モナコの治安を一刀両断!治安対策が万全な理由とは?

モナコの警察車両 モナコ

みなさんはモナコの治安について、どのようなイメージをお持ちですか?

モナコは世界中から富裕層が集まっている国であり、治安が悪いという印象をお持ちの方は少ないかもしれません。その一方、強盗などの犯罪が気になるところだと思います。

今回は実際に何度も滞在した筆者がモナコの治安について解説していきます。ぜひ、観光を計画する際の参考にしてください。

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まずは危険レベルを確認しよう

安全情報

出典:外務省の海外安全ホームページ

海外旅行に行く前(計画する前)は、必ず「外務省 海外安全ホームページ」で滞在予定地の危険レベルを確認してください。

海外安全ホームページでは、日本の外務省がレベル1「十分注意」、レベル2「不要不急の渡航は止める」、レベル3「渡航中止勧告」、レベル4「退避勧告」の4段階評価で各地域の安全情報を開示しています。

モナコについては2020年12月18日現在、感染症危険情報としてレベル3の「渡航中止勧告」が出されています。危険情報は出されていませんが、新型コロナウイルスによる失業等により、周辺国からスリ・強盗目的で訪れる人達がいる可能性があります。モナコに訪れる方は、念の為スリなどの犯罪に注意するようにしてください。

モナコの治安について

■モナコの安全度(5段階評価):★★★★★

警察官の犯罪抑止に対する強い姿勢に加え、24時間体制によるビデオ監視システムがモナコの治安を守っています。フランス警察の精鋭部隊がモナコ警察を管理しており、ヨーロッパでも指折りの警察部隊が治安維持を担当しています。よって、モナコの安全度は5段階評価で最も高い星5つにしています。

世界的にモナコより安全な場所に住むことは困難であるとも言われており、実際に滞在しても治安面で不安に感じることはありませんでした。夜景撮影もあり、昼夜問わずモナコ中を歩き回りましたが、治安面の問題を見つけることはできませんでした。むしろ、深夜にカメラを持って出歩く筆者の方が不審者だと思われていたかもしれないと思うほどです。

なお、モナコに居住していたレーシングドライバーの佐藤琢磨選手もイベントで、モナコはすごく安全、女性が夜中まで友達の家で過ごしても1人で自宅まで帰って来れるほどと語っています。

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街中の至るところに監視カメラ

Escalier de l'Inzemia

モナコには街中の至るところに監視カメラが設置されており、こちらの写真でも右側の鉄塔に防犯カメラが設置されています。このように何気ない場所でもしっかりと防犯の目が光っています。

自分自身が監視対象になっているという可能性はありますが、観光客にとっては治安面のメリットの方が上回っていると言えます。24時間体制によるビデオ監視システムによって、安心して観光、買い物を楽しむことができます。

モナコの治安対策が万全な理由

モナコの交番

モナコ警察はフランス警察の精鋭部隊が管理しています。そのなかで、モナコが治安対策に力を入れている理由は高額消費を守ることになります。

モナコの付加価値税(消費税)は20%で、モナコ税収の約半分を占めています。カジノ税収で潤っているというのは誤解で、付加価値税が税収を支えています。治安が悪化すると、富裕層の流出や高額消費の減少が想定されるため、モナコは治安対策を万全にしています。

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モナコの治安が守られていると感じた瞬間

警察官が容疑者を拘束する場面を目撃!

筆者がプランセス・カロリーヌ通り(Rue Princesse Caroline)周辺を歩いていた際、5〜6人のインド・パキスタン系の人達が警察官に拘束されていました。足元にはブランド品の偽物と思われる商品が詰め込まれたゴミ袋が転がっていたため、違法販売で捕まった可能性があります。

モナコにとって付加価値税は重要であり、路上などで違法販売を行っていた場合、すぐに警察官に捕まります。その他ヨーロッパ都市では、偽ブランド品の路上販売を多々見かけますが、モナコで見かけることはありませんでした。犯罪者をしっかり取り締まっていることは好感が持て、このような面からもモナコの治安は守られていると感じることができます。

上半身裸になるだけで警察官が駆けつける?!

夏場、特に海沿いのヨーロッパでは上半身裸になっている人を度々見かけることがあります。筆者が夏場のモナコに滞在していた際、白人男性がそのようなノリで上半身裸になることがありました。しかし、その10秒後、すぐに近くの警察官が駆けつけて男性を注意していました。少し厳しく感じますが、警察官は街の規律を破る行為に対してしっかりと対応しています。

テロについて

モナコに入国する際、基本的に入国審査はありません。フランスやイタリアから電車・バスが乗り入れており、人々は容易にモナコへ入国することができます。2016年にはフランス・ニースでトラックを利用したテロ事件が発生しているほか、イタリア・ジェノバにも多くの移民が居住しています。

モナコは安全な都市ですが、テロ事件が発生する可能性はゼロではありません。イギリス政府もホームページでモナコにおけるテロ攻撃を排除することはできないとしています。富裕層の多いモナコでテロを起こせば、インパクトが絶大であるとテロリストが考えていても不思議ではありません。

特に、F1など世界中から人が集まるイベント、多くの観光客が集まるカジノ広場では注意が必要になります。事前にテロ行為を知ることは難しいですが、人が集まる場所では周囲を警戒するようにしてください。

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最後に

筆者はモナコが世界一安全な場所だと思っています。その理由は警察官の質の高さです。防犯カメラによる24時間監視も含めて、モナコでは“守られている感”を感じることができます。よって、女性1人でも安心して観光が楽しめる街、それがモナコだと言えます。

その一方、夜になると人通りがなくなります。何かしらかの犯罪に巻き込まれる可能性はゼロではありません。女性1人で行動する場合は周囲に気を配るようにして、付きまとわれた場合は「ヘルプ!」と叫ぶ、もしくは防犯カメラのある場所やレストランなどの店舗に逃げるようにしてください。

モナコは本当に景色がきれいで、世界一周をした筆者が最もおすすめしたい国になります。家族旅行や女性の一人旅でも安心して観光が楽しめます。ぜひ、当記事を参考にしていただき、モナコ観光を計画してみてください。