ブルガリア国立考古学博物館に行ってみよう!
紀元前に製作された黄金マスクはインパクト抜群?4世紀頃のソフィア教会のモザイクは必見?菊の御紋のような金細工品がある?!
今回はブルガリアの首都「ソフィア」にあるブルガリア国立考古学博物館を紹介します。フロア別にどのような展示物があるか、実際に展示されている展示品の写真をギャラリー形式で掲載しています。ソフィアを訪れる予定の方はぜひ参考にしてください。
ブルガリア国立考古学博物館について
ブルガリア国立考古学博物館は19世紀後半に設立された博物館です。建物はオスマン帝国時代の15世紀に建てられたモスクが利用されています。
ブルガリア各地で発掘された先史時代の出土品、古代ギリシャ、ローマ、トラキア、中世ブルガリアなどの時代のコレクションなどが展示されています。
特にトラキア(バルカン半島東部、現在のブルガリア、ギリシャ、トルコの一部)は金、銀の産地として知られ、ブルガリア領内では多くの金細工品が発掘されています。それらの一部をこちらの博物館で見ることができます。
フロアについて
■フロア1(1階)
1階は紀元前4世紀頃に製作されたレリーフ、2世紀頃に造られたゼウス像の一部などの像、金細工品、ガラス、アクセサリーなどが展示してあります。筆者が訪れた際は子供たちが像の前で何かを作っていました。
■フロア2(2階)
2階は中世のキリスト教関連のモザイク、中世の食器や農具、金細工品などが展示してあります。なお、2階の回廊部分については、壁際にある展示物のショーケースを横から見ようとするだけでアラームがなるので注意が必要です。
■フロア3(3階)
3階は土偶のようなものや土器などの出土品、青銅製で製作されたボウルなど紀元前に作られたものが展示されています。筆者が訪れた際は特別展として金細工品などが展示されていました。なお、金属製の檻のようなドアを開けると階段があります。
ギャラリー(展示物の一部)
■フロア1(1階)
- 金製の胸飾り
- トルコのAkalanで造られたベルトの金具とコイン(7世紀)
- 4世紀頃に造られたソフィア教会のモザイク
- プレヴェン地方で2世紀頃に造られた像
- ギリシャ神話の神「アポロ」の像(2〜3世紀頃)
- ローマ帝国時代(2〜3世紀)の墓石
- 1〜4世紀頃の像、医療器具、くしなど
- 2〜4世紀頃のガラス製品など
■フロア2(2階)
- Stara Zagoraで発見された葬儀用の黄金マスク(紀元前5世紀)
- Stara Zagoraで発見された青銅製の頭部の彫像(紀元前4世紀)
- プロブディフで発見された銀製のリュトン(紀元前4世紀)
- 中世のコイン
- 8〜14世紀頃の農具など
- 9〜10世紀に製作されたセラミック製の聖セオドアの肖像画
- 聖母ホデゲトリアのモザイク画(14世紀頃)
■フロア3(3階)
- 紀元前5000年頃の出土品
- 紀元前6世紀頃の防具
- 菊の御紋のような金製の丸いアップリケ(紀元前5世紀頃)
- 紀元前5〜6世紀頃のイヤリングやピンなど
- 紀元前5〜6世紀頃の金製の葬儀用マスク
- 紀元前6世紀頃の金細工品
- 紀元前6世紀頃の金細工品
- 紀元前5世紀頃の金細工品
基本情報
ブルガリア国立考古学博物館 | |
開館時間(5月〜10月) | 10:00〜18:00(無休) |
開館時間(11月〜4月) | 10:00〜17:00(月曜日は休館日) |
料金 | 12レフ |
住所 | Sofia Center, пл. „Атанас Буров“, 1000 Sofia Bulgaria |
アクセス | 地下鉄M1、M4号線「Serdika」駅から徒歩5分 |
公式サイト | http://naim.bg/ |
■所在地(マップ)
最後に
ブルガリア国立考古学博物館に入ると、係員のおじさんが親切にチケットの買い方、見所を説明してくれました。さらにどこから来たの?と聞かれ、日本と答えると、大阪?東京?と返してくれ、ようこそと言ってくれたのが印象的でした。入口を入るとチケット売場があり、右に行く通路にトイレがあります。
なお、石像系、土器系、金細工の展示物が多いため、それらに興味のない人はパスしても良いと思います。展示物はブルガリア語と英語で解説されていますが、基本的には時代と名称のみです。よって、展示物を通してブルガリアの歴史を学ぶことは難しいと感じました。
以上、訪問予定の方は事前にトラキアなどブルガリアの歴史について少し調べておくと良いかもしれません。