行く場所を限定し、効率的に動く必要があります。
そのほか、今回は紹介していませんが、ローマの噴水巡りもおすすめしたい観光プランの一つです。当サイトではローマの世界遺産、おすすめの教会、ブランドなどの情報を提供しています。気になる方はこちらの記事一覧からご覧ください。
以上、ローマ観光の際はぜひ上記を参考にしてみてください!
※上記観光スポットの場所は以下のグーグルマップで確認してください。