ルーマニア第2の都市「ブラショフ」を観光しよう!
トウンパ山の山頂付近にハリウッドサインのようなものがある?!付近から見た絶景とは?1421年のオスマン帝国侵攻後に建てられたものは?
今回はルーマニア第2の都市「ブラショフ」で印象に残った観光スポットを紹介します。旧市街の中心地から要塞、印象的な通り、教会などを掲載しています。記事最後には観光スポットをマークしたグーグルマップも掲載していますので、ぜひ最後までご覧ください。
ブラショフで印象に残った観光地10選
1.スファトゥルイ広場(Piața Sfatului)
スファトゥルイ広場はブラショフ旧市街の中心地に位置する広場です。16世紀頃からの歴史を持ち、市場が開かれたいたことからマルクト広場とも呼ばれていました。広場には議事堂(Casa Sfatului)や噴水、多くの飲食店があります。また、ブラショフの象徴とも言えるブラショフサインを見ることもできます。
2.ブラショフサイン(Brasov Sign)
ブラショフサインはトウンパ山(Tâmpa)に設置されているハリウッドサインのブラショフ版。トウンパ山にはケーブルカーもしくは歩いて登ることができ、ブラショフサイン付近からは街の絶景を見ることができます。
筆者は写真を撮りながら歩いて登りましたが、ケーブルカー横の登山道からブラショフサインまで約40分ほどで登ることができました。登山道は普通に登っている方、トレイルランをしている方などが数名おり、人が全くいないという状況ではありませんでした。
なお、ブラショフサインの上の辺りにも展望台があります。ブラショフサインに人が集中していた場合はそちらを訪れてみると良いと思います。
※トウンパ山にはヒグマやオオヤマネコなどがいるという看板がありました。登る方は念のため注意しながら登るようにしてください。
■登山道(赤い三角が目印)
■ブラショフサイン付近から見たブラショフの街
3.白い塔(Turnul Alb)
白い塔は1421年のオスマン帝国の侵攻後(1460年〜1494年)に建てられた見張り塔。高さは約20メートル。1689年の火災で部分的に焼失し、その後修復され、現在は観光名所の一つになっています。白い塔からはスファトゥルイ広場、ブラショフサインなどを見ることができます。急階段を登ることになりますが、スファトゥルイ広場から近い場所にあるため、訪れておきたい場所の一つです。なお、広場の向かいにある銀行(BCR)の建物に白い塔に行ける通路があります。
4.黒い塔(Turnul Negru)
黒い塔は白い塔と同時期に建てられた見張り塔。高さは約11メートル。現在は閉鎖されていますが、写真の通りベンチが設置されており、塔からはブラショフの街を見ることができます。
5.エカテリーナ門(Poarta Ecaterinei)
エカテリーナ門は16世紀に建てられたブラショフ要塞の門の一つ。スケイ(聖ニコラエ聖堂側)に住む住民が要塞内に入ることができた唯一の門でした。門の一部は壊され、現在は写真のルネサンス様式の塔が残されています。街歩きをしている際に発見した雰囲気のある門で、今でも印象に残っています。
6.スケイ門(Poarta Șchei)
スケイ門はブラショフ要塞の門の一つ。交通量の増加に対応するため、1827年〜1828年にかけて建てられました。1955年に歴史的建造物に指定されています。
7.呉服屋の砦(Bastionul Postavarilor)
1450年〜1455年にかけて建てられたブラショフ要塞の一部。ブラショフ旧市街の南東に位置しています。トウンパ山側にはこのような要塞の一部が多く残っており、歴史好きな方に訪れていただきたいエリアになります。
8.スフォリイ通り(Strada Sforii)
スフォリイ通りはブラショフで最も狭い通りです。全長は約80メートル、幅は約1.1〜1.35メートルになります。17世紀には消防士が使用する通路として使われていたようです。現在は観光名所の一つになっており、道幅の狭さや落書きなどがとても印象に残っています。
9.トロトゥシュ通り(Strada Trotus)
トロトゥシュ通りは上記で紹介したスケイ門から徒歩3分ほどの場所にある通りです。観光地ではないため、こちらの通りには何もありません。ただ、石畳など古いヨーロッパの街並みを思い起こさせるような雰囲気があったため、今回取り上げています。
10.聖ニコラエ教会(Biserica Sfântul Nicolae)
聖ニコラエ教会はブラショフで最も古い正教会です。13世紀後半に建てられた木製の十字架が掲げられた礼拝堂が起源。その後、ワラキアの統治者「ヴラド・カルガルル(1425年〜1495年)」の支援によって石造りの教会が建てられました。その後、1751年に時計塔が建設されるなどして、現在の姿になっています。内部は1900年代に描かれたフレスコ画が見所。入場は無料ですが、写真撮影は禁止されています。なお、敷地内にはルーマニア初の学校もあります。
そのほか、筆者が教会外のベンチで休んでいると、写真の猫がスリスリしてきてくれ、一緒に遊んでくれました。人懐っこい猫で、この猫と遊んだことがブラショフで最も印象に残った出来事の一つになります。
■遊んでくれた猫
最後に
■気になる治安について
白い塔や黒い塔などからの夜景撮影、ブラショフサインへの登山道など人が少ない場所を歩き倒しましたが、浮浪者やヤク中の存在など治安面の問題を発見することはできませんでした。黒い塔は林のような場所を通りますが、街灯が設定されている場所もあり、男性一人で出歩くことは全く問題ないと思います。女性については、街中は問題ありませんが、登山道など人の少ない場所に行く際は一人で行かない方が無難です。
■街の象徴「黒の教会(Biserica Neagră)」
スファトゥルイ広場近くには街の象徴とも言える「黒の教会」がありますが、入場料がかかること、特筆すべき点がないことから今回はこちらで軽く触れる程度にしておきます。
なお、筆者のおすすめはブラショフサインに登り、ブラショフの街並みを見た後、白い塔などの要塞関連の観光スポット、スファトゥルイ広場周辺を巡るコースになります。ブラショフ観光は丸1日あれば十分だと思います。
以上、ぜひこちらの記事を参考にブラショフ観光を計画してみてください!なお、今回紹介した観光スポットの場所は以下のグーグルマップで確認してください。