【治安最高】物価が高いは大嘘!モナコ公国の旅カルテ

日没後のエルキュール港(Port Hercule) モナコ

旅の通知表「旅カルテ」!

今回はモナコ公国を取り上げます。モナコはバチカン市国に次ぐ、世界で2番目に国土の狭い国です。人口は4万人弱で、公用語はフランス語になります。

モナコのイメージと言えば、F1、グレース・ケリー、富裕層が多く居住する国などが挙げられますが、どれを取っても高貴なイメージになります。そんなモナコの治安や物価、街並みなどを独自に評価します。また、モナコから近いフランス・ニースの気温や降水量も記載していますので、ぜひモナコ観光の参考にしてください!

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モナコ観光の旅カルテ

評価項目 5段階評価
おすすめ度 ★★★★★
治安 ★★★★★
物価 ★★★
街並み ★★★★★
交通機関 ★★
英語力 ★★★★
日本車比率 ★★

モナコ(参考値)の気温と降水量

ニースの平均最高・最低気温(グラフ)

ニースの平均降水量(グラフ)
※出典:気象庁ホームページ(http://www.data.jma.go.jp/gmd/cpd/monitor/climatview/frame.php)などのデータを基に筆者作成。モナコから近いフランス・ニースの数値を利用。

ベストシーズンとは?

一昔前のベストシーズンは確実にF1シーズンでした。現在は、そのように考える人は少ないかもしれません。夏場はTシャツ、短パンでも暑いため、9~11月、3~6月がおすすめ。モナコはドレッシーな格好をして歩きたい街。そういった部分でも夏場は避けた方がいいと言えます。オシャレをして歩くと、気分だけでもその街の一員になった気持ちになれ、満足感もより高まると思います。

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モナコ観光のポイント解説

おすすめ度:★★★★★

カジノ・ド・モンテカルロ(Casino de Monte-Carlo)

星は最高評価の5つ。気品溢れる景観それが全てです。気持ち的にも余裕のある人が多いので、優しい気持ちになれることもポイント。また、街は清潔で治安も最高。恐ろしく高いイメージがあった物価も、ニースとほぼ変わりません。全ての面で満足できた都市がモナコでした。

華やかさだけではなく、普通の生活がモナコにはあります。贅沢三昧ではなく、モナコ国籍者(モガネスク)は質素で慎ましい生活をしている人が多いという印象を受けました。華やかな街並みの裏にある「ごく普通の生活」を垣間見れることもモナコの魅力と言えます。

さらに、夏休み期間でも観光客が多過ぎるということはありません。観光客はカジノ付近に集中していますが、それ以外の地域については、観光客で溢れかえっているといった印象は持ちませんでした。そのため、ゆったりとモナコの街を楽しめることも高ポイントです。

なお、F1シーズンについては、観光客数、物価ともに跳ね上がるので、F1目当て以外の人は時期をずらして行くことをおすすめします。

治安:★★★★★

モナコの警察車両

モナコの治安の良さは世界トップクラス。防犯カメラが至る所に設置されており、街は厳重に警備されています。また、警察官も所々におり、守られているという安心感が強いです。

上半身裸になっている男性など街の規律を乱す人がいた場合、警察官からすぐに注意されます。商品を購入した際の付加価値税が主な税源になっているため、治安を確保することで高額な消費をサポートしている側面もあると思われます。女性一人でも安心して観光が楽しめる都市として、女性はもちろん、ファミリー層、シニア層にも積極的におすすめしたい都市がモナコです。

※モナコの詳しい治安情報は以下の記事をご覧ください。

モナコの治安を一刀両断!治安対策が万全な理由とは?
実際に滞在した筆者がモナコの治安を一刀両断!警察官が容疑者を拘束する場面を目撃?!24時間体制のビデオ監視システムが街を守っていた?モナコの治安対策が万全な理由とは?男性が上半身裸になっただけで警察官が駆けつける?旅行計画中の方は必見です!
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物価:★★★

モナコのサンドウィッチ屋さん

モナコの物価は想定より安く、良い意味で驚かされました。物価高は覚悟していましたが、フランス・ニースの方が高いと感じる場面が多々あり、肩透かしをくらった気持ちになりました。

レストランはピンキリですが、モナコ・ヴィル地区であれば15ユーロ程度でパスタ(飲み物、チップ込み)などが食べられます。また、スーパーマーケット(カジノ・スーパーマーケットやカルフール)やサンドウィッチ屋さんでは、サンドウィッチを5ユーロ前後で購入することができます。

ホテル代(1泊)については、3つ星ホテルが1万円台~、4つ星ホテルは2万円台~、5つ星ホテルは4万円台~が目安になります。

F1シーズンを除き、食料品などの物価はフランスとほぼ変わりません。もちろん観光に関係がない、マンションの家賃、クルーザーなどの値段は除きます。

物価目安
水(500ml)※タバコ屋 2ユーロ
スプライト(0.5L) 2ユーロ
パワーエイド(0.5L) 1.5ユーロ
アイス(1つ) 3ユーロ
クロワッサン 1.3ユーロ
サンドウィッチ(1つ) 3~7ユーロ
レストラン 15ユーロ~
ホテル(3つ星) 1万円台~(シーズンにより異なる)

※1ユーロ=126.25円(2020年12月5日現在)

※モナコの詳しい物価情報は以下の記事をご覧ください。

モナコの物価を一刀両断!物価高の情報は大嘘だった?!
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街並み:★★★★★

日没後のエルキュール港(Port Hercule)

華やかなモンテカルロ(Monte-Carlo)地区、旧市街のモナコ・ヴィル(Monaco-Ville)地区、下町風情を感じるカルティエ デュ・ポール(Quartier du Port)地区、会社や工場が多いフォンヴィエイユ(Fontvieille)地区、各地区によって様々な顔を見せてくれ、それがモナコの魅力になっています。

カジノがあるモンテカルロ地区には富裕層向けのプライベートバンクも多く、観光客といえセレブ気分を楽しめる場所です。また、モナコ観光の代名詞「カジノ・ド・モンテカルロ」前には高級車がずらっと並び、5つ星ホテルの「オテル・ド・パリ・モンテカルロ(Hôtel de Paris Monte-Carlo)」や高級ブランド店が軒を連ね、華やかな社交界のような雰囲気を満喫することができます。

モナコヴィル地区には旧市街があり、大公宮殿がシンボル的な存在。南欧特有のパステルカラーの外壁が美しい建物が並び、大公宮殿を出発点にお土産屋さんやレストランなどが観光客を相手にビジネスをしています。

カルティエ デュ・ポール地区のチュルビ通り(Rue de la Turbie)は路地が狭く、その周辺はその他地区とは違った雰囲気になっており、モナコ・ヴィルに行った際には合わせて見ておきたいポイントです。さらに、サン・デボーテ礼拝堂裏にあるむき出しの崖も、モナコという街の異質感を感じさせてくれます。

交通機関:★★

モナコのバス

主要交通機関はバスになります。1~6番線まであり、大体8~11分間隔で走っています。主要な観光スポットがカバーされているため、滞在期間が短い人は効率的に使用したいところです。

チケットはバスの運転手などから購入することができ、料金は一律2ユーロ、1日乗車券は5.50ユーロ(2019年5月現在)になっています。最新の料金、時刻表については、モナコバス会社のホームページで確認してください。

なお、モナコでは、日本のように流しのタクシーが走っておらず、タクシー乗り場に行くか、電話や専用ボタンで呼ぶことになります。そのため、バスの方が分かりやすく、利用しやすいです。

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英語力:★★★★

公用語はフランス語ですが、移住者が多いため、モナコ全土において英語が通じる印象を持ちました。おばあちゃんが経営するパン屋さんでも英語が通じたので、特殊な場所以外では英語が通じると思って大丈夫です。

日本車比率:★★

モナコは隣接するフランスナンバーの車が非常に多いですが、今回はモナコナンバーに限って判断しています。

モナコと言えば高級車ばかり走っているというイメージですが、ルノーやプジョーなどが多く、トヨタのヤリス(Yaris)に乗っている人もいます。日本車比率は低いですが、トヨタやホンダ、日産、スバルなどが走っていました。フェラーリやベントレー、ポルシェなどの高級車に乗っている人は移住者が多いのかもしれません。

昔から住んでいる人は意外に質素で、ブランド云々というのはあまり気にしていない印象を受けました。金銭面を除いて、それだけ心に余裕があるのかもしれません。

なお、ドライバーについては、気持ち的に余裕のある人が多いため、運転などで気になるポイントはありませんでした。横断歩道でも普通に道を譲ってくれる人が多く、観光客への理解、心優しい人が多いのが好印象でした。

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最後に

高貴な景観とその裏側の質素さ、美しい景観と風景、居住者の気持ちの余裕さ、それら全てがモナコの魅力です。

F1グランプリや華やかさだけがモナコの魅力ではありません。街並みや暮らしに感じられる”普通さ”があるからこそ、それらが引き立っています。

モンテカルロを訪れれば、自分自身が社交界に参加する人になったかのような錯覚を覚え、モナコ・ヴィルに行けば美しい港の風景を楽しむことができます。それら、一瞬、一瞬が観光客を魅了し、虜にしています。

興味があった人も、なかった人も、ぜひ訪れてほしい国、それがモナコ公国です。

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