コスタリカの首都サンホセの治安について紹介!
コスタリカはエコツーリズム発祥の地として知られ、豊かな自然を求めて多くの外国人観光客が訪れています。また、危険地域が多い中南米において、比較的治安が安定している国としても注目されています。
そんなコスタリカ・サンホセの治安(主要観光地がある中心部)について、私自身が観光で感じた点、現地のコスタリカ人の友人から得た情報をもとに解説したいと思います。
コスタリカ・サンホセの治安について
■治安評価(5段階):★★★
サンホセの治安評価は星3つとしました。主要観光地が集まる中心部を日中出歩く分には問題はないと感じました。
実際にサンホセの街を歩くと、凶悪犯罪に巻き込まれるリスクが感じられないほど、街中には多くの人がいます。その一方、銀行の店舗に入る際には金属探知機のチェック(空港と同じシステム)を受けなければならないほか、民家も鉄格子をしているところがほとんどです。
筆者は主要観光地を歩き回り、治安面で不安を感じることは少なかったものの、危険な地域が存在するため上記の評価としています。これからサンホセの実際の治安について、以下の3点から解説していきます。
※サンホセの注意すべき地域については、以下のグーグルマップ(黄色・赤枠)で確認してください。なお、赤枠以外の場所でも危険な場所があり、赤枠の場所でも安全な場所があることは予めご理解ください。
外務省の海外安全ホームページをチェックしよう
※出典:外務省の海外安全ホームページ
海外旅行に行く前(計画する前)は、必ず「外務省 海外安全ホームページ」で滞在予定地の危険レベルを確認してください。サンホセは2023年9月3日現在、危険度レベル1の「十分注意」になっています。
過去には中央市場周辺ホスピタル地区、コカ・コーラ地区などが注意地域として挙げられ、サンホセを含む周辺地域では、麻薬組織が絡む凶悪犯罪が増加していると報告されていました。なお、サンホセの米国大使館もコスタリカの犯罪は増加していると指摘しており、サンホセ中心部を夜間歩き回ることは避けるべきだと忠告しています。
※海外安全ホームページでは、日本の外務省がレベル1「十分注意」、レベル2「不要不急の渡航は止める」、レベル3「渡航中止勧告」、レベル4「退避勧告」の4段階評価で各地域の安全情報を開示しています。
サンホセの治安の良い場所・悪い場所
サンホセの治安の良い場所
■セントラル通り、コスタリカ国立劇場など主要観光地は問題なし
観光の中心地でメインストリートになるセントラル通り(Avenida Central※写真)、コスタリカ国立劇場(Teatro Nacional de Costa Rica)周辺は治安の問題はありません。
実際に現地を歩いてみると、まず人の多さに驚かされます。早朝から夜まで多くの人々が通りを行き交い、凶悪犯罪に巻き込まれるリスクが低い地域であると感じることができます。現地の友人に治安について質問しても、“セントラル通りや主要観光地については問題ないよ”、そんな答えが返ってきました。ただし、夜間出歩かないことが前提とのことです。
そのほか、2通り(Avenida 2)、ウニオン・エウロベア通り(Paseo de La Union Europea)についても、治安面で心配する必要はないと言えます。
サンホセの治安の悪い場所
■コカ・コーラ地区は避けて観光しよう!
中心部のやや西側にコカ・コーラ(Coca Cola)地区という場所があり、一帯は「ソナ・ロハ(Zona Roja)」とも呼ばれています。Zona Rojaとはレッドゾーン、いわゆる危険地帯という意味です。
コカ・コーラ地区を実際に歩いてみると、2通り沿いは特に問題などを感じることはありませんでした。しかし、少し奥に入ると浮浪者が目立ち始め、治安が良いとは思える場所ではありませんでした。日中については中心地に近いこともあり、ある程度の人が通りを歩いていますが、女性の一人歩きなどは避けた方がいいと思います。
※以下の写真の先がソナ・ロハになります。
コカ・コーラ地区以外の危険地域について
コカ・コーラ地区と隣接するメルセー(Merced)地区のほか、ヌエボ・メキシコ(Barrio México)なども危険地域になるので注意してください。
また、主要観光地の周辺では、中央公園(Parque Central)とパシフィコ駅(Estacion del Pacifico)の間からアルメンダレス(Almendares)、キューバ(Cuba)地区にかけても注意してください。これらの地域では、大麻を吸引していた若者がいたほか、仕事をしてなさそうな男性がたむろしていたので、そのような男性を見かけた場合は別の道を通るようにしてください。
なお、セントラル通り、2通り、ウニオン・エウロベア通りから一本路地を入ると、急に通りに人がいなくなり、寂れた街並みが広がっています。このような場所をできるだけ避けるようにすれば、トラブルを回避できます。
■アルメンダレス周辺の景色
宿泊場所について
宿泊場所については、セントラル通り沿いのホテルをおすすめします。
夜間についてもある程度人通りがあること、スーパーやレストランなども夜間に利用ができること、主要観光地が徒歩圏になることなどが理由です。セントラル通り、2通りについては、夜間出歩いても特に問題はありませんでした。
その一方、米国大使館は大使館員のホテル宿泊について、治安上の問題からダウンタウンでの宿泊を推奨していません。中心部から少し離れた場所、日本大使館近くのラ・サバナ・メトロポリタン公園(Parque Metropolitano La Sabana)周辺には、クラウン・プラザ・ホテル・サンホセ(Crowne Plaza Hotel San Jose)、ヒルトン・ガーデン・イン・サンホセ・ラ・サバナ(Hilton Garden Inn San Jose La Sabana)などがありますが、周囲には何もないのでおすすめはできません。
なお、筆者はコスタリカ国立劇場近くのホテル・エル・マラガト(Hotel El Maragato)に宿泊しました。部屋は微妙でしたが、セントラル通り沿いに位置し、隣にスーパーがあったため、観光地巡りや夜間についても便利に楽しむことができました。
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総括
コカ・コーラ地区のみならず、観光地から少し路地を入ったところでも人通りのない危険な場所が存在します。
以下のポイントには特に気を付けてください。
- 浮浪者がいる場所
- ゴミが散乱している場所
- 家の外壁が崩壊している場所(落書き含む)
- 路上駐車されている車の多くがボロボロな場所
なお、主要観光地については治安面の不安を感じることなく観光ができたため、日中の行動については問題ないと考えて大丈夫です。夜間の不必要な徘徊などを避ければ、きっと楽しいサンホセ観光ができると思います。